平成3905日目

1999/09/17

この日のできごと(何の日)

【東ティモール】多国籍軍、現地入り延期

インドネシア国軍の東ティモール治安回復作戦司令部のキキ・シャナクリ司令官(少将)は17日、東ティモールに派遣される多国籍軍の先遣隊のディリ到着が予定の18日から延期されたと述べた。

中心都市ディリで、共同通信などのインドネシア人記者団に語った。新たな日程は明らかにしなかった。

キキ司令官は「多国籍軍が攻撃される危険を避けるため、ディリから大半の併合派民兵を追い出したが、まだ少数残っている。民兵全員を駆逐しなければならない」と述べ、民兵の残留が延期の理由であることを示唆した。

一方で、キキ司令官らは、多国籍軍にはホテルの一つを司令部として使ってもらうと述べ、受け入れ準備を進めている姿勢を強調した。

また、インドネシア国軍のムイス東ティモール駐留部隊司令官(大佐)は17日、駐留部隊の主力の陸軍部隊約7000人のほぼ半数が同日、東ティモールから撤退したと述べた。

東ティモール全体の併合派民兵の大半は現在、拠点の西部ボボナロ県に集結している。また、西ティモール側にも多数移動し、東ティモールとの境のアタンブアで17日、集会を開き「多国籍軍が来れば殺す」と気勢を上げたとの情報もある。《共同通信》

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【大相撲秋場所】9日目

大相撲秋場所6日目(17日・両国国技館)平幕の雅山が若の里をすくい投げで破って全勝を守り、優勝争いの単独首位に立った。前日まで勝ちっ放しだった大関千代大海は、小結武双山に押し出された。横綱陣は安泰。武蔵丸は5勝目。若乃花は3勝3敗の五分に戻した。

新大関出島は闘牙を下したが、大関貴ノ浪は玉春日に完敗し、ともに3勝3敗となった。貴ノ浪は股関節を痛め7日目から休場する。雅山を1敗で追うのは武蔵丸、千代大海、安芸乃島、和歌乃山の4人。十両は追風海が全勝でトップ。《共同通信》

【野球・アジア選手権】最終日

野球のシドニー五輪アジア予選を兼ねたアジア選手権最終日は17日、ソウルの蚕室球場で決勝リーグ2試合を行い、日本は韓国に3−5で敗れ、2勝1敗で準優勝に終わった。韓国は3戦全勝で2大会連続7度目の優勝を果たした。日本と韓国は、来年のシドニー五輪出場を既に決めている。

日本は六回、二死無走者から3連打で1点を加え、3−1とリードした。だが、その裏、二番手の高橋薫(日本通運)が一死一、二塁から、二塁打と内野ゴロで同点とされ、さらに平凡な右飛を右翼手が捕球できず(記録は二塁打)、逆転された。

第1試合は台湾が中国に4−0で快勝し、3位となった。中国が4位。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党小渕派の綿貫民輔会長は17日、森派総会で小渕恵三首相の総裁再選へ最後のお願い。あいさつで、対抗馬の加藤紘一、山崎拓両氏と「YKKトリオ」を組む小泉純一郎・森派会長代行に「あまり顔を見せないので、ちゃんと(選挙運動を)やっているのかなと思っていた」ときついジョークを見舞った。小泉氏が「ちゃんと『小渕恵三』と書くから心配するな」と大声を上げると、すかさず「小泉さんは私が幹事長時代の副幹事長」と笑顔で握手。二人の際どいやりとりに「仲がいいのか悪いのか」の声も。《共同通信》

【小渕恵三首相】PKF凍結解除を示唆

小渕恵三首相は17日午後、日本記者クラブで開かれた自民党総裁選の公開討論会で、国連平和維持軍(PKF)本隊業務への参加が国連平和維持活動(PKO)協力法で凍結されている問題について、秋の臨時国会での凍結解除に前向きな姿勢を示した。

山崎拓前政調会長が東ティモールへの人的貢献に向け、PKF凍結解除を求めたのに答えたもので、首相は「公明党も5つの(PKO参加)条件を守ることを前提に、解除に前向きと理解している。(自自公)3党が同じ気持なら(法案は)通る。政府として、その方向で進めるのはやぶさかではない」と述べた。

首相判断の背景には、東ティモール情勢などを踏まえ、日本としても国際紛争に対する人的貢献の必要性が内外で高まっているとの判断がある。

ただPKF参加は、PKO協力法成立時に「海外での武力行使を禁じた憲法に抵触する恐れがある」として、当時の自民、公明、民社3党間の合意で凍結された経緯があり、臨時国会で大きな争点となりそうだ。《共同通信》

【自由党、自民党、公明党】党首、幹事長が会談

自由党の小沢一郎党首、自民党の森喜朗幹事長、公明党の冬柴鉄三幹事長は17日夜(日本時間18日未明)、ロンドン市内のホテルで会談し、自民党総裁選終了後の24日に3党幹事長を開き、自自公連立政権発足に向けて政策協議を急ぐことで一致した。

自民党は24日の幹事長会談で、焦点の衆院定数削減問題で調整案を提示する方針。自自両党提出の比例定数50削減法案が継続審議になっているが、公明党は比例だけの削減には反対している。このため自民党案は比例と小選挙区を段階的に削減するとの案が軸になるとみられる。

森氏は17日の会談で連立政権の早期発足に協力を要請、小沢氏は「協議を引き延ばす気はない。毎日でもやろう」と述べ、前向きに取り組む考えを明らかにした。《共同通信》

【民主党】「女性のための政治大学」第1期終わる

7月に開講した民主党「女性のための政治大学」が17日、第6回の最終講座で第1期目を終えた。

この日は、環境政策をテーマに、前半は党環境部会長の佐藤謙一郎衆議院議員が、「環境問題を考える~ダイオキシンから」と題して、市民活動との連携で提案した議員立法の成果について講義。後半には、リサイクル研究家の松田美夜子さんが、「ごみはすてきな魔法使い」と題して、ゴミ処理の仕方や容器代のコストを実例をあげながら示して、環境を守るライフスタイルのあり方を提案した。

講義後の修了式では、学長代行の江田五月参議院議員が「こんなに楽しい講義がもっと続けばいいのに。始めるときはハラハラしていたが、女性のパワーはすばらしい」と述べて、はるばる徳島から全講義に出席した森本初代さんと、札幌から6回中5回の講義に出席した佐藤由実さんに、それぞれ修了証を手渡した。和田洋子参議院議員が、全課程に出席した29人と3回以上出席した64人の計93人の名前をひとりずつ読み上げた。

病み上がりの体をおして参加した森本さんは、「パワーをもらって元気になった。これが修了ではなくはじまり。新たな気持ちでチャレンジしたい。民主党が一流の政党としてがんばれるよう、女性としてもお手伝いしたい」とあいさつ。

この後の懇親会では、多摩大学で環境政策を教えている山本コウタローさんが、「人間以外の動物が環境に順応して進化してきたのに、人間は環境を順応させようとしたが、やりくり上手ではなかった。やりくりを知っていて、命の手触りを知っているのは女性。女性の視点なくしては人間の未来はありえない。これから必要なのは女性による『男性のための政治大学』だ」と挨拶し、喝采をあびた。 菅代表と鳩山幹事長代理(政治大学学長)も駆けつけ、「それぞれの立場で学んだことをむすびつけてほしい」(菅代表)、「学んだことを実際に試して、自分の思いを広げていけるのが政治の場」(鳩山幹事長代理)と、参加者たちにエールを送った。《民主党ニュース》

【民主党代表選】

民主党代表選に立候補している鳩山由紀夫、菅直人、横路孝弘の3氏は17日午後、都内の日本外国特派員協会で講演、東ティモール問題に絡む国連平和維持軍(PKF)参加の凍結解除について、国会で議論を積極的に進めるべきだとの考えをそろって表明した。

鳩山氏は「解除すべきだ。PKO(国連平和維持活動)5原則のうち『停戦合意』『中立の立場』『相手国の同意』の少なくとも三つは守らなければならない」と提起した上で「一定の条件が満たされる中で、日本のPKF部隊の派遣が(解除後に)間に合うなら考えるべきだ」と述べた。

菅氏は「解除は必要だが、時間と余裕を持って議論すべきだ。5原則をどう貫くのか、部分的に変えるのか今後、考えたい」と指摘、解除の条件として5原則の扱いを検討する必要があるとの考えを示した。

一方、横路氏は解除に同調しながらも「武器使用の在り方など課題がある。簡単に五原則を横に置くことはできない」と述べ、5原則堅持の考えを示した。現時点での対応については「人道支援の範ちゅうで医療などの後方支援は、5原則を前提にやるべきだ」と述べた。

鳩山氏は、在日米軍への思いやり予算の見直しを強調。これに対し、菅氏は「財政的に厳しいという立場でならあり得るが、全体の構造を組み替えるのは慎重にすべきだ」と指摘。横路氏は「中身を精査して、本当に(同予算が)必要か考えるべきた」と述べた。《共同通信》

民主党代表選は後半戦へ入り、鳩山由紀夫、菅直人、横路孝弘の3候補は街頭演説、立会演説会、共同記者会見、討論会出席など連日大忙し。25日の代表選出大会に向けて、各地を飛び回っている。

3候補は17日午後、都内の日本外国特派員協会での講演会に出席。外国人記者の目を意識してか、安全保障問題や国際貢献のあり方などを中心に論戦を展開した。

菅候補がまず、「最近の鳩山さんの議論は、(鳩山さんの祖父)鳩山一郎さんの『自主憲法・自主防衛』論を思い起こす。私はどちらかというと吉田茂さんの『親米・軽武装』論に近い」と述べ、「自主防衛の先には米国の核抑止力をどうするかという問題が横たわっている」と指摘した。

また横路候補は「自衛隊は日本の国土を防衛し、抑止力は日米安保に期待するという現在の安全保障の枠組みを、今変える必要はない。鳩山さんは『自立した安全保障』と言っているが、日本が抑止力を持とうとすれば、長距離ミサイルなど攻撃力を持つということに、軍事論的にはなる」と指摘した。

これに対し、鳩山候補は「6年間の留学を通じて、米国は大好きな国だが、その国から保護領呼ばわりされるのは残念」とした上で、「私は日米同盟維持派だ」と核武装論を否定。「親米の立場から外交の上での自尊を回復したい」と述べ、さらに在日米軍への便宜供与を定めた日米地位協定をドイツ並みに見直すことや、在日米軍の駐留経費の負担再点検などの持論を展開した。

思いやり予算については、菅候補は「現在の日米関係の中で基地提供と米軍活動はワンパッケージだ。財政的交渉はあっていいが、全体の枠組みを返す交渉は慎重にすべき」、横路候補は「アメリカも駐留経費の削減ビジョンを出しており、日本側も中身を精査しチェックすべきだ」と述べた。

党代表選挙の3候補は17日夕方からJR横浜駅頭で街頭演説会に臨み、続けて夜からは市内のホールでの立会演説会で熱弁を振るった。その間、民放テレビ局の夕方のニュース番組に中継出演するなど、慌ただしく分刻みのスケジュールをこなした。

1000人以上の聴衆を集めて行われた立会演説会で、菅候補は、政府の企業リストラ政策を批判した上で、必要なセーフティネットとして「失業しても安心な住宅ローンや再雇用対策」を挙げた。また金融機関が新規ベンチャー企業、中小企業にもっと融資できる仕組みを作りたいと強調した。

横路候補は今の日本経済を「集中治療室にいる状態。しっかりした財政出動が必要」とし、「今でも年金や介護、雇用対策などで財政構造改革ができる」と強調した。また中央省庁改革が不十分と指摘し、公共事業に対する補助金制度のあり方を変えなければならないと述べた。

鳩山候補は、「この数日間、私たちは朝から晩まで旅芸人のように行動をともにしている」と笑いをさそった。そして選挙の結果、党内が分裂することはなく、自自公にしっかり対峙していくと強調した。《民主党ニュース》



9月17日 その日のできごと(何の日)