平成1148日目

平成4年2月29日(土)

1992/02/29

【自民党】阿部元長官の喚問実現に努力

衆院予算委員会は29日午前10時前から理事会を開き、野党側が一致して要求している共和汚職の阿部文男元北海道、沖縄開発庁長官、森口共和元副社長の証人喚問問題を協議した。

この中で自民党は、予算委員会での阿部元長官らの「喚問実現のため引き続き誠心誠意努力する」との回答を示し、野党側も受け入れた。この結果、与野党は28日から空転していた予算委の審議について2日から再開することで合意した。《共同通信》



【大相撲・新弟子検査】史上最多160人が受験

大相撲春場所の新弟子検査は29日、大阪市の大阪警察病院で行われた。

相撲人気を反映して、受検者は史上最多の160人。昭和62年春場所の135人(合格者122人)を大幅に上回った。157人が1メートル73、75キロ以上の体格基準にパス。内臓機能検査の結果を待って初日の8日に、合格者が発表される。

握力、背筋力、肺活量など14項目の検査が行われたが、会場は人いきれてムンムン。高校教諭(山口・大津高)の職をなげうって飛び込んだ元アマ横綱成松伸哉(27)ら4人の学生相撲出身者や、モンゴル(6人)やスリランカからの入門者など、多彩なメンバーが緊張した表情で検査を受けた。

◯…モンゴルからの6人は、全員体格基準を軽々とパス。「こちらに来て一週間。だいぶ慣れました」(バドバヤル君)と、デビューを待ち切れない様子。大島親方(元大関旭国)からは、相撲は押しが基本、よく食べて体を作ること、礼儀をきっちりすること、先輩のすることをよく見習うことなどを、特に厳しく言われているという。

◯…妻子持ちの27歳の新弟子、成松(立浪部屋)は「合格したんでしょうかね」。1メートル74、100キロの小兵だけに、ちょっと不安げだったが、終わって、ほっとした表情を見せた。部屋の関取には大学の後輩が2人(大翔山、大翔鳳)いるが、「もう、この世界に入ったのだから、あちらが兄弟子です」ときっぱり。脱サラ力士の先輩には、板井(元小結・廃業)がいたが、入門したのは22歳と、成松よりはるかに若かった。

○…空前の規模の受検者に、相撲教習所指導員の大山親方(元前頭大飛)が途方に暮れている。春場所後の4月、これらの新弟子を迎え入れるが、「机も、ロッカーも足りない。実習の時はどうしたものか。二面あるけいこ土俵から、あふれそうだ」。《読売新聞》

【宮沢喜一首相】中小企業代表と懇談

宮沢首相は29日夕、首相官邸に石川六郎・日本商工会議所会頭ら中小企業団体の代表を招き、夕食をともにしながら、最近の景気低迷に伴う現場の深刻な声に耳を傾けた。

石川氏らが「景気の冷え方は統計以上に深刻だ」などと述べ、①4年度予算案の早期成立②公共事業の前倒し発注③第四次公定歩合の引き下げ―などを強く求めたのに対し、首相は「現状を聞いて参考になった」と答え、中小企業関係者の意見を政府の施策に反映させていきたいとの考えを示した。

この日出席したのは石川氏のほか、近藤英一郎・全国商工会連合会会長、田中鋳三・全国中小企業団体中央会会長、山本勝一・全国商店街振興組合連合会理事長ら計7人。先週末、政治改革をめぐり有識者らと集中的に懇談したのに続き、今回は景気対策にテーマを絞った“集中勉強”、第二弾だ。《読売新聞》

【社会党】防衛費「5000億円」削減要求

社会党は29日、平成4年度予算修正問題の焦点となる防衛費について、4年度歳出分324億円、後年度負担を合わせると5127億円にのぼる独自の削減要求を発表した。護衛艦、潜水艦など新規主要装備を大幅に削減しているのが特徴。同党は、民社党の要求が週明けに決まるのをまって、まず民社党と調整し、さらに公明党、社民連も加えて共同要求をまとめたい考えだが、社公民3党間の隔たりは大きいため、実現は微妙な情勢だ。

社会党の4年度予算の削減要求の内訳は①陸海空自衛官の定員削減分149億円②装備削減分79億円③在日米軍基地関係経費の日本側負担の削減分79億円―など。

このうち、主要正面装備については、自衛隊の能力を領域防衛に限定すべきだとの観点から、予算案に盛り込まれている護衛艦と潜水艦各1隻、P3C対潜哨戒機1機、SH60対潜ヘリ7機、F15迎撃戦闘機7機などをすべて削減するよう要求している。主要装備の歳出は、4年度は頭金だけで5年度以降に支払う部分が多く、こうした後年度負担の削減分は計約4800億円にのぼる。

社会党は当初、政府の来年度防衛予算案から約1600億円を縮減し、3年度並みの水準に凍結するよう主張していたが、最終的には新規契約の正面装備に絞った削減要求となった。《読売新聞》



2月29日のできごと