平成1410日目

平成4年11月17日(火)

1992/11/17

【宮沢喜一首相】政治改革は緊急是正案を優先

宮沢首相は17日、自民党政治改革本部の粕谷茂本部長との会談で、月末に予定していた抜本的政治改革案の取りまとめを、臨時国会会期末の12月8日ごろまで先送りすることを確認した。これは「抜本案が先に出ると、せっかく与野党で合意した18項目の緊急是正案が、抜本案と混線し実現できなくなる」との梶山国対委員長ら党執行部側の強い意向を受け入れたものだ。

同時に、党内調整が進んでいる9増10減の衆院定数是正を今国会で成立させて違憲状態を解消し、衆院解散のフリーハンドを得たいという首相の思惑とも一致した結果といえる。《共同通信》



【ハリマ農協】1億円の金塊を購入

兵庫県一宮町東市場のハリマ農協(垣尻武男理事長)が過疎の町に観光客を呼ぼうと、1億円の大型金塊を購入、17日、事務所に搬入した。金の値下がりで、一個の大きさとしては、ふるさと創生資金の1億円を充てた淡路島・津名町の金塊(62.696キロ)を約8キログラム上回る71キログラム。

同農協は、津名町が契約した平成元年当時より金の価格が下落していることに着目。昨年9月、1グラム当たり約200円安い1405円で契約し、同じ1億円でひと回り大きな金塊を手に入れた。《読売新聞》

【大相撲九州場所10日目】曙、琴錦ともに快勝

大相撲九州場所10日目(17日・福岡国際センター)大関曙と小結琴錦がともに1敗を守り、依然トップに立っている。曙は関脇水戸泉を押し出し、琴錦は小結旭道山を押し出し、9勝目をマークした。

関脇武蔵丸は寺尾を押し倒して連敗を止め、入幕以来7場所連続の勝ち越しも決めた。平幕の琴椿も2敗を保ち、勝ち越しを決定。関脇貴ノ花は大善をはたき込み4連敗の後、6連勝。若花田は7勝3敗とした。《共同通信》

【自民党・森喜朗政調会長】東京地検に要望書提出へ

自民党の森政調会長は、東京佐川急便事件の公判(11月5日)で森氏が「日本皇民党事件」に関与したとされる検事調書が明らかになった問題で、東京地検に対して、調書が作成された経緯などについての説明を求める要望書を19日に提出する。17日、森氏が国会内で記者団に対して明らかにした。

森氏は、要望書の内容については「顧問弁護士が検討中」としているが、調書作成の経緯や、森氏に対して裏付けのための事情聴取をしなかった理由などについて回答を求める模様だ。《読売新聞》

【中国・黄華元副首相】日中協力が重要

日中国交正常化20周年記念中国友好人士訪日団(主催・笹川平和財団)の歓迎記念式典が17日、都内のホテルで開かれた。あいさつに立った団長の黄華・中国元副首相兼外相は「中日両国の友好関係発展は、両国の利益に合致するだけでなく、アジア・太平洋地域、ひいては世界の平和と安定に有意義だ」と述べるとともに、先の中国共産党第14回大会について「改革・開放路線により思想をさらに開放し、(改革・開放の)歩みを早めることを決めた。日本は中国のよい協力のパートナーだ」として、中国が改革・開放路線を進める上で日本との協力関係を重視していく考えを強調した。

また、同訪日団最高顧問の葉選平・中国人民政治協商会議副主席は同日夕、記者会見し、同党第14回大会で社会主義市場経済体制の確立を打ち出したことに関連して「鄧小平氏も言っているように、市場経済イコール資本主義、計画経済イコール社会主義という考えは間違いだ。市場経済は政治制度と直接の関係はなく、人類の生産活動から自然に生まれてくるものだ」と述べ、社会主義の下でも市場経済は成り立つことを指摘。

そのうえで、「中国の発展は加速化しており、その結果、投資の機会、環境が向上している」と、日本からの投資促進に期待を表明した。また、葉氏は先月の天皇訪中について「多方面から高い評価を受けている。個人的にも歴史的出来事だと位置付けたい」と評価した。《読売新聞》

【自民党】政治改革で不協和音

自民党は17日、国会内で党四役と政治改革本部(粕谷茂本部長)の合同会議を開き、党内の政治改革論議の進め方について協議したが、この中で緊急政治改革の追加3項目の取り扱いをめぐって不協和音が表面化した。

会議では、政治改革本部の津島雄二政治資金部会長が与野党がすでに合意している政治改革緊急18項目以外に、①政治資金規正法違反に対する禁固刑、公民権停止の導入②政治家個人に対する献金禁止③公務員の地位利用による政治資金パーティー券の販売への関与の禁止—の3項目の実現を目指していることを説明。これに対し、佐藤孝行総務会長が「追加分は新たに機関決定しない限り認められない」と反論する一幕があった。

また、自民党の抜本政治改革案とりまとめに関しても、佐藤総務会長が東京佐川急便事件をめぐる証人喚問問題の処理などで国会運営の先行きが不透明になっている状況を踏まえ、「補正予算案の早期成立を図るためにも国会正常化が先決。自民党が抜本を打ち上げて野党が反対し、国会運営の足を引っぱるような事態は避けるべきだ」と注文を付けた。

このため、四役側は、粕谷政治改革本部長が表明した抜本政治改革案の月内とりまとめに向けて作業を引き続き進めることを了承したものの、改革案の公表など今後の取り運びについては四役と政治改革本部が十分連絡をとって対応していくことを申し合わせた。《読売新聞》

【日本人留学生射殺事件】容疑者「経験したことのない恐怖感」

先月17日、米ルイジアナ州バトンルージュで交換留学生の服部剛丈さん(愛知県旭丘高校二年)が射殺された事件で、ロドニー・ピアーズ容疑者(31)は17日、CNNテレビと会見し「止まれといって止まらなかったので、過去に経験したことのない恐怖を感じた」と、発砲した動機を語った。会見の模様は19日午前(日本時間19日夜)のニュース番組の中で放映予定だが、CNNが18日、放映に先駆け会見の発言を発表した。

CNNによると、ピアーズ容疑者は発砲直前の状況について「彼は非常に速足で自分の方に向かってきた。私は止まれ、と言ったのに彼は止まらず、前進し続けた。私は過去に経験したことのない恐怖を感じた。彼が止まらなかったことは私の恐怖をかきたてた」と語った。

CNNは、同容疑者の弁護士とも会見。この弁護士は、「11歳以下の子供を3人抱え、妻もいる普通の市民ならば、こういう状況で恐れを抱くのは当然だ」と述べ、正当防衛であることを強調している。

ピアーズ容疑者は、今月14日、故殺罪(明らかな殺意はないが不法に人を殺害した罪)で起訴された。マスコミに話すのは、事件後初めて。《読売新聞》



11月17日のできごと