平成4294日目

2000/10/10

この日のできごと(何の日)

【米・クリントン大統領】北朝鮮高官と会談

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の金正日総書記の特使として公式訪米している北朝鮮ナンバー3の趙明禄・国防委員会第一副委員長(人民軍総政治局長)が10日午前(日本時間同日午後)、ホワイトハウスでクリントン米大統領と約45分にわたって会談し、金総書記の親書を手渡した。

米大統領が、朝鮮戦争以来約50年にわたって敵対関係にある北朝鮮高官と会談するのは初めて。趙副委員長はワシントン到着後の声明で対米関係改善に取り組む姿勢を示しており。米国の経済制裁緩和実施や米朝外相会談実現などに続き、米朝関係改善に向け大きな契機となる。

米CNNテレビによると、金正日総書記の親書には、米朝関係改善に関する総書記の複数のアイデアが盛り込まれているという。

会談終了後にホワイトハウスで記者会見したシャーマン米政策調整官は「会談は友好的で前向きな雰囲気だった」と語り、6月の南北首脳会談が朝鮮半島の緊張緩和の重要な契機になったとの認識でクリントン大統領と趙副委員長が一致したことを明らかにした。

同調性感はまた「大統領はすべての国が懸念を抱く問題を取り上げた」と述べ、よど号乗っ取り犯問題や日本人拉致疑惑についても触れたことを強く示唆した。《共同通信》

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【ダイエー・中内功会長】引退へ

経営首脳のグループ株式売買問題で揺れるスーパー大手ダイエーの創業者の中内功会長(78)は10日、記者会見し来年5月の株式総会時に取締役を退任し、経営の一線から退くと表明した。

会見に先立って開かれた臨時取締役会で、中内会長が当面、代表取締役のまま最高顧問に就任する一方、グループ株取引で利益を上げた鳥羽董社長(70)が社内の混乱を招いたとして社長を辞任、取締役に降格する人事を決めた。

グループ株売買は、内部情報に基づき株を売買するインサイダー取引ではなかったと主張した鳥羽氏と、厳しい社内処分を求めた中内氏が衝突、痛み分けの形で経営トップを退くことになったとみられる。《共同通信》

【白川英樹筑波大名誉教授】ノーベル化学賞受賞決定

スウェーデン王立科学アカデミーは10日、2000年のノーベル化学賞を電気を伝える高分子を開発した白川英樹・筑波大名誉教授(64)とアラン・ヒーガー米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授(64)、アラン・マクダイアミッド米ペンシルベニア大教授に授与すると発表した。

日本人のノーベル賞受賞は1994年の大江健三郎(文学賞)に次ぎ9人目。化学賞は81年の福井謙一氏以来19年ぶり2人目となった。21世紀の新技術として期待される分子エレクトロニクスを切り開いた業績が認められた。《共同通信》

【自民党・加藤紘一元幹事長】介護保険の将来像、森首相が方針明示を

自民党の加藤紘一元幹事長は10日、大阪市で講演し、低所得高齢者らの介護保険料減免を与党内で検討していることについて「3党が話し合っているからと首相が見過ごしていいという話ではない。この国をどういう形にもっていくか、首相の理念を表明する重要な時に来ている」と述べ、介護保険制度の将来像について森喜朗首相が明確な方針を示すよう促した。《共同通信》

【民主党】岩國氏ら新政策集団

民主党執行部に批判的な岩國哲人副代表ら保守系議員は10日午後、東京都選出の国会議員や都議ら計25人を集めて都内で会合を開き、岩國氏を会長とする新政策グループ「東京新政策研究会」(新政研)を旗揚げした。

22日の衆院東京21区補選を踏まえ、第一回総会を開催、他党議員にも参加を呼び掛ける。これに対し、鳩山由紀夫代表ら執行部は、「離党含みの動きではないか」(幹部)と警戒しており、今後の党運営にも影響を与えそうだ。

岩國氏は「都市政策を基軸に日本の政治、経済の鮮明な転換を訴える集団を目指す。民主党の政策を基調としながらも、大胆で野性味ある政策を分かりやすく都民に訴える」と意欲を表明した。《共同通信》

【この日の民主党】

各派協議会再開、特別委審議凍結を提案~国会正常化に向け野党4党合意

参議院比例区に非拘束名簿方式を導入する公選法改正案をめぐる国会審議について、民主党など野党4党の幹事長・書記局長会談が10日午後から深夜にかけて、断続的に開かれた。

その結果、国会の正常化に向けて(1)参議院の選挙制度改革に関する各派協議会を再開する。再開された協議会継続中は特別委員会の審議は凍結する(2)上記協議会の開催が合意された場合は、党首討論は予定通り実施する――の2項目を与党側に提案することで一致した。同日夜、この内容を参議院の野党各会派が連名で斎藤参議院議長に申し入れるとともに、赤松広隆国対委員長が自民党の古賀国対委員長に伝えた。

[衆議院東京21区補欠選挙]民主党公認・長島昭久候補が「日本を変えたい」と第一声

22日に投票が行われる衆議院東京21区補欠選挙は10日告示され、民主党の長島昭久候補が「このままでは日本が滅亡してしまう。日本を立て直すために12日間、全身、全霊、全力を傾けて邁進します」と力強く第一声を放った。

10日朝、立川市の長島候補事務所には鳩山代表ら民主党の衆参国会議員45人が応援に駆けつけた。

まず、菅直人幹事長が「立川、昭島、日野に関わり深い立場からお詫びしたい。より大きな日本の政治の変革のために長島候補が立候補したことがだんだんと(選挙区の方々に)お分かりいただいてきた。今日は私の誕生日だがプレゼントは何もいらない。22日に当選のプレゼントを」と檄を飛ばした。

続いて鳩山代表が「政治家とお金に最もクリーンと信じていた民主党が不祥事を起こしたことを改めて国民にお詫びしたい。日本の政治を国民に信じていただけるものにすることで民主党の再出発とさせていただきたい」と、山本譲司前衆院議員の不祥事を詫び、「この選挙を逃げるのは最も卑怯な道だ。ワシントンから日本の政治を変えるために素晴らしい男がやってきた。長島候補の勝利をかちとろう」と訴えた。

長島昭久候補は「20年前、国際政治をリードするような政治家になろうとと決意し、今回このような素晴らしいチャンスに巡り会うことができた。このままでは、自民党にまかせていては日本は滅亡してしまう。皆さん一緒に頑張りましょう」と力強く決意を語った。

この後大勢の国会議員がポスター貼りなどの活動に参加した。《民主党ニュース》



10月10日 その日のできごと(何の日)