平成4226日目

2000/08/03

この日のできごと(何の日)

【森喜朗首相】「子ども国会」であいさつ

子ども国会は3日午後、参院を舞台にした本会議で「2000年子ども国会宣言」を採択し、2日間の日程を終えて閉幕した。

宣言では、いじめ問題を解決するために「互いの違いを尊重し合い、よりよい人間関係を築く」との決意を表明。将来の要望として「子どもサミット」や「子どもオリンピック」開催を盛り込んだ。


https://www.kantei.go.jp/

本会議には森喜朗首相も出席。首相は高校生のアンケートで「なりたくない職業」のトップが政治家だったことを挙げて「多くの人に信頼されるようにならないといけないのかな、と反省した。国会議員になろうという夢を持ってくれればうれしい」とメッセージを送った。

同時に、首相は「頼もしく思った。皆さんが大人になった時、自信を持ってバトンタッチできるよう頑張っている」と教育改革などに全力を挙げていることを強調した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【名古屋刑務所】受刑者1900人の名簿流出

名古屋刑務所(久保勝彦所長)で服役している受刑者名簿が所外に持ちだされたことが分かり、同刑務所と法務省は3日までに流出経路の調査を始めた。

同刑務所の定員は1924人。名簿には受刑者のほぼ全員に当たる約1900人の氏名などが記されており、4月作成のものとみられ、同刑務所は流出した名簿の一部を確認しているという。

久保所長は会見で「外に出してはならない受刑者の個人情報が出てしまい申し訳ない」と陳謝。高橋博総務部長も管理ミスを認めた。

刑務所側は、出所者が持ち出した可能性が高いとみており、厳秘のはずの受刑者名簿が持ち出されたことで、同刑務所の管理体制が問われるのは必至。

3日朝、労役する各作業工場の担当者を通じて所長名で受刑者全員(同日現在、1990人)に流出の事実を説明、陳謝した。

刑務所側の説明によると、流出した名簿は、受刑者の氏名と、所内で使う受刑者の個人番号、工場が記されたA3判1枚。原本は4月19日に作成され、所内43カ所の工場への配布用にコピーした43枚を含め少なくとも44枚あったという。

名簿は、受刑者が購入した日用品を月に一度配布する際、どの工場に購入者がいるかを確認するため、各工場などに置かれ、使用後はシュレッダーで廃棄するように指導していた。

しかし、4工場の担当者が廃棄していなかったことが内部調査で判明、関連を調べている。

同刑務所では、各受刑者が工場と寝起きする建物とを行き来する際、身体検査するほか、出所の時にも所持品をチェックする。4月19日以降に出所した元受刑者は約300人いるが、プライバシー保護のため、出所者への追跡調査はしないとしている。

名古屋刑務所は府中(東京)、大阪両刑務所に次ぐ大規模施設。服役している受刑者は刑期8年未満の26歳以上で、複数回、服役している受刑者が多く、暴力団関係者が半数以上を占めているという。《共同通信》

【式根島】震度5強

3日午後5時ごろと午後10時18分ごろ、伊豆諸島の式根島で震度5強の地震があった。気象庁によると、震源地はいずれも新島・神津島近海。午後10時18分ごろの地震の震源の深さはごく浅く、マグニチュード(M)は5.1と推定される。また午後6時4分と午後9時13分に式根島で震度5弱が発生したほか、式根島や神津島、三宅島などで震度4の地震が相次いだ。

気象庁地震津波監視課は「マグマの上昇による地殻変動は継続中で、今後も大きな揺れを伴う地震が発生する恐れがある」と警戒を呼び掛けた。

この日は、午前6時42分にも式根島で震度5弱を観測しており、6月末に始まった一連の地震活動による震度5弱以上の地震は計22回となった。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・自民党森派の小泉純一郎会長は3日の派閥総会で、そごう問題や久世公堯前金融再生委員長の辞任を念頭に「最近は一つ山を越えると、また新たな山が見えてくる」とぼやきながらも、森喜朗首相について「非難や中傷にもめげず、明るく元気に頑張っている。タフだ」と打たれ強さを盛んにアビールした。同時に「首相が少しでも実績を積み上げられるような場を皆でつくらなければならない」と訴えたところみると、首相の満身創痍ぶりはかなり深刻な様子。《共同通信》

【スポーツ仲裁裁判所】水泳・千葉すず選手の提訴を棄却

水泳の千葉すず選手(24)がシドニー五輪代表から漏れたことを不服としてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に日本水泳連盟(古橋廣之進会長)を提訴した問題で、CASは3日、日本水連の選考に不公平はなかったとして、千葉選手の提訴を棄却する裁定を下した。

日本の選手、競技団体が当事者となってCASの判断を求めた初のケースだったが、この結果、千葉選手が求めた五輪代表入りの可能性が消えた。アトランタ五輪後に役復帰した同選手は、引退について「まだ考えていない」と明言を避けた。

CASはその一方、選考基準の告知手続きに不備があり、知が十分なら今回の訴訟がなかった、として日本水連に千葉選手の訴訟費用の一部1万スイスフラン(約65万円)の賠償金の支払いを命じた。

CASはこの日午前から東京都内のホテルで、ハンス・ネター仲裁人の下、千葉側、日本水連側が出席して聴聞会を開き、マティユー・レーブCAS事務局長代行が裁定を発表した。CASは一審制を採っており、裁定は最終決定となる。

代表選考会の女子200メートル自由形で五輪参加標準記録Aを切って優勝した千葉選手は、選考基準が不明りょうで、自分は代表に選ばれるべきだと主張。日本水連は標準記録Aを切った上で、世界と戦える選手の判断として「女子は昨年の世界ランク8位以内の成績」などと具体的な基準があったと反論したもようで、CASは選考に関する水連側の裁量権を認めた。

千葉すず選手 CASは公平な判断を下したと思っている。今後スポーツ界を支える若い選手が五輪出場を含めて公平に競技できる環境をつくるために、(今回の提訴で)自分の力をぶつけた。結果は別として、たくさんの人に支えられて感謝している。(今後の競技生活は)これから落ち着いて考えたい。《共同通信》



8月3日 その日のできごと(何の日)