平成5131日目
2003/01/25
この日のできごと(何の日)
【前橋スナック銃乱射事件】
25日午後11時25分ごろ、前橋市三俣町3丁目の「すなっく加津」の男性客から「発砲事件。早く来い。けが人が出ている」と110番通報があった。前橋東署員らが駆けつけたところ、店の客ら6人が拳銃で撃たれ、血を流していた。4人は頭部などを撃たれ、病院に運ばれたが間もなく死亡。2人が重傷を負った。犯人はフルフェースのヘルメットをかぶった2人組で、徒歩で東方へ逃げた。県警は殺人事件として26日、同署に特別捜査本部を設置、2人組の行方を追っている。重傷者の中に指定暴力団稲川会系の元組長がいることなどから、特捜本部は暴力団に絡む発砲事件に、たまたま居合わせた一般市民が巻き込まれた疑いがあるとみて捜査している。
死亡したのは前橋市、会社員、Mさん(53)、同市、パート従業員、S子さん(66)、同市、会社員、Oさん(50)と、稲川会系の元組員で同市、無職、Aさん(31)。重傷は埼玉県鴻巣市、調理師、Kさん(55)と、前橋市、稲川会系のG元組長(55)。警察庁によると、暴力団に絡む発砲事件で一度に一般市民3人が巻き添えで死亡したのは初。県警暴力団対策課によると、県内で同様に一般市民が巻き添えで死亡したのは初めて。
特捜本部の調べによると、25日午後11時25分ごろ、同店北側の市道を東方から来た白っぽいヘルメットの2人組が、店の前にいたAさんに発砲。Aさんは腹などを撃たれた。さらに2人組は、店の入り口付近から、カウンター席の客に拳銃を乱射した。Mさん、S子さんは頭を撃たれ、Oさんは右上腕部を撃たれて弾丸が体を横に左上腕部まで貫通。Kさんは胸を、G元組長は左手中指を撃たれた。2人組は計十数発を発射し、同店北側の道路を徒歩で東へ逃げた。
当時、店内にはカウンター席に客8人、カウンター内に経営者の女性(57)がいた。また、店の前に止めてあったG元組長の乗用車の運転席に男性が乗っていたという。店舗前に自動式拳銃1丁が残されていたほか、現場から北西へ約4キロの桃ノ木川内で、白いヘルメット2個が発見された。特捜本部で関連を調べている。
特捜本部は、2001年8月に東京都内で起きた指定暴力団住吉会系組長ら殺傷事件や、昨年10月に白沢村内でG元組長が銃撃された事件などとの関連も調べている。《上毛新聞》
◇
フルフェースのヘルメニットで顔を隠した2人の男は無言のまま狭い店内で十数秒間、拳銃を乱射し立ち去った。25日夜、前橋市のスナックで無関係の市民ら4人が死亡した拳銃乱射事件。路上には弾倉が空になった拳銃1丁が落ちていた。
「発砲事件だ。早く来い」。難を免れた客が助けを求める110番。店の内外に5人が倒れ、救急隊員が人工呼吸をしながら病院に収容した。「床は血の海だった」(救急隊員)という。
2人組は歩いて店に近づいた。元組員Aさん(31)が店の前に止めた車の助手席から外に出ると、数発を浴びせられた。2人は店のドアを開け、カウンターに座る8人に、無言で乱射。頭を撃たれ死亡した人が2人。腹や胸、両腕を撃たれた人も。
狙われたG元組長(55)は入り口から3人目に座っていて、指を撃たれ重傷。救急隊が駆けつけた時、現場に姿がなかったという。
周辺は住宅地。近所の自営業の男性(74)は「トイレに立ったら、窓からヘルメットの男が速足で通り過ぎるのが見えた。怖くて外を歩けない」。
店は33平方メートルほどと狭く、顔見知り同士の客が多いという。
26日朝、現場を見に来た常連の男性(54)は「Gさんは週2、3回来ていた。ほかの客を必ず確認し、何かを怖がっているようだった」と話した。《共同通信》
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【テニス・全豪オープン】
テニスの4大大会今季第1戦、全豪オープン第13日は25日、メルボルン・パーク・テニスセンターで行われ、姉妹対決となった女子シングルス決勝は第1シードで妹のセリーナ・ウィリアムズ(米国)が、第2シードの姉ビーナス・ウィリアムズ(米国)を7-6、3-6、6-4で破って初優勝した。女子で史上5人目の4大大会4連覇を達成し、賞金約113万豪ドル(約8200万円)を獲得した。
両者の4大大会決勝での対戦は、4大会連続5度目。セリーナは最終セットの5-4から相手サービスゲームをブレークして、粘るビーナスを振り切った。4大大会通算5勝目で、女子の4連続優勝は1993年から94年にかけてのシュテフィ・グラフ(ドイツ)以来史上6度目。
男子ダブルスは、ミカエル・ロドラ、ファブリス・サントロ組(フランス)が初優勝した。《共同通信》
【大相撲】
大相撲初場所14日目(25日・両国国技館)大関朝青龍が1敗を守り、2場所連続優勝を決めた。単独トップの朝青龍は関脇琴光喜を押し出して13勝目をマーク。2敗力士がいないため、千秋楽を待たずに優勝が決まると同時に、場所後の横綱昇進を確実にした。
大関武双山は琴龍を押し出して勝ち越した。関脇隆乃若は高見盛を寄り切り9勝目を挙げた。琴光喜は8勝6敗。小結は若の里が11勝3敗とし、貴ノ浪は海鵬に敗れ7勝7敗となった。平幕の出島は土佐ノ海に敗れて4敗目を喫した。十両は武雄山が11勝3敗でトップ。《共同通信》
【ラグビー・全国社会人大会】
ラグビーの全国社会人大会最終日は25日、東京・国立競技場で決勝を行い、サントリーが38−25で東芝府中を逆転で下し、2大会連続3度目の優勝をした。東芝府中は5大会ぶりの王座奪回はならなかった。
サントリーは前半30分すぎから2連続トライを許し、14−20とリードされて折り返した。だが後半14分にSO伊藤がトライし、ゴールも決まって21−20と逆転。さらに1トライを加えた後、試合終了間際の2連続トライで突き放した。
全国社会人大会は今大会で終了。9月からは「トップリーグ」に様変わりする。《共同通信》
【韓国】全土でネット障害
韓国全土で25日午後2時40分すぎ、インターネットへの接続が一切できないまひ状態に陥った。日本などアジア各国でも接続障害が同時に発生、世界中で通信速度低下などネットをめぐるトラブルが相次いだ。韓国の捜査当局はコンピューターウイルスを使ったサイバーテロ攻撃の疑いもあるとみて捜査に乗り出し、米連邦捜査局(FBI)も監視を強めている。
ウイルス対策ソフトで知られる米シマンテック社によると、影響を受けたシステムは世界中で2万2000に及んだ。インターネット先進国の韓国で全国規模のネット障害が起きたのは初めて。
韓国情報通信省当局者は「ウイルスが原因と推定される」と指摘、「ワーム」と呼ばれるウイルスの一種により、韓国を中心に世界規模の被害が生じた可能性が高い。急速なネット化の弱点をつかれた形だ。
聯合ニュースによると、コンピューターだけでなく、携帯電話を使ったネット接続も不通になった。通信最大手KT(旧韓国通信)のシステムは約1時間後に復旧したが、他の大手2社の障害回復に時間がかかり、同日夜まで混乱が続いた。《共同通信》