平成1149日目
1992/03/01
この日のできごと(何の日)
【名古屋国際女子マラソン】
バルセロナ五輪代表選考会を兼ねた92名古屋国際女子マラソンは1日、名古屋市の瑞穂陸上競技場を発着点とする42.195キロのコースに外国招待10人を含む151選手が参加して行われ、マラソン初挑戦の大江光子選手(日本生命)が2時間31分4秒で優勝した。
昨年11月の東京国際に勝ち、選考会2勝目を狙った谷川真理選手(資生堂)は2時間31分9秒で2位だった。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
情報量が少ない日は随時加筆中です。
引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。
外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)
古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。
【長崎県島原市】土石流、線路埋める
1日未明、前夜からの雨のため長崎県雲仙・普賢岳のふもとの水無川流域で上石流が発生、島原市内を走る国道51号線と島原鉄道を埋めた。国道は正午、復旧したが、島原鉄道の復旧は10日ごろになる見込み。
避難勧告地域で、夜間の立ち入りは制限されており、死傷者はなかった。雲仙岳観測所によると、同地方は29日午前11時35分から1日午前8時までに69.5ミリの雨量を記録した。今年初の土石流で、雨期の災害が懸念される。
島原鉄道は安徳駅近くで約200メートルにわたって線路に土砂や岩が流れ込み、一部は埋没し、踏切の遮断機2基が流失。島原外港ー深江間は運休し、折り返し運転している。島原鉄道は昨年12月27日、土石流災害の復旧工事を終えて再開したばかりで、2か月余りで、2度目の運休となった。《読売新聞》
【F1】
自動車のF1開幕戦、南アGPは1日、キャラミサーキット(一周4.261キロ)で72周の決勝レースが行われ、予選1位のナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ルノー)が1時間36分45秒320で優勝、通算22勝目を挙げた、2位はR・パトレーゼ(ウィリアムズ・ルノー)、3位にはA・セナ(マクラーレン・ホンダ)が入った。
日本勢は、予選16位の鈴木亜久里(フットワーク無限)が2周遅れの8位、予選18位でデビュー戦の片山右京(ベンチュリ・ランボルギーニ)も4周遅れの12位と健闘した。《読売新聞》
【大阪府警】暴力団一斉摘発
暴力団対策法が施行された1日、大阪府警は全国最大組織・山口組の一斉摘発を実施、銃刀法違反、覚せい剤取締法違反、恐喝、傷害などの容疑で神戸市内の山口組総本部や直系団体の宅見組(大阪府)など1府3県にわたる同組系事務所など計109ヶ所を捜索、直系団体の組長(52)ら65人を逮捕した。
警察庁は山口組、住吉会、稲川会など7団体を5月中にも暴対法による「暴力団」として指定する方針だが、大阪府警は指定を前に、現行法による一斉摘発で山口組に先制攻撃をかけた。《共同通信》
【海部俊樹前首相】「選挙」含めた抜本改革を
海部前首相は、1日、宇都宮市で開かれた自民党河本派参院議員の後援会の会合で、「(自民党総裁在任中に決めた)政治改革大綱の政治改革が成しばげられていたら、非常に厳しい状態で参院選を迎えることはなかった。政治と金の問題が繰り返してきた政治不信の原因を考え、何を変えたら国民に納得してもらえるかを行うことが、自民党にかかった宿命だ」と述べ、選挙制度改革も含めた抜本改革を行うべきだとの考えを示した。《読売新聞》
【サウジアラビア】民主化へ「諮問評議会」設置
サウジアラビアは1日、内閣の諮問機関「マジュリス・アル・シューラ(諮問評議会)」の設置を含む民主的政治改革の実施を発表した。こうした機関の設置は33年の建国以来初めて。
「マジュリス」のメンバー60人は国王による任命制で、立法権もないため、西側の議会とは性格が異なるが、湾岸戦争をきっかけに、政治への民意反映を求める国民の声が強まったのを受けての決定で、イスラム世界で最も保守的なサウジも民主化へ向けて最初の一歩を踏み出すことになる。国営サウジ通信などによると、政治改革を国民に伝えるファハド国王の声明は、国営テレビによって放送された。改革は国家基本法の制定、「マジュリス」の設置、地方制度改革の三つが柱。
サウジには従来憲法がなく、成文化されていないイスラム法「シャリーア」に基づく国家運営をしてきており、国家基本法は初めての成文憲法となる。
国家基本法もシャリーアにのっとってはいるものの、個人に対し、「不当な捜査や逮捕からの自由と安全」を保障した点が目新しい。「個人の「自由と安全」がどの程度のものかは明らかでないが、西欧民主主義的発想を取り入れたことは注目される。《読売新聞》