平成3864日目
1999/08/07
この日のできごと(何の日)
【自由党・小沢一郎党首】「連立へ約束実行を」
自由党の小沢一郎党首は7日午前、都内で開いた自由党の夏季研修会であいさつし、衆院比例代表定数の50削減法案の扱いについて「改革の第一歩として連立合意をした。われわれは今、新たな要求を突き付けているわけではない。連立政権をつくるにあたっての約束は互いに誠実に実行すべきだ」と述べ、公明党に配慮して同法案の審議、採択を拒んでいる自民党を厳しく批判した。
小沢氏は「うそをついてはいけないと言うが、国の政治も根本の姿勢を放棄すれば、どのように国民に対すればいいのかという、政治家の姿勢や心の持ちようが最大の問題になっている」と強調、小渕恵三首相の政治姿勢が問われているとの認識を示した。《共同通信》
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【自民党・山崎拓前政調会長】自由離脱なら首相責任
自民党山崎派会長の山崎拓前政調会長は7日、福岡市内で開かれた同派のパーティーであいさつし「自由党が連立政権を離脱すれば、小渕首相(総裁)と党執行部の政治責任を考えざるを得ない」と述べ、小渕首相らの責任問題が生じるとの考えを明確にした。
また自由党が離脱した後、自民党が公明党と単独で連立政権を組む場合は「「今までタブー視された禁じ手を使う以上、よほどのことをやらなければならない」と強調。「(公明党が)憲法を改正するなら、私も(自公連立に)賛成する」と述べ、憲法九条の改正を含めた法改正に公明党が同意することが、自公連立の条件になるとの考えを表明した。
山崎氏はこの後、記者団と懇談し「自民党内のサイレントマジョリティー(声なき多数)は自自公路線を支持していない。いわんや自公は支持されていない。次期総選挙で自民党が勝てるかどうかで、トップリーダーが判断すべきことだ」と述べた。
一方、山崎氏はパーティーでのあいさつで、政府、自民党が検討方針を固めた靖国神社の特殊法人化やA級戦犯の分祀について、「諮問機関は政府に設けるべきだ」と指摘し、「自公両党が『当面の目標として取り組む』と合意すべきだ」と、自公両党の基本政策合意に加えるべきだとの考えを示した。
自民党総裁選に関しては「国会会期末まで政治上の激動が走ると思う。13日には立候補の声明を出したい」と述べた。《共同通信》
【小渕恵三首相】夏祭り見物
小渕恵三首相は7日夕、東京・王子の私邸に久しぶりに戻り、近所の夏祭り見物を楽しんだ。徒歩で私邸を出た首相はまず、町内会の夏祭りの“開会式”に出席し、「重大な問題を抱えて国会ではおしかりを受けているが、地元に帰ってくるとほっとする」とあいさつ。続いて、千鶴子夫人とともに王子神社で伝統の「田楽舞」の練習風景を見物。自由党の連立離脱が浮上するなど緊張が続いているだけに、つかの間の気晴らしとばかり、夏の風物詩を楽しんだ。
この後、記者団から「あすからまた(連立をめぐる)戦場に戻るが」と聞かれても、首相は「おれは平和主義者だから」と祭りの余韻に浸っているようだった。《共同通信》
【トヨタ自動車】「MR2」の生産を打ち切りへ
トヨタ自動車は7日、スポーツカーの販売体制拡充に伴い、個性的なデザインで人気を集めた小型乗用車「MR2」の生産を8月末で打ち切ることを明らかにした。ブームに乗って登場し、唯一残っていた「隠しヘッドライト」仕様車がこれで姿を消す。
トヨタは代表的なスポーツカーとして「スープラ」などを販売しているが、フルモデルチェンジ「セリカ」やオープンカー「MRスパイダー」を秋に相次いで売り出す方針。スポーツカー分野は国内市場で一時低迷していたが、「アルテッツァ」などが売れ筋商品として復活しており、トヨタは同分野の強化を図り車種構成を整える計画だ。
MR2(排気量2000cc)は主に若年層を対象として昭和59年6月に発売した。平成2年3月のピーク時には月間約2400台に上る売れ行きを示したが、10年には年間でも約1600台にまで落ち込んでいた(輸出は860台)。《共同通信》
【第81回全国高校野球選手権大会】開幕
第81回全国高校野球選手権大会は7日、甲子園球場で開幕。開会式に続き1回戦3試合を行い、青森山田(青森)仙台育英(宮城)桐生一(群馬)が2回戦に進んだ。
開幕試合は青森山田が七回に3点を奪って逆転し、3−2で2年連続出場の九州学院(熊本)を破った。青森県勢は4年ぶりの勝利。仙台育英は一回に打者9人の猛攻で5点を先制し、以降も加点。守ってはエース真山が5安打完封し、14−0で佐賀東(佐賀)に大勝した。仙台育英は春夏通算20勝目。桐生一は0−0の八回二死一、二塁から渡辺の二塁打で2点を奪い、2−0で比叡山(滋賀)に勝った。正田は12奪三振の1安打完封で、群馬県勢は夏通算40勝目。《共同通信》
【J1】第2ステージ第1節最終日
Jリーグ1部(J1)第2ステージ第1節最終日(7日・平塚競技場ほか=7試合)柏レイソルはベンチーニョが先制点を挙げ、渡辺光のゴールで加点し、鹿島アントラーズを2−1で下した。第1ステージ最下位だったベルマーレ平塚は後半に勝ち越し点を奪い、名古屋グランパスに4−2で勝った。
第1ステージ2位のヴェルディ川崎は桜井のゴールでガンバ大阪を破り、加茂新監督を迎えた京都サンガは後半に2点を奪って浦和レッズに逆転勝ちした。清水エスパルス−セレッソ大阪は2−2で延長に入り、C大阪が黄善洪のVゴールで勝った。このほか、サンフレッチェ広島はジェフ市原に2−1で競り勝った。《共同通信》
【MLB】ウェード・ボッグス三塁手、3000安打
米大リーグ、デビルレイズのウェード・ボッグス三塁手(41)が7日(日本時間8日)、フロリダ州セントピーターズバーグのトロピカーナフィールドでのインディアンス戦で大リーグ史上23人目の通算3000安打を達成した。
大リーグでは5日にカージナルスのマーク・マグワイア一塁手が史上16人目の通算500本塁打、6日にはパドレスのトニー・グウィン外野手が通算3000安打に到達しており、3日連続の快挙達成となった。《共同通信》
【宮川一夫さん】死去
黒沢明監督の「羅生門」、溝口健二監督「雨月物語」など日本映画の数々の名作を撮影した名カメラマン、宮川一夫氏が7日午前0時56分、急性腎不全のため京都市北区の病院で死去した。91歳。京都市出身。
大正15年、日活京都撮影所に入社。助手を経て、昭和10年「お千代傘」で撮影技師に昇進した。43年、稲垣浩監督「無法松の一生」の美しい映像で、カメラマンとして高い評価を受け、戦後は黒沢、溝口、小津安二郎、市川崑ら日本映画全盛期の巨匠の作品を撮影した。
森の中の光と影とのコントラストを見事なカメラワークで撮影した「羅生門」、モノクロのように見える抑制した色調が効果的だった「おとうと」(市川崑監督)など、常に新しい技術に挑戦。繊細で美しい日本の情趣を表現した。
作品にはこのほか「千羽鶴」「朱雀門」「浮草」「東京オリンピック」(164人のカメラマンのうち唯一の劇映画出身)「はなれ瞽女おりん」など。平成元年の篠田正浩監督「舞姫」が最後の作品となった。紫綬褒章などを受章。《共同通信》