平成5197日目

2003/04/01

この日のできごと(何の日)

【日本郵政公社】発足

日本郵政公社(生田正治総裁)は1日、東京・霞が関の本社で発足式を開き、職員数28万人余り、全国2万4760の郵便局ネットワークを抱えるマンモス公社が誕生した。公社の誕生は1952年の日本電信電話公社(現NTT)以来で、新たな郵便局の歴史が始まった。

生田総裁はあいさつで、4年間に約4兆円の利益を出すという中期経営計画について、2年前倒しで成果を上げる決意を表明。続いて高橋俊裕、団宏明の両副総裁と官邸に小泉純一郎首相を訪ね、「いい公社をつくるため、最善の努力をする」と伝えた。小泉首相からは民営化に関する話は出なかったという。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【ピンク・レディー】復活

「ピンク・レディー」が22年ぶりに再結成−。「UFO」などヒット曲を連発し、国民的な人気で1970年代を彩った2人、ミーこと未唯さん(45)=と、ケイこと増田恵子さん(45)=が1日、東京都内で会見した。

2人は「60歳までミニスカートで歌っていたい、と話していたのでうれしい。親子三代で楽しめるピンク・レディーになりたい」と笑顔で語った。5月に新曲「テレビが来た日」を発売、6月からは、2年かけ全国120カ所でコンサートを行う。《共同通信》

【第75回選抜高校野球大会】

連日の延長で試合は決着−。第75回選抜高校野球大会第10日は1日、甲子園球場で前日延長十五回を戦い、41年ぶりの引き分け再試合となった花咲徳栄(埼玉)−東洋大姫路(兵庫)の準々決勝1試合を行い、東洋大姫路が延長十回、6−5でサヨナラ勝ちし、24年ぶりのベスト4に進出した。2日間にわたる熱戦は計25イニング目で決着し、試合時間は計5時間24分だった。《共同通信》

【亀井善之氏】新農相に就任

政府は1日、農相を辞任した大島理森氏の後任に亀井善之元運輸相を起用、新農相は天皇陛下による認証式を経て正式に就任した。その後、首相官邸で小泉純一郎首相の辞令交付を受けた。

亀井氏は同日、農水省で記者会見し、世界貿易機関(WTO)の農業交渉や食品安全問題など、同省が抱える多くの課題に「国民の理解と合意を大切にして、全力で取り組んでいく」と抱負を語った。

会見後、大島理森前農相から職務の引き継ぎを受け、大島氏が「いろいろとご迷惑をおかけした」と握手を求めると、亀井氏は笑顔で応じた。

亀井氏は記者会見で、当初目標の3月中の大枠合意が果たせず、仕切り直しとなったWTO農業交渉に関して、引き続き欧州連合(EU)などと連携して、日本の主張への理解を求めていく方針を示した。

牛海綿状脳症(BSE)や相次ぐ偽装表示など食品安全問題は、自身が以前、食品会社に勤務した経験などから「食品を供給する側が安全への努力を怠らないことが重要だ」と強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人代表は1日の記者会見で、農相後任選びのドタバタについて「小泉純一郎首相もいよいよ抵抗勢力に頼らざるを得ない瀬戸際に来ている」と論評。「先ほど岡田克也幹事長と相談し、いよいよ首相が抵抗勢力と手を切ると言うなら、わが党も首相と組む選択肢を考えてもいいか相談した」と「爆弾発言」。一瞬、浮足立った記者団に菅氏はすかさず「エープリルフールだ」。「抵抗勢力と別れる」との首相の冗談に「次期首相候補」も張り合ってみた?。《共同通信》

【MLB】

米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜選手は1日、トロントで行われたブルージェイズ戦に「3番・左翼」で先発し、八回に2試合連続となる右前打を放つなど、4打数1安打1打点だった。松井は二回無死二塁で走者を進める一ゴロ三回の第2打席で初の三振(空振り)を喫し、第3打席は一ゴロ。八回一死一塁の第4打席ちで安打し、九回一死二、三塁では左犠飛した。試合はヤンキースが10−1で完勝した。

マリナーズのイチロー外野手はアスレチックスとの今季開幕戦で4打数無安打に終わった。第1打席から捕ゴロ、ニゴロで、投ゴロ、中飛。また、マリナーズの長谷川投手は5点をリードされた五回二死二塁で登板し、1回を無安打無失点。試合はマリーナーズが0−5で敗れた。《共同通信》

【エア・カナダ】経営破綻

カナダ最大の航空会社、エア・カナダは1日、トロントの裁判所に会社更生手続きを申請し、経営破たんした。

旅客数の急減と、原油高騰によるコスト増が経営を圧迫する中、人員削減による人件費削減を目指していたが、労使交渉が不調に終わり自力再建を断念した。航空会社の経営に打撃を与えているイラク戦争の余波で、大手航空会社が破たんに追い込まれた初のケースとなる。《読売新聞》

【イラク戦争】米英軍、首都包囲へ北上

イラク戦争で首都バグダッドを目指す米英軍地上部隊は1日、カルバラやディワニヤなど南方から首都に至る要衝で、イラク精鋭部隊の共和国防衛隊との戦闘を激化させ、首都囲網の構築へ向けた北上作戦に乗り出した。

米CNNテレビは同日、首都南方を守る共和国防衛隊のメディナ機甲師団とバグダッド機械化歩兵師団の戦闘能力が、連日の空爆で「50%以下」に低下したと報道。米英軍地上部隊は弱体化した同師団などの壊滅を狙って本格的な攻撃に近く乗り出すとみられる。

首都南方のヒッラーで1日、米軍の住宅地への空爆で、市民33人が死亡、310人が負傷。ヒッラーでは3月31日夜も米軍の攻撃で、市民15人が死亡したという。イラク政府は31日から1日朝にかけて市民ら計56人が死亡したと発表した。

AP通信などによると、米陸軍第3歩兵師団は1日、イスラム教の聖地カルバラの共和国防衛隊メディナ師団などに向けて低空からの集中空爆を実施。イラク側の戦車の半数以上を破壊した。

米第一海兵遠征軍は首都南東のディワニヤで数百人のイラク軍兵士と交戦。31日に激しい市街戦があったカルバラ南東のヒンディーヤでも米軍が優勢となり、近郊にあるユーフラテス川にかかる橋を確保、首都をうかがう態勢を整えた。

1日付ワシントン・ポスト紙によると、南部での戦闘の激化を受けて、フセイン大統領の故郷である首都北方のティクリットのネブカドネザル機械化歩兵師団の一部がヒンディーヤに移動し米地上部隊と交戦するなど、イラク軍は部隊を南方に移動させ、南方防衛線の強化を図っている。《共同通信》

ラムズフェルド米国防長官は1日、国防総省で会見し、イラクのフセイン政権と停戦などの交渉は一切行っていないと述べ、フセイン政権とは「無条件降伏しか協議しない」と強調、イラクに無条件降伏を要求した。

長官は、イラク政府当局者が米英軍と停戦交渉に入ったとのうわさを流していると述べ「フセイン政権は真実を話していない」と批判した。

共同会見したマイヤーズ統合参謀本部議長は、集中的な空爆でバグダッドを防衛する共和国防衛隊のうち、メディナ機甲師団など2つの師団の戦闘能力を「50%以下」に弱体化させたと確認、その上で首都南部で既に相当規模の地上戦が始まったと述べた。《共同通信》

【レスリー・チャンさん】死去

香港の地元メディアによると、香港の人気俳優で歌手のレスリー・チャン(張国栄)さん(46)が1日午後6時40分ごろ、香港中心部のホテル高層部から転落して死亡した。遺書を身につけており、自殺とみられるという。地元メディアによると、遺書には精神的に疲れたなどと書かれていた。

チャンさんは1986年の香港映画「男たちの挽歌」のヒットで俳優としての地位を確立した。《共同通信》

【この日の民主党】

韓国国会議員団が党本部を表敬訪問

菅直人代表は1日、「日韓国会議員討論会―北東アジアの平和に向けて」に出席するために来日中の洪思徳議員を団長とする20名の韓国国会議員代表団(新千年民主党、ハンナラ党)と民主党本部で会談した。会談には羽田孜最高顧問、岡田克也幹事長、民主党役員等10名が同席した。

菅代表は、前夜開催された討論会の懇親会でイラク問題、北朝鮮情勢について有意義な意見交換ができたことを紹介。「日本では自民党政権が長期に続いているが、世界では政権交代が起こっている、韓国においても例外ではないので、新千年民主党、ハンナラ党議員との意見交換を参考にしたい」と述べ、党本部訪問に対して歓迎の意を表した。

洪団長は、選挙中の忙しい中での会談に感謝の意を述べ、「民主党が政権をとり、北東アジアの平和と安定のために指導的役割を果たしてくれることを期待する」と応えた。また、前日の討論会で発表された共同声明の中で、韓日米中ロの議員セミナー開催が提案されたことを明らかにした。

同席した韓国議員からは、「イラク戦争が終われば朝鮮半島問題が浮上してくる、韓国は与野党を越えて第二次朝鮮戦争になることを懸念しており、何としてもそれは避けるべきである。自民党は現在この問題に積極的ではないので、民主党が北東アジアの平和構築に主導的、平和的にイニシアティブをとるよう日本政府に働きかけて欲しい」といった要望が寄せられた。

菅代表は、「自民党は北朝鮮に対する考え方が不明確である。民主党は政府与党に対し、前日の共同声明を具体化するよう働きかけたい」と応じた。

「農水相辞任は小泉政権が力を失ってきた象徴」菅代表

民主党の菅直人代表は1日、定例の記者会見で、大島農水相が元秘書の疑惑への監督責任を理由に辞意を表明した問題に触れ、「いよいよ小泉政権が実質的な力を失ってきた一つの象徴だ」との見方を示した。

菅代表は、日経平均株価の終値が8000円台を切ったことに関して、「イラクの問題がなければ、これによって与野党を越えた小泉降ろしとなっていただろう。そういう意味では小泉総理がイラクの戦争に支えられるという極めて奇妙な形になっている」と指摘。東証1部の時価総額が前年度末比71兆円減の228兆円に縮小した点をめぐっては、「小泉政権の経済失政が数字の上でも改めて明らかになった」と断じた。

成立した平成15年度予算については、「民主党の考え方は明確に打ち出しているので、今後の補正予算の議論では平成15年度民主党予算案にそって、予算を組み直すような考え方が必要」と指摘。こうした立場で経済政策に対応していくとの構えを示した。

菅代表はまたイラク情勢をめぐる日本の対応を前に、外交・安全保障の考え方について小泉首相との議論を重ねていきたいとの意向も示した。菅代表は「日本の自主的な立場を持ちながら日米同盟・国連・アジア(それぞれとの関係)を3本の柱にした外交方針があるはず。対米追従でも反米でもない、第3の道とでも言える日本の外交政策をこの機会に打ち出し、総理との議論を深めていきたい」とした。

さらに北海道知事選をめぐって菅代表は、「私たちが推す候補と自民党推薦候補者との戦い。この選挙だけは負けるわけにはいかない」と訴え、東京都知事選では党の支持候補を広い意味での勝手連的スタンスで応援していくとの考えを示した。《民主党ニュース》



4月1日 その日のできごと(何の日)