平成4380日目
2001/01/04
この日のできごと(何の日)
【森喜朗首相】伊勢神宮を参拝
森喜朗首相は4日、扇千景通産相(保守党党首)や平沼赳夫通産相、町村信孝文相ら7閣僚とともに三重県伊勢市の伊勢神宮を参拝した。首相の伊勢参拝は新年の恒例行事で、森首相の参拝は初めて。
黒のモーニング姿の首相は居合わせた参拝客らの握手に気軽に応じるなど終始上機嫌。神職の案内で同神宮の外宮、内宮をそれぞれ参拝する際には、一転して神妙な顔つきに。神楽殿では神楽を奉納した。
首相は神宮司庁で「新生日本」と揮ごうする予定だったが、正月休みに右手の中指を突き指して包帯姿。「よい字が書けない」(首相周辺)と断念し、後日あらためて揮ごうし送付することになった。《共同通信》
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森喜朗首相は4日午後、三重県伊勢市で記者会見し、昨年12月に閣議決定した行政改革大綱に基づき、特殊法人、公益法人の見直し作業を加速させ、早期に改革の方向性を明らかにするとともに、6月までに国家公務員制度改革で「基本設計」をつくる方針を表明した。
首相は特殊法人改革について、行革大綱で2001年度中に整備合理化計画を策定するとしていることに触れ「基本スケジュールを確実に実現するたま、できるだけ見直し作業のスピードを速めて、早期に改革の方向性を明らかにすることが必要だ」と強調。公務員制度改革でも「法改正を含め、着手可能なものから実施する」と述べた。《共同通信》
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【東証大発会】
4日の東京株式市場では、21世紀最初の取引開始を前に、午前8時50分から東証で恒例の大発会が行われた。証券会社などの関係者約250人を前に、土田正顕理事長が「今後一段と重要性が増すアジアの中での中核市場を目指す」とあいさつ。初の一般公募で選ばれた5人の若者が取引開始を告げる鐘を打ち鳴らした。
米国の緊急利下げという“お年玉”もあり、平均株価は昨年末終値に比べ112円40銭高で寄り付く幸先の良いスタートを切った。しかし、買いが一巡した後は、利益を確定する売りが優勢となり、同94円20銭安の1万3691円49銭で初日の取引を終えた。《共同通信》
【自民党森派・小泉純一郎会長】「無党派層こそ宝の山」
自民党森派の小泉純一郎会長は4日午後、神奈川県横須賀市での地元後援会の新年会であいさつし、参院選に関して「無党派層こそ宝の山だと認識して、無党派層のために何をすれば信頼を得られるのかが自民党が立ち直るカギだ」と述べ、無党派層対策の必要性を強調した。
また「政治家として大事なのは最大多数の最大幸福を図ることだ。自民党はそれをおろそかにしてきた。無党派層は最大多数だ」と指摘した。
小泉氏は「昨年は政局中心で行動したが、改革を実施するため権力基盤を整えることが政治家に大事なことで、政策から政局への片寄ることはできない。今年は政策と政局の二刀流で活動していく」と、改革に取り組む決意を強調した。《共同通信》
【フィギュア・国際オープン選手権】
プロとアマチュアが一緒に競うフィギュアスケートの国際オープン選手権は4日、東京・国立代々木競技場で行われ、女子シングルはマリア・ブッテルスカヤ(ロシア)が円熟味のある演技で自由1位となり、逆転優勝した。1996年以来の公式協議会出場だった伊藤みどり(プリンスホテル)は自由でトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑んだが着氷に失敗し、3位だった。
男子シングルは世界選手権3連覇中のアレクセイ・ヤグディン(ロシア)が順位点1.5で2連覇。本田武史(法大)は4位に終わった。
各種目とも自由は芸術性を重視したルールで実施された。《共同通信》
【新潟・十日町】震度5弱
4日午後1時18分ごろ、新潟県を中心に東日本の広い範囲で地震があり、同県の十日町などで震度5弱を記録した。気象庁によると震源地は新潟県中越地方で、震源の深さは約20キロ。マグニチュード(M)は5.1と推測される。《共同通信》
【世田谷一家殺害事件】犯人の血液型はA型
東京都世田谷区の会社員宮澤みきおさん(44)一家4人が自宅で殺害された事件で、犯人の血液型はA型であることが4日までの警視庁成城署捜査本部の調べで分かった。
4人のうち、絞殺された長男の礼ちゃん(6つ)は、手にけがをしたとみられる犯人のA型の血痕は付着しておらず、捜査本部は礼ちゃんが最初に殺害されたとみて犯行状況をさらに詳しく調べている。
調べによると、礼ちゃんは2階の子供部屋のベッドの上で首を締められていた。顔から鼻血とみられる出血があったものの、首に目立った血痕はなかった。犯人がひもなどを使った形跡もないという。
これまでの調べでは、宮澤さんは1階の階段下で、妻泰子さん(41)と長女にいなさん(8つ)は2階の階段付近で、いずれも上半身を十数カ所も切られたり刺されたりして死亡していた。
家族とは異なるA型の血が現場に大量に残っており、犯人が凶器の包丁で手のひらに負傷したとみられる。《共同通信》
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東京都世田谷区上祖師谷3丁目の会社員宮澤みきおさん(44)宅で一家4人が殺害された強盗殺人事件で、物色の跡とみられる書類が2階の居間だけでなく、ふろ場の浴槽にも散乱していたことが4日、警視庁成城署の捜査本部の調べでわかった。捜査本部は、犯人が宮澤さんと何らかの関係があり、宮澤さんが所有している特定の書類などを奪う目的で押し入った可能性があるとみて、交友関係を中心に調べを進めている。
調べでは、犯人による室内の物色の跡は、宮澤さんらが普段生活している2階部分に集中していた。2階の居間では、タンスや机などのほとんどの引き出しが開け放されたり、ひっくり返されたりしていた。仕事関係の書類などが床に散乱していたほか、ふろ場の浴槽内にも書類が持ち込まれ、散乱していた。何かの仕分けをしていた様子だという。
小銭しか入っていない財布が数個、2階の居間の床などに残されており、犯人は紙幣だけを財布から抜いたとみられる。しかし、預金通帳やキャッシュカードは奪われていなかった。
妻泰子さん(41)が学習塾の教室を開いていた1階はほとんど手つかずで、本棚わきには、何かの支払い用とみられる現金がポリ袋に入ったままの状態で置かれていた。一方、犯行日とみられる30日の午後6時から7時にかけて、泰子さんが隣に住む母(71)と内線電話で話をしたほか、長女のにいなちゃん(8つ)が隣家に調味料を借りに行っていたことが新たにわかった。同時刻ごろ、駐車場には宮澤さんの乗用車がなかったといい、宮澤さんはどこかに出掛けていたとみられている。捜査本部は、宮澤さんの外出目的と帰宅時間の特定を急いでいる。
犯人は、犯行の際、右手にけがをしているとされ、現場に残された血痕を鑑定した結果、血液型はA型だったという。《朝日新聞》
【米・オルブライト国務長官】ユーゴ外相と会談
オルブライト米国務長官は4日、コシュトニツァ政権誕生後、ユーゴ連邦の閣僚として初めて訪米したスビラノビッチ外相と会談した。
会談後の会見で外相は、コソボ紛争で戦犯として起訴されたミロシェビッチ前ユーゴ大統領らについて、旧ユーゴ国際戦犯法廷(オランダ・ハーグ)をユーゴ国内で開き、裁判にかける可能性を初めて示唆。同戦犯法廷がベオグラードに事務所を開設することを希望すると述べた。
外相の提案で、両国関係のとげとなっていた戦犯問題が進展する可能性もでてきた。
会見で長官は「ユーゴスラビアが民主主義の方向にかじを切ったことは間違いない」と同国の民主化を称賛。外相も「(会談が)両国関係の新たなスタートとなることを望む」と応じ、関係の完全修復を確認した。
米国は昨年11月、コシュトニツァ政権誕生でユーゴが「劇的に変わった」として国交を回復。しかしコシュトニツァ大統領は同月、欧州連合(EU)とバルカン諸国の首脳会議で、バルカン安定は「欧州が主体となって取り組むべきだ」と述べ、米のバルカン政策を暗に批判、食い違いが表面化していた。《共同通信》