平成5440日目

2003/11/30

この日のできごと(何の日)

【高知県知事選】橋本大二郎氏が4選

任期満了に伴う高知県知事選は30日投票、即日開票の結果、無所属現職の橋本大二郎氏(56)が、無所属新人で前高知市長の松尾徹人氏(56)=社民推薦=を破り、4回目の当選を果たした。投票率は65.42%で前回を2.69ポイント上回った。

過去3回の選挙ではダブルスコアで圧勝してきた橋本氏が今回は松尾氏に激しく追い上げられ、これまでにない厳しい戦いとなった。橋本氏は高知市の事務所前で「古い形に戻したら、この12年間の改革が台無しになるという思いだった」と喜びを語った。

橋本氏は情報公開の推進や県民参加型行政を通じた「公正な隠し事のない県政の実現」を3期12年の成果として強調。「県庁業務の3−5割の外部委託」などを公約に掲げて改革を貫く姿勢を強く打ち出し、多選批判をかわした。

有力候補との一騎打ちで、女性を中心に主力の草の根グループの支援も活発となり、高い知名度に自民党を離党した県議や共産党の自主支援も加わって、幅広い支持を得た。《共同通信》

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【競馬】

第23回ジャパンカップ(30日・東京10R2400メートル芝18頭、GI)4番人気のタップダンスシチー(佐藤哲三騎乗)が2分28秒7で逃げ切り、賞金2億5000万円を獲得した。日本馬の優勝は2年ぶり10度目。佐藤騎手、佐々木晶三調教師とも、このレース初勝利。

タップダンスシチーはスタート直後に先頭を奪うと、みるみる後続を離した。直線に向いてもスビードは衰えず、独走のままゴール。2着のザッツザプレンティに9馬身差をつけた。1番人気のシンボリクリスエスは3着だった。

日本馬が5着までを独占し、外国馬はタイガーテイル(フランス)の6着が最高だった。《共同通信》

【ゴルフ】

LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ最終日(30日・宮崎県宮崎CC=6438ヤード、パー72)首位から出た不動裕理が70で回り、通算9アンダー、279で優勝した。不動は日本女子プロゴルフで初の年間10勝目で、通算25勝目。今大会の賞金1500万円を加え、既に過去最高額としていた年間獲得賞金も1億4932万5679円と伸ばした。

不動は3バーディー、1ボギーと安定したゴルフで、今季最終戦に貫録勝ちした。福嶋晃子と李知姫(韓国)が5打差の2位で、藤井かすみが4位。注目の宮里藍(宮城・東北高)は通算5オーバーで最下位の22位に終わった。《共同通信》

カシオ・ワールドオープン最終日(30日・鹿児島県いぶすきGC=7151ヤード、パー72)プロ5年目の31歳、今井克宗が6バーディー、1ボギーの67で回り、通算24アンダーの264で初日からの首位を守り、ツアー初優勝を飾った。優勝賞金は2800万円。

今井は2位に5打差で出て、着実にスコアを伸ばし、独走で逃げ切った。片山晋呉がブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)と並んで2位に入り、賞金ランキングトップで14位に終わった伊澤利光との差を571万円余りとした。《共同通信》

【日本、韓国】首都直行便が就航

都心に近い東京の羽田空港とソウルの金浦空港を結ぶ直行便が30日、1日4往復の運航を始めた。

6月の日韓首脳会談で首都間の交流を活発にするため、アクセスが便利な国内線用の空港を相互開放することで合意していた。日航、全日空、大韓航空、アシアナ航空の4社が、それぞれ1往復をチャーター便扱いで運航する。

羽田の国際線は、1日2−3往復のチャーター便が深夜早朝に発着しているが、昼間の運航は2002年ワールドカップ(W杯)時の日韓シャトル便以来。従来のチャーターとは違い、宿泊と航空券のセット販売だけでなく、全座席の半分までは航空券のみの販売もできる。このため航空会社は「使い勝手は定期便と変わらない」として、ビジネス客の需要を見込んでいる。《共同通信》

【大阪市長選】

任期満了に伴う大阪市長選は30日投票、即日開票され、無所属新人の元市助役関淳一氏(68)=自民、民主、公明、社民推薦=が、大阪城天守閣名誉館長渡辺武氏(66)=共産推薦=ら無所属新人4人を大差で破り、初当選した。

投票率は33.31%で、前々回(1995年)の28.45%に次ぐ過去2番目の低さ。衆院選から間がないことや4回連続で「非共産相乗り候補」対「共産系候補」の構図となり、有権者の関心は低かった。

関氏は2期8年で引退する磯村隆文市長の後継者として、選挙母体を引き継ぎ、推薦政党や連合大阪など2500を超える団体の支援を取り付けて組織戦を展開した。《共同通信》

【高知市長選】

高知県知事選に出馬するため市長が辞職したことに伴う高知市長選は30日投票、即日開票の結果、無所属新人で元市産業振興部副部長の岡崎誠也氏(50)=民主、社民推薦、公明支持=が、いずれも無所属新人で食品卸会社社長岡内啓明氏(55)と毎日新聞社の元高知支局記者関谷徳氏(42)の2人を破り、初当選した。知事選と同日選となったこともあり、投票率は57.71%と前回を18.48ポイント上回った。

松尾徹人前市長が後継に推した岡崎氏は、議会の自民党会派からも支持を受け、組織力でリード。豊富な行政経験を武器に「財政難の市政を担えるのは私だけ」と訴え、支持を集めた。《共同通信》

【イラク日本人外交官射殺事件】小泉首相、自衛隊派遣方針に変更なし

小泉純一郎首相は30日午後、日本人外交官殺害事件に関し、イラクへの自衛隊派遣方針に変更がないことを強調しつつ「防御、安全体制について注意深くしていかねばならない。死傷者がでないよう万全の態勢をとりたい」と述べ、米軍や連合軍暫定当局と連携しながら安全確保への取り組みを強化する考えを示した。《共同通信》

与党は30日、イラクで外務省職員が殺害されたことを「恐れていた事態がとうとう起きた」(自民党幹部)として深刻に受け止めている。政府は自衛隊派遣へ向け準備を進めているが、来年夏の参院選への影響も考慮、与党内で慎重論が強まる可能性もある。

自民党の安倍晋三幹事長は同日昼、自宅前で記者団に「(殺害された)二人とも非常に優秀で立派な外交官と聞いており、大変残念だ」とコメント。その上で「テロには決してて屈しないというわれわれの意思がこれで変わることはない」と述べ、自衛隊派遣方針が揺らぐことはないと強調した。

ただ派遣時期については「しっかりと安全確保のため十分な調査の結果を踏まえ判断しないといけない」と述べ、慎重な判断が必要との認識をあらためて示した。

自民党の額賀福志郎政調会長は大阪市内で記者団に対し「人道復興支援をたじろぐことなく実行すべきだ」としつつも「リスクを最小限にするには、どのような手だてがあるかを真剣に考える必要がある」と述べた。

公明党は「派遣は現地の治安状況などを詳細に調べた上、十分慎重に判断すべきだ。また、イラクに滞在する邦人の安全対策に万全を期すべきだ」とする冬柴鉄三幹事長のコメントを発表した。

野党各党は30日、イラクでの日本人外交官殺害事件を受けて「政府の安全対策と見通しの甘さ」(岡田克也民主党幹事長)を一斉に批判、イラクへの自衛隊派遣に反対の声を上げた。

岡田氏は「政府は(近く)自衛隊派遣の基本計画を閣議決定するとの報道もある。首相の所信表明とイラク問題に関する徹底的な審議を行うためにも臨時国会の召集をあらためて強く要求する」との談話を発表した。

民主党「次の内閣」安全保障担当相の前原誠司氏は、都内で記者団に「現状では戦闘地域と非戦闘地域を分けられない。中核として活動していた日本大使館員が犠牲になったことで自衛隊派遣の信頼性は大きく崩れた」と述べて、イラク特措法に基づく自衛隊派遣に反対する姿勢を強調した。

共産党の市田忠義書記局長も「イラクの状況は極めて悪化しており、自衛隊を送り込むべきことでないことは明らかだ」というコメントを発表。社民党の福島瑞穂党首は談話で「国連を中心とした非軍事・人道的支援への協力に徹するよう方針を改めるべきだ」と、派遣の見送りを求めた。《共同通信》



11月30日 その日のできごと(何の日)