平成5120日目
2003/01/14
この日のできごと(何の日)
【松井秀喜外野手】ヤンキース入団会見
米大リーグ、ヤンキースは14日、松井秀喜選手と入団契約を結び、松井選手は同日正午から、ニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアにある高級ホテル「マリオット・マーキーズ」で入団会見に臨んだ。巨人からフリーエージェント(FA)宣言し大リーグ挑戦を表明してから2カ月半。ついに背番号55の「ヤンキース松井」が誕生した。
入団会見は予定より15分遅れて始まり、松井選手は背番号55が入ったピンストライプのユニホームに袖を通した。会見で松井選手は「私は日本から来たけれども、アメリカ野球との橋渡し役をしたい」と語った。球団関係者が大勢同席したことには「偉大なヤンキースに温かく迎えられたことをありがたく思う」と述べた。
ヤンキースは先月19日、松井選手と3年総額で2100万ドル(約25億2000万円)の巨額契約を結ぶことで合意したと発表。今月9日にニューヨーク入りした松井選手は、10日に正式契約に必要な健康診断を受け、ヤンキースタジアムでの軽い練習もこなしあとはサインを待つばかりとなっていた。
巨人からFA宣言し、「最後の最後まで苦しんだ。決断した以上、命を懸けてやりたい」と大リーグ挑戦を表明した。以来、大リーグを象徴する名門球団のヤンキースが獲得に意欲をみせたことで、松井選手の動向は日本だけでなく、米メディアからも注目されてきた。《北國新聞》
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【小泉純一郎首相】靖国神社を参拝
小泉純一郎首相は14日午後、東京・九段北の靖国神社を参拝した。首相の靖国参拝は就任以来、一昨年8月、昨年4月に続いて3回目。首相は参拝後、記者団に「新年を迎えて平和の有り難さをかみしめ、二度と戦争を起こしてはいけないとの決意を新たにした。心ならずも命を捨てなければならなかった多くの方々に敬意と感謝の気持ちをこめて哀悼の誠をささげた」と説明。今年の参拝は今回限りとの考えを表明した。
首相は周辺諸国に配慮して参拝時期を大幅に前倒しし「日中友好、日韓友好に変わりない。伝統、文化を尊重しあって仲良くできるんじゃないか」と強調したが、中韓両国が反発しており、先送りとなっている訪中や盧武鉉次期韓国大統領との会談など外交日程に影響が出る可能性もある。
首相は献花料として3万円をポケットマネーから支出。神道形式でなく、一礼しただけで「内閣総理大臣小泉純一郎」と記帳したことを明らかにした。
首相は自ら年一回の参拝を公言していたが、内外から批判を浴びる8月15日の「終戦記念日」を避けるとともに、20日の通常国会召集の前で、かつ次期大統領の就任と中国の胡錦濤総書記の下で新たな国家体制が正式発足する前のこの時期を選んだようだ。
首相は自民党総裁選で終戦記念日の靖国参拝を公約していたが、昨年は周辺諸国の反発に配慮して「春季例大祭」の時期に合わせて参拝。しかし、江沢民中国国家主席、金大中韓国大統領が厳しく批判した。
首相は北朝鮮の核開発問題への対応が問われている最中の参拝について「日中、日韓友好を基礎にいろいろ協力していきたい」と強調。福田康夫官房長官は「個人の心情として参拝した。それを説明して理解していただくしかない」と述べた。《共同通信》
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野党各党は14日、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を厳しく批判した。
菅直人民主党代表は「A級戦犯が合祀され、政教分離の問題がある靖国神社に、首相という立場で参拝することに民主党は一貫して反対してきた」と遺憾の意を表明。参拝の時期について「中国、韓国の新体制が決まる前にお参りし、ほとぼりが冷める時間を置こうとしたと受け止められても仕方がない。中韓両国の反発をかわそうという姑息な考えが、この時期の参拝になったのではないか」との見方を示した。
藤井裕久自由党幹事長も「宗教的行事でなく、素朴な気持ちとして参拝すると、事前に明確に言うことが、国民や近隣諸国に対する責任だ」と首相の説明不足を指摘。
志位和夫共産党委員長は「靖国神社は軍国主義推進のシンボル。3年連続の参拝は、公式参拝を既成事実にする思惑が働いている。愚かな行為だ」と非難した。
土井たか子社民党党首は「北朝鮮の核問題で中韓両国と話し合いを進めようとした矢先、予告も説明もないまま参拝した」と首相の姿勢に疑問を投げかけた。《共同通信》
【大相撲】
大相撲初場所3日目(14日・両国国技館)横綱貴乃花が、前日痛めた左肩故障のためこの日から休場。昨年九州場所に続いて横綱不在となった土俵で、横綱昇進を目指す大関朝青龍が平幕雅山を送り倒しで退けて土つかずの3連勝を飾った。ほかの大関陣は、武双山が土佐ノ海に押し出されて2敗目、栃東は小結若の里に一方的に寄り切られて初日から3連敗となった。新関脇隆乃若は元大関出島に寄り切られて初黒星、関脇琴光喜は闘牙を押し出して初日を出した。幕内の全勝は朝青龍ら4人、十両は駒光ら3人が勝ちっ放し。《共同通信》
◇
大相撲の西横綱貴乃花(30)=東京都出身、二子山部屋が13日の取組で左肩を痛め、初場所3日目の14日から休場した。師匠の二子山親方(元大関貴ノ花)は同日「左肩が上がらないと本人が先ほど連絡してきた。最後まで(相撲を)取る意志は強かった」と話した。
貴乃花は8場所ぶりに出場した昨年秋場所は12勝を挙げたが、翌九州場所はまた休場。進退を懸けての出場だった今場所も途中休場し、現役続行のがけっぷちに立たされた。引退問題が再燃するのは必至の情勢だ。
また同親方は、けがの状態によっては再出場の可能性もあるとし「本人は(再出場の)意志をもっている。肩だから脱臼にやはく離骨折もあるが、医者の話を聞いて、その時に判断したい」と述べた。
貴乃花は2日目(13日)に、雅山の二丁投げで背中から土俵に落ちたが、物言いがついて協議の結果「同体」と判定され、取り直しを制して2連勝としていた。貴乃花の休場は、古傷の右ひざを悪化させて全休した九州場所に続き7度目で、横綱在位中の休場ワースト記録を更新した。3日目の対戦相手、旭天鵬は不戦勝。武蔵丸は初日から休場しており、先場所に続いて横綱不在となった。《共同通信》
【この日の民主党】
「通常国会で真の構造改革の姿示す」枝野政調会長
民主党の枝野幸男政調会長は14日、今年最初の定例記者会見を行い、来週から始まる通常国会に向けた抱負などを語った。
枝野政調会長は通常国会への取り組みの眼目について、「小泉構造改革は幻想である。結果的に経済が大変深刻な状況である。その中で民主党は本当の意味での構造改革ができることを、国会論戦を通じて国民の皆さんにお伝えをしていく」と提起。それを通じて「小泉内閣より菅内閣の方が国民生活にとって何倍も良いものになると確信してもらえるはず」と力強く語った。
[次の内閣]小泉デフレの抑止策を検討
民主党の枝野幸男政調会長は14日、定例の記者会見を行い、同日の『次の内閣』(ネクスト・キャビネット)閣議において北朝鮮、イラク問題などを始めとした当面する重要政策課題、特に経済問題について突っ込んだ議論を行ったことを報告した。
閣議では、経済問題に対する党のスタンスについて、先週開かれた経済戦略会議での議論を仙谷由人座長が報告。その報告を元に、1.なぜデフレが進行したのか、2.なぜ経済が悪化しているのか──という視点で活発な議論が展開された。その結果、“デフレは望ましいものではない”という認識で一致するとともに、デフレを止めるためには政府・与党の行っているデフレ対策ではなく、需要や雇用を喚起する所にしっかりと税金が使われていくシステムに大胆に変えていく必要があることを確認した。
また、財源配分については、地方に対して国が予算を決める形ではなく、経済を活性化するためにも地域によって目的別に出来るだけ自由に使えるようにするよう求めていくことを確認し、具体的な内容については近く党としての予算案をまとめることを決めた。
野党結集準備委、1月中に中間報告提出
民主党の野党結集準備委員会(石井一委員長)は14日、会合を開き、野党間での選挙協力の基本的な考え方などをめぐって議論を行った。
会合では、選挙協力の推進による地方選挙への影響や野党間の政策的すりあわせの進め方などをめぐって各委員が意見を交換し、国民に政権交代の具体的イメージを示すためにも選挙協力を中心とした野党結集の具体的指針を遅滞なく練り上げる方向を確認。1月中に中間報告をまとめ、執行部に答申することを決めた。
大会スローガン「政権交代で、日本を変える。」に決まる
民主党は14日の常任幹事会で、今月18日に開催される2003年度定期党大会のスローガンを決定した。メインスローガンは「政権交代で、日本を変える。」、サブスローガンは「(1)STOP!小泉不況。経済再生と雇用創出は民主党。(2)生活者のくらしと未来をサポート、民主党。(3)元気は地域から、見せよう民主の底力っ!」となった。
また、現在取り扱いを保留している後藤茂之衆議院議員からの離党届について、「保守新党の動きと混同してもらっては困る」という本人の弁、比例区選出ではなく小選挙区選出であることなどを勘案し、処分は行わずにこれを受理したいとする幹事長提案を了承した。《民主党ニュース》