平成1401日目

平成4年11月8日(日)

1992/11/08

【サッカー・アジア杯】日本が初優勝

(8日・広島)日本が1-0でサウジアーラビアを倒し、初優勝を果たした。日本は36分、高木(広島)が先制点。後半、的確に守り抜いて、サウジアラビアの3連覇を阻んだ。三位決定戦は、1-1でPK戦の結果、中国がアラブ首長国連邦(UAE)を下した。全アジア規模の大会での日本の優勝は史上初めてで、戦後の国際大会での優勝は、さる8月のダイナスティ杯(東アジア4か国対抗)に次いで2度目。大会の表彰選手が発表され、最優秀選手には三浦知良(読売)が選ばれ、得点王に贈られるゴールデンスパイク賞は3得点のビシー(サウジアラビア)、フェアプレー賞はサウジアラビアが獲得した。

狭いスペースに集まって速いチェックとパスの応酬。スリリングな好試合になった。日本は36分、左サイドから三浦がセンタリング、高木がこの大会初のゴールを決め、流れをつかんだ。都並-吉田-福田の左サイド、堀池-北沢が軸の右サイドともつながりが素晴らしく、73分、三浦のボレーシュートなどその後も何度かチャンスをつかんだ。

ボールキープ、パス回しはサウジを完全に上回り、サウジは激しい当たりでボールを奪おうとするが、態勢を作る余裕を与えられなかった。後半は日本の守り勝ちだった。《読売新聞》



【競馬・菊花賞】ライスシャワーがV

競馬・菊花賞(8日・京都競馬場)ライスシャワーが五度目の対決でミホノブルボンを破り三冠を阻止した。ブルボンは好スタートを切ったが、キョウエイボーガンがかわして先頭に立った。流れはキョウェイ、ブルボン、メイショウセントロ、マチカネタンホイザ、ライスと続いた。四コーナーでブルボンがキョウエイをかわすと、外からライスが抜き、内からマチカネが頭差まで詰めた。ライスシャワーが3分5秒0の菊花賞レコード勝ち。

菊花賞の総売り上げ384億3500万6300円、総入場者12万1774人はいずれも京都競馬場の新記録。《読売新聞》

【大相撲九州場所初日】貴花田、黒星スタート

大相撲九州場所初日(8日・福岡国際センター)大関を狙う武蔵丸と貴花田が明暗を分けた。武蔵丸が突き押しで三杉里を圧倒したのに対し、貴花田は左四つから寄り立てたが、久島海の右小手投げに土がついた。大関陣は元気なく、小錦が貴闘力の寄り身に、カド番の霧島は旭道山の引っかけに苦杯を喫した。元高校教師の智ノ花は下手投げで佐賀昇を下し、新十両の初日を白星で飾った。《読売新聞》

【逗子市長選】米軍住宅反対派が4連勝

米軍住宅建設の是非をめぐって争われた注目の神奈川県逗子市長選は、8日投票、即日開票の結果、建設反対派の前市議・沢光代氏(51)(無・新)が、前市議会議長・平井義男氏(56)(無・新=自民支持)ら建設容認派の5人の新人を破って初当選した。女性市長の誕生は兵庫県芦屋市の北村春江市長に次ぎ2人目。投票率は64.60%。

今回の選挙は、池子米軍住宅建設計画の白紙撤回を掲げて3回連続当選した富野暉一郎市長の後継を目指す沢氏が、市民グループの支援を受けて出馬。建設容認派は候補者絞り込みの失敗から5候補が乱立し、沢氏は終始、有利に選挙戦を展開した。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】韓国・盧泰愚大統領と会談

宮沢首相と韓国の盧泰愚大統領との日韓首脳会談が8日、京都市内で、昼食を共にしながらの会談を含め約3時間行われ、朝鮮半島問題や対ロシア、対中国政策などを中心に意見交換した。その結果、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核兵器開発疑惑について、国際原子力機関(IAEA)の査察に加え南北同時査察を北朝鮮が受け入れることが重要との認識で一致。北朝鮮が南北同時査察を受け入れ、改革・開放路線を取るよう、両国が米国とも協力、働きかけていくことで合意した。

また、クリントン米新政権との関係については、新政権になっても、アジア・太平洋地域での米国の存在は重要との見方で一致。同地域の安全保障確立のため日米韓三国の連携を強化していくことを確認した。また、盧大統領は、「(過去の)後遺症を克服し、未来志向の関係を構築したい」として、天皇陛下の韓国訪問に強い期待感を表明した。

会談では、宮沢首相が、エリツィン・ロシア大統領の18日からの訪韓を踏まえ、大統領に対し北方領土問題の経緯を説明、「北方四島は歴史的に日本の領土」であることを強調、韓国側の理解を求めた。これに対し、大統領は「日本側の考え方については念頭に置く」と述べるにとどまった。《読売新聞》

【渡辺美智雄外相】韓国・李相玉外相と会談

渡辺美智雄外相と韓国の李相玉外相は8日昼、日韓首脳会談と並行して、京都市内の料理屋で約40分間、外相会談を行った。この中で渡辺外相は、決裂に終わった第8回日朝国交正常化交渉について、①朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は「李恩恵」問題に嫌悪感を持っている②北朝鮮の強硬姿勢は南北会談でも見られる一連の流れだ―などと指摘、「北朝鮮の強硬姿勢で交渉がうまくいかなくても、忍耐強く努力しなければいけない」と、粘り強く交渉を進めていく考えを強調した。李外相も同感の意を表明した。

また、渡辺外相が北方領土問題について理解を求めたのに対し、李外相は「日本の立場をそこなうことのないよう、よく(日本と)話し合っていきたい」と述べ、協力を約束した。従軍慰安婦問題については引き続き解決に努力していくことを確認した。《読売新聞》

【カンボジア最高国民評議会】ポル・ポト派説得を打ち切り

カンボジア四派に国連安保理常任理事国と日本、インドネシアなどが参加したカンボジア最高国民評議会(SNC)の特別会合が8日、北京で開かれ、ポル・ポト派の武装解除拒否で停滞する和平問題の打開を協議した。来年の総選挙を前に、この会合が、関係国などによるポル・ポト派説得の最機の機会になるとみられていたが、同派はこの席でも従来の強硬姿勢を崩さず、会合は、なんら進展することなく終わった。

これによって、今月16日開催される国連安保理が同派への制裁措置決議を採択するのが確実になった。さらに来年4-5月の総選挙が事実上ポル・ポト派抜きで実施される方向が固まり、カンボジア情勢は、さらに不確実さを強めよう。《読売新聞》

【コロンビア】国家非常事態を発令

反政府ゲリラと麻薬カルテルのテロが続発するコロンビアのセサル・ガビリア大統領は、8日、緊急国家安全保障会議終了後、憲法に従って「国内騒乱状態」を宣言する文書に署名、全土に90日間の国家非常事態を発令した。ゲリラとカルテルに対する事実上の「全面対決」宣言と言える。同国では、89年にも麻薬カルテルのテロとの対決を政府が宣言、カルテルの報復テロで一年間に数百人の死者が出る事態となった。

同日テレビ演説したガビリア大統領は、「コロンビア国民すべてが、テロリストに対して、断固とした措置を望んでいると述べ、ゲリラ活動地域での石油の油井からあがる利益を国家管理し、ゲリラに“見逃し料”を払った企業の契約解除、ゲリラ活動資金となっている銀行口座の封鎖、県知事や市長のゲリラとの交渉の禁止、マスコミのゲリラ・メンバーへのインタビューや接触の禁止など11項目の緊急措置を発表した。

同国の反政府ゲリラ「コロンビア革命武装軍(FARC)」と「民族解放軍(ELN)」(合同して「シモン・ボリバル・ゲリラ調整機構」を編成)は、昨年6月に始まった政府との和平交渉が今年初めに決裂してから、軍事攻勢に出ていた。さらにこの二週間、石油施設、パイプライン、銅鉱山などへの爆弾テロ活動を強化、7日未明には、エクアドル国境近くの石油施設を襲撃して警備の26人の警官を射殺、さらに、週末には国内各地で、銀行を対象に合計36もの爆弾テロを行い、4人を殺害、59人を負傷させた。

一方、89年に政府と麻薬戦争を戦った麻薬カルテル「メデジン・カルテル」は、ボスのパブロ・エスコバルが今年7月、収容されていた刑務所を脱獄した後、テロを活発化させており、特にカルテル・ナンバー2のブランセ・ムニョスが10月28日に警官隊に射殺されてから、報復と見られる暗殺を繰り返していた。この約二週間で警官など約40人が暗殺されている。o

ゲリラとカルテルのテロが関連のあるものかどうかは明らかでないが、手のつけられないテロのあらしに対して農場経営者などから、ゲリラに対する全面対決を宣言するよう、政府に対して要望が高まっていた。

ガビリア大統領は7日夜、テレビ演説を行い、ゲリラのテロについて「この虐殺は、ゲリラが暗殺にしか興味のないことを証明した。我々は、革命の理想を捨て、誘拐と暗殺、麻薬取引で銀行口座をふくらましているゲリラと交渉することは出来ない」と述べ、対ゲリラ強硬手段をとることを約束していた。《読売新聞》



11月8日のできごと