平成4225日目

2000/08/02

この日のできごと(何の日)

【雪印乳業】操業全面再開へ

雪印乳業の集団食中毒事件で厚生省は2日、操業を停止中の北陸、仙台、静岡、愛知、岡山、高松など残り10カ所の直営工場の自主点検内容を検証した結果、「食品衛生法上、重大な問題はなかった」として操業再開を認めることを決めた。雪印側は既に別の10工場についても同省の安全宣言を受けて操業を再開しており、無期限営業禁止処分を受けた大阪工場を除き、操業停止した20直営工場すべてで近く生産が再開される見通しとなった。津島雄二厚相も同日夜会見し、「雪印の20工場すべてについて操業の再開に大きな問題がないことが確認された」とあらためて安全を宣言した。

ただ今回の10工場でも同省が承認する「総合衛生管理製造過程」(HACCP=ハサップ)の観点から、手洗浄の作業手順書の不備や容器詰めされた製品の再利用などが判明。日野工場と新潟工場では原料バターが長時間室温で放置される工程が見つかるなどの問題点もあった。

こうした事実について同省は「雪印がHACCPを十分理解していなかったこととの表れ」と指摘。操業再開に当たり①手洗浄個所の作業手順書の作成②サンプル製品の微生物検査③各工場のHACCPプランの実効性を確認できる社内体制の確立−などの改善点や容器詰め製品の再利用自粛など9項目について確約書の提出を求めた。

雪印側は「これらの点を真摯に受け止め、早急に対応するとともに、操業再開に向け徹底した管理、安全管理に取り組みたい」としている。《共同通信》

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【第71回都市対抗野球】三菱自動車川崎が初優勝

第71回都市対抗野球大会最終日は2日、東京ドームで決勝を行い、三菱自動車川崎(川崎市)が9−3で大阪ガス(大阪市)を下し、初優勝した。神奈川県勢の優勝は3年連続。《共同通信》

【新日本製鉄、浦項総合製鉄】提携強化

新日本製鉄と韓国の浦項総合製鉄は2日、基礎的な技術開発や情報通信など3分野を軸に包括提携することに合意した、と発表した。これまで続けてきた株式相互保有の比率も高め、新日鉄が浦項の発行済み株式の3%まで保有し資本関係も強化する。

主要顧客である自動車業界などで国境を越えた再編が相次いでいるのを踏まえ、世界最大の鉄鋼メーカーである浦項と2位の新日鉄は「強者連合」を確立し、国際鉄鋼市場で主導権を握ることを目指す。

記者会見した新日鉄の千速晃社長は「競争力向上につながる分野で提携を強化する」と説明。浦項総合製鉄の劉常夫会長は「産業界全体がグローバル化する中で、新日鉄との信頼関係をこれまで以上に深めたい」と語り、日韓連合を通じた国際競争での優位確保に意欲を示した。《共同通信》

【衆院予算委員会】

森喜朗首相は2日の衆院予算委員会で、1カ月先送りされた日本債券信用銀行の譲渡について「瑕疵担保特約に出来る限り理解をいただくことが大事だ」と述べ、同特約を盛り込んだ譲渡契約を履行する意向を表明した。相沢英之金融再生委員長も「契約を破棄すると日本の金融への信用問題となる。予定通り実行する」と明言した。

首相は企業再建で国の債権放棄要請があった場合について「企業再建はあくまで自己責任が原則。公的資金を用いた破たん処理で、債権放棄は安易に認めるべきではない」と、慎重に対応する考えを示した。

宮澤喜一蔵相は平成12年度補正予算について、9月上旬の4−6月期の国民所得統計速報(QE)の個人消費や雇用情勢を見極めて前向きに検討する意向を表明。補正予算を編成する場合は、情報通信、環境、高齢化、都市政策に重点配分する考えを示した。

首相は靖国神社の公式参拝について「国民、遺族の思い、近隣諸国の国民感情を総合的に考慮して慎重、自主的に判断する」と述べた。《共同通信》

【米大統領選】共和党、ブッシュ氏を正式指名

米共和党は党大会3日目の2日夜(日本時間3日午前)、代議員による大統領候補指名投票で、過半数の票を得たブッシュ・テキサス州知事を正式指名した。

この後、副大統領候補にチェイニー元国防長官を指名。チェイニー氏は受諾演説で「クリントン政権の過去8年間、多くの機会が失われた。最後の日、最後の時が近づいた。車輪は回った。彼らが去る時が来た」と、8年ぶりの政権奪回にかける決意を強調した。

これで共和党の正副大統領候補が正式に確定、11月7日の投票日に向け、選挙キャンペーンを開始する。

チェイニー氏はクリントン政権が教育、年金制度改革を怠り、軍を軽視したと厳しく批判、「兵士たちは間もなく彼らの使命を理解し、尊敬できる最高司令官(大統領)を持つだろう」と力説した。

また「この国に繁楽の時が来たが、ホワイトハウスには目標といえるようなものはほとんどなかった」と指摘。ブッシュ氏は「ホワイトハウス執務室に品格と誠実さをもたらす」と、クリントン大統領の不倫もみ消し疑惑で失墜した大統領の権威の復活を誓った。

チェイニー氏は副大統領指名受諾について「勇気、先見性、善良さを持った偉大な大統領になる人物に仕える機会を得たからだ」と、ブッシュ氏の次期大統領としての資質をたたえた。《共同通信》



8月2日 その日のできごと(何の日)