平成3639日目

1998/12/25

この日のできごと(何の日)

【福井県高浜町】北朝鮮軍兵士の遺体が漂着

25日午前7時40分ごろ、福井県高浜町和田「福井県若狭和田マリーナ」敷地内の海岸で、ロープでいかだに結び付けられた3人の軍服姿の男性遺体が漂着しているのを散歩していた人が見つけ、110番した。

軍服の特徴や軍服に付いていた階級章などから福井県警公安課などは、3人が朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の人民軍兵士とほぼ断定した。福井県警は、「推測だが、兵士らは韓国に亡命を図ったのではないか」とみている。

福井県警は、島根県五箇村に今月16日、北朝鮮人民軍の兵士とみられる遺体が漂着していたことに注目。軍服を着て一部白骨化し、浮き具を着けていたなど共通点が多く、同じグループの可能性があるとみて調べている。

福井県警幹部は軍服を着ているため、日本を目指した工作員としては不自然と指摘。「4人が同じいかだで韓国へ向かう途中で遭難し、島根と福井へ流れ着いたのではないか」としている。

調べによると、福井県高浜町に漂着した3人の遺体は、星形マークの入ったボタンが付いた濃い緑色の軍服を着ていた。うち1人の軍服の右襟には階級章が付いており、別の1人の胸ポケットの中に階級章が入っていた。いずれも赤地に星と黄色い線が2本入った図柄。この図柄は北朝鮮人民軍の下士官で最下級の「下士」という階級のものに酷似しているという。

小浜署などによると、3人の遺体ともほぼ白骨化し死後1−3カ月経過しており、身長は160−170センチ。年齢は30歳から50歳ぐらいで、遺体の胴には浮き具のほか、プラスチックのタンクが付いていたという。《北國新聞》

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【巨人・松井秀喜外野手】契約更改

3億円の大台には届かずー。本塁打王と打点王に輝いた巨人の松井秀喜外野手(24)が25日、東京・神田の球団事務所で契約更改交渉に臨み、6000万円増の年俸2億8000万円でサイン。3億円プレーヤーの仲間入りは果たせなかった。

昨季は37本塁打で103打点、今季は34本塁打で100打点の成績。6年目で初めてタイトルを獲得して臨んだ交渉だったが「純粋な査定ではほとんど上がっていなかった。特別に数字が良くなったというのでもなく、武器といえばタイトルを取ったことくらいですから…」と松井に笑みはなかった。

球団提示が昨年と同額の6000万円のアップにとどまっても粘ることもなく、3分ほどでサインしたという。

今季で5年連続の公式戦全試合出場やオールスター戦、日米野球にも全試合フル出場で、巨人の顔として十分に貢献している松井は「来年は(3億円は)いくでしょう」と締めくくったが、表情は硬いままだった。(金額は推定)《共同通信》

【民主党・菅直人代表】代表選出馬を表明

民主党の菅直人代表は25日午前、党本部で開いた常任幹事会で、来年1月9日に告示される党代表選挙への対応について「わたし自身迷惑を掛けたが、これからも精いっぱい頑張りたい」と述べ、立候補する考えを正式に表明した。

候補者が複数の場合は1月18日の党大会での投票となるが、現段階で菅氏以外に出馬の動きはなく、無投票再選される見通しだ。党代表選は、ことし4月に民主、民政、新党友愛、民改連の4党派が結集し民主党を旗揚げして以来、初めて。

常任幹事会で菅氏は、自民、自由両党の連立政権について「自由党の小沢一郎党首が入閣し、(国会の)答弁席に立つなら、これま「で(小沢氏が)言ってきたことと一貫性があるのか、国民への裏切りではないのかを明確にしたい。それが通常国会での民主党の役割だ」と述べ、小沢氏の政治姿勢を厳しく追及する考えを強調した。

今後の焦点は、党役員人事に移るが、菅氏は旧党派のバランスを重視し、党大会が通常国会召集の直前という事情も考慮。羽田孜幹事長ら現執行部を留任させた上で、7人程度の「代表補佐」を新設する小規模の人事にとどめる意向だ。《共同通信》

来年1月の民主党代表選挙への出馬を正式に表明し、無投票再選が確実の菅直人代表は、25日午後の共同通信社のインタビューで、党役員人事について「幹事長、幹事長代理などは、基本的にはそのままで行く」と述べ、現執行部の主要ポストは留任させる考えを明らかにした。来年1月の通常国会対応については、金融問題、景気対策などで政府、与党を追及する考えを示した上で、「小渕政権は国民が選んだ政権ではない。チャンスがあれば解散に追い込みたい。来年中が一つのヤマだ」と強調した。《共同通信》

【政界談話室】

自民党山崎派の山崎拓会長は25日、東京・平河町に派閥事務所を開設。開所式で「来年はさらなる激動が予想されるが不退転の決意で前進あるのみだ」とあいさつすると、森喜朗幹事長は党三役が森派会長に就いているのは問題だと批判されていることを念頭に「政策集団についていろいろ言う人もいるが、それぞれが政策を勉強することはありがたい」とエールを送った。宮澤派会長を禅譲された加藤派の加藤紘一会長も「(山崎氏のように)派を飛び出るのは私たちより五倍のエネルギーや勇気が必要だ」と持ち上げた。《共同通信》

【自民党・加藤紘一前幹事長】自由党を批判

自民党の加藤紘一前幹事長は25日午後、加藤派会長に就任を初めて共同通信社のインタビューに応じ、自自連立に伴う安全保障政策に関連して「国運軍、特に多国籍軍に対し、武力行使による参加は今やるべきではない。憲法解釈上できない」と述べ、多国籍軍などへの協力を求める自由党を批判した。

加藤氏は「憲法九条や、海外での武力行使をしないというのは外交方針宣言のような側面がある」とも指摘。近隣各国の感情に配慮し、政策変更はすべきでないとの考えを強調した。28日の小渕恵三首相と小沢一郎自由党党首との会談で、自由党に譲歩しないいよう求めたものだ。

同時に、日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法案に関して、1月召集の通常国会で早期成立を図るべきだと強調。自自両党でも参院で過半数に達しないことから「公明党がどう対応するかがカギになる」と指摘し、公明党への配慮を求めた。《共同通信》

【小渕恵三首相】宮澤蔵相に続投要請

小渕恵三首相は25日夕、宮澤喜一蔵相が1999年度予算の政府案決定後、進退一任を申し出たのに対し「力を尽くして事態を乗り越えるよう、お願いします」と、自自連立に伴う内閣改造で留任を要請した。蔵相はこの後の会見で「私が勝手なことをするのは難しくなった」と述べ、続投の意向を表明した。

首相は改造を小幅にとどめ、閣僚数2減は小渕派の枠で対応する方針であり、小沢一郎自由党党首の入閣問題を除き改造の骨格が固まった。ただ首相経験者である宮澤氏への配慮から、小沢氏入閣の場合でも副総理兼務とはしない方針。《共同通信》

【青酸宅配事件】送付の男、既に自殺

東京都杉並区に住む24歳の女性が宅配便で届いた青酸カリ入りの薬物をのみ、自殺した事件で、薬物送付に関与したとみられる自殺ほう助の容疑者の男(27)が女性の死亡した15日に札幌市北区の自宅で自殺していたことが25日、警視庁捜査一課と北海道警の調べで分かった。

男の銀行口座には杉並区の女性のほか、男1、女5の計6人が現金を振り込み、うち足立区の主婦(21)が7月に主治医から投与されていたとみられる睡眠薬を大量にのみ、死亡していたことも明らかになった。警視庁は自殺とみている。

残る5人のうち東京、埼玉、愛知の3都県の3人は生存が確認されたが、2人は所在が分からないという。警視庁などは男の青酸カリの入手経路や男と計7人との接点にインターネットが利用されたかどうかなどを調べ、不明の2人の行方を捜している。

警視庁などによると、男は15日未明、嘔吐し、けいれんしながら死亡。道警が25日、残っていた男の心臓血を調べたところ、青酸反応が出たため、自殺と判断した。

杉並区の女性の自殺や、宅配便の送り主が「草壁」という名前を使ったことなどが24日夜から報道され、札幌市に住む男の知人の女性(26)が「草壁は私の知り合いではないか。彼は薬剤師免許も持っている」と警察に連絡。

札幌市の銀行で、杉並区の女性から振り込まれた3万円を引き出した男の防犯カメラの写真と、警視庁高井戸署に簡易携帯電話(PHS)をかけた男の会話テープを知人の女性2人に照会したところ、自殺した男と確認した。

男は大学の理工学部を卒業後、研究所や予備校などに勤めていた。精神病院への通院歴があったという。

これまでの調べで、杉並区の女性は3日、男の口座に3万円を振り込み、男は現金を引き出した上で10日午後、札幌市北区のコンビニエンスストアから青酸入りのカプセル6錠を封筒に入れ、宅配便で発送した。《共同通信》



12月25日 その日のできごと(何の日)