平成1404日目

平成4年11月11日(水)

1992/11/11

【横浜ベイスターズ】プロ野球・大洋ホエールズが球団名変更

大洋球団は11日、横浜市内のホテルで新しい球団名「横浜ベイスターズ」と新ユニホーム、球団旗、マスコットなどを発表した。

中部慶次郎オーナーは「横浜というフランチャイズに根を下ろし、独立した企業体として経営するため」と新生球団への移行を説明。この構想は外資系のデザイン会社に依頼し、総額8億円をかけたという。

ユニホームは、白地に細い縦じまのホーム用と従来のマリンブルーを基調にしたビジター用が披露された。

チーム名変更に伴い、株式会社大洋球団も来年3月の株主総会で承認を得て「株式会社横浜ベイスターズ」に商号変更される。《共同通信》



【大相撲九州場所4日目】貴花田4連敗

大相撲九州場所4日目(11日・福岡国際センター)三役陣では、曙、武蔵丸と琴錦が連勝を守った。曙は同じ無敗の貴闘力をうまくさばき、武蔵丸と琴錦も落ち着いた取り口。逆に黒星が続く霧島、貴花田と水戸泉の3人はまだ初日が出ない。勝ちっ放しは、平幕の春日富士と琴椿を含め5人となった。《読売新聞》

【日産自動車】後部座席エアバッグを実用化

日産自動車は11日、車の衝突時に乗員の安全を守るエアバッグを後部座席用に開発したと発表した。後席エアバッグは本田が昨年の東京モーターショーに参考出品したほか、トヨタなど各社も研究を進めているが、実用化は世界で初めて。自動車メーカー各社は「性能面で他社に差をつける最後の未開拓地は環境、安全対策」と、国際規模で開発にしのぎを削っており、後席エアバッグには他社の追随も予想される。《読売新聞》

【連続幼女誘拐殺人事件】被告が公判で初供述

幼女連続誘拐殺人事件で誘拐、殺人などの罪に問われた印刷業手伝い、宮崎勤被告(30)の公判が11日、東京地裁(中山善房裁判長)で開かれ、宮崎被告の被告人質問が行われた。宮崎被告が法廷で本格的に供述するのは初めて。宮崎被告は弁護側の質問に対し、慕っていた祖父の遺骨を食べたことなど自らの行動について詳細に説明。

また、拘置所では祖父や子供たちの夢を見ることがあるとし「子供たちはうれしそうにありがとう、と言っている」と供述した。公判で弁護側は宮崎被告の精神鑑定を再度行うよう求めた。《共同通信》

【自民党】野党11人の喚問を要求

佐川急便・皇民党事件の証人喚問問題で予算審議に入れない状態が続く国会は11日夕、自民党と野党側の衆院予算委理事による協議を再開した。自民党はこの席で、佐川急便事件やその他の疑惑が取りざたされた野党議員ら11人の証人喚問要求リストを野党側に提示、12日午前の衆院予算理事会で正式に要求すると伝えた。

これに対し、野党側は「問題のすり替えだ」などと一斉に激しく反発、対決色を強めており、10日の与野党個別協議で打開の糸口をつかみかけたかに見えた事態は一転、泥沼化の様相を見せてきた。《共同通信》

【社会党・久保耳・参院国対委員長】「国対不要ならそれで結構」

社会党が11日開いた参院議員総会で、一部議員から「国対政治」を批判する発言が出て、久保耳・参院国会対策委員長=が「国対が必要ないなら、そうやってもらって結構」と気色ばむ一幕があった。

事の発端は、前日の10日に開く予定だった参院厚生委員会(細谷昭雄委員長=「社会党)が、国対委の指示で当日になって急ぎ中止されたこと。ところが、この日の議員総会で、厚生委員の今井澄議員が「佐川問題と関係のないことまで、なぜ委員会を開いていけないのか。今回の対応は十分納得しかねる」と発言した。

これに対し久保氏は「法務委の開催要求を見ても、自民党は佐川問題をどこかで切り抜けようとしている。ごまかされないようにやるのが大事だ」と説明した。しかし今井氏が重ねて批判したことから、久保氏が声を荒らげることになった。《読売新聞》

【東京都文京区】エイズ患者が自殺

東京都衛生局に11日入った連絡によると、同日朝、東京都文京区の都立駒込病院に入院中のエイズ患者が病棟内で首をつって自殺しているのが見つかった。自殺していたのは、都内在住の32歳の男性。午前8時ごろ、病室内で浴衣のひもを使って首をつっているのを巡回中の病棟看護婦長が発見、すぐに救命措置を行ったが、間もなく死亡したという。

この男性は、今年9月から入院中で、この日7時半ごろ見回った時には異状はなかった。遺書はなかったが、駒込署ではエイズを苦にした自殺とみている。男性は1月に同病院でのエイズ検査で発症がわかり、入退院を繰り返していた。病院側によると、男性の症状はそれほど悪化しておらず、医師やカウンセラーらにも精神的な動揺は見せていなかったという。歩田勲夫・同病院事務局長は、「看護婦にはエイズ患者の様子について注意深「く見守るように指示していたが……」とショックを隠しきれない様子だった。

エイズを苦にした自殺では、昭和63年に兵庫県内の病院で、エイズ感染者(キャリア=発病していないウイルス保有者)の血友病患者の男性が自殺したケースがある。

都内のエイズ患者数は8月末現在で77人。感染者を含めると320人にのぼる。今年に入ってから新たに発症が確認された患者は、都内の場合12人で、昨年とほぼ同ペース。一方、今年わかった全国の感染者数は8月末までで326人に達し、昨年1年間の約1.4倍にのぼるハイペースとなっている。《読売新聞》

【米・クリントン次期大統領】国防に関し演説

ビル・クリントン米次期大統領は、「ベテランズ・デー(復員軍人慰労記念日)」の11日、アーカンソー州リトルロックの記念式典に出席して米国の国防に関する次期大統領としての基本姿勢について演説し、米軍を世界最強に保ちつつ、時代に合わせた軍備縮小を実現するのが次期政権の課題になると語った。そして戦力維持と軍縮を同時に実現するため、空軍及び海軍の機動力を増加させて基地戦力の削減を補うとともに、軍事産業の民需転換に全力をあげて取り組む方針を明らかにした。

クリントン次期大統領一は、当選後初の国防に関するこの日の演説で、「(米大統領としての)私の責務は、矛盾するように見える二つである」としたうえ、①ソ連消滅・冷戦終結に見合う軍縮継続②冷戦後の時代に対応できる世界最強軍の維持—の同時達成を最大の課題にあげた。

クリントン氏は「世界はまだ危険で不確定だ」として、ソ連を主な仮想敵としていた冷戦時代と違って冷戦終結後の軍事目標は定まらないとの認識を示し、二つの課題の達成のため、①湾岸戦争で見せたハイレベルの訓練・士気の維持②防衛及び攻撃兵器の双方で世界最高の軍事技術の維持・発展③米軍の機動力の全般的向上の三点を優先事項とすることを明らかにした。《読売新聞》

【ロシア・エリツィン大統領】「ハンガリー動乱」謝罪

ロシアのエリツィン大統領は11日午後(日本時間同日深夜)、公式訪問先のハハンガリーの国民議会で演説、1958年のソ連軍侵攻(ハンガリー動乱)について「永久にぬぐい去れないソ連体制の汚点」であり、「本日、我々はすべての犠牲者の前に頭を垂れる」と、旧ソ連の指導者として初めて現地で公式に謝罪した。

エリツィン大統領は、演説冒頭で動乱を「1956年の悲劇」と呼び、「当時のクレムリン指導者らの命令によりロシア兵があの悲劇に引きずり込まれたことを思うと胸が痛む」と語った。そして、「(ハンガリーの)民衆のほう起は無駄ではなかった。それにより、共産主義者の独裁から解放されない限り未来はあり得ないということを全国民が知ったのだ」と述べた。

さらに大統領は、両国間で同日、記録文書に関する協定が調印されたことに言及、「両国民はすべての真実を知らねばならない。56年の出来事やKGB(ソ連国家保安委員会)、ソ連共産党関係の記録に光が当てられることになろうと、動乱の真相究明への意欲を示した。《読売新聞》



11月11日のできごと