平成1534日目

平成5年3月21日(日)

1993/03/21

【フランス総選挙】社会党が歴史的大敗

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21日実施のフランス総選挙第1回答票は即日開票され、共和党連合とフランス民主連合が計40%近い得票を集めて圧勝、社会党は1988年の前回総選挙の得票率をほぼ半減させて大敗した。社会党は1回目投票での当選者を出せなかった。《共同通信》

フランス総選挙は第1回投票の結果、予想通り保守陣営の圧勝が確実となった。1週間後の第2回投票の後、社会党のミッテラン大統領の下で2度目の保革共存政権が発足する見通しだが、大統領と内閣の母体となる議会の任期が異なるというフランス独特の制度さえなければ、直ちに本格的政権交代が生じるはずであり、12年に及ぶ”ミッテラン時代”は終わりの始まりを迎えた。《共同通信》



【宮沢喜一首相】核兵器拡散を懸念

宮沢首相は21日午前、神奈川県横須賀市の防衛大学校で開かれた卒業式で訓示した。首相は国際情勢について、東西冷戦の時代が終わり「歴史の流れは大きく平和へと転じた」との認識を示しながらも「その一方で核兵器など大量破壊兵器の拡散への懸念が高まっている」と述べ、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核拡散防止条約脱退通告に懸念を表明した。

また国際社会が新しい平和秩序の構築を迫られていることを指摘し「わが国の責任と役割はかつてないほど大きなものがある」として日本が積極的に貢献していく考えを示した。

カンボジアでの国連平和維持活動(PKO)についても触れ「国際社会からの期待にこたえ、自衛隊がその能力を発揮することは意義深い」と述べた。

日本の防衛政策については①効率的で節度ある防衛力の整備に努める②日米安全保障体制を維持する―との基本方針を強調した。

このほか幹部自衛官となる卒業生に対し①国民とともに歩む姿勢②真の統率力③国際人としての素養—を身につけるよう求めた。《共同通信》

【ノルディックW杯複合】荻原健司選手、有終V

ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合最終戦(第11戦)は21日、スロバキアのストラブスケプレソで個人第8戦後半の距離を行い、既に個人総合優勝を決めている荻原健司(北野建設)が優勝、今季個人戦6勝目をマークした。

複合は全11戦中、日本勢が10勝(個人―荻原6勝、河野1勝、団体3戦3勝)と圧倒。最終個人総合でも1位の荻原が得点を185に伸ばした。ルンドベルグが2位で115点、河野はルンドベルグを激しく追い上げたが、3点及ばずに3位、阿部が94点で4位と上位を占めた。《共同通信》

【大相撲春場所8日目】若花田に土

大相撲春場所8日目(21日・大阪府立体育会館)小結若花田に土がつき、幕内の全勝がなくなった。若花田は関脇武蔵丸の突き、押しに後手に回り、土俵際のすくい投げに敗れた。前日総崩れした横綱、大関陣は安泰。新横綱の曙は関脇霧島を寄り切り、3連敗を免れた。霧島は6敗目を喫し、規定による今場所後の大関復帰(10勝以上)のチャンスを逃した。新大関貴ノ花は北勝鬨を上手投げに下し、大関小錦も栃乃和歌に快勝した。

この日の結果、1敗の若花田を1差で曙、貴ノ花、新小結若翔洋ら5人が追う展開になった。十両は魁皇ら4人が6勝2敗で並んでいる。《共同通信》

【北陸鉄道】金沢〜勝山間の路線バス運行開始

勝山市と金沢市を結ぶ北陸鉄道(本社金沢市)の路線バスが運行されることになり、21日に第一号バスが勝山市を出発した。一日1往復だが、同鉄道では「地域の足として定着させたい」と意気込んでいる。

同鉄道の白峰線(金沢ー白峰)を勝山市まで延長したもので、勝山サンプラザ前ー金沢駅間の78キロ。勝山発は午前8時25分、午後7時50分(白峰止まり)、金沢発は午後5時20分、勝山着同7時50分で、金沢市中心街まで片道約2時間。ただし勝山ー白峰間には停留所がない。

勝山市と白峰村を結ぶバス路線は、平成3年6月に京福北谷線が廃止になって以来で、同市も県境を越えての公共交通の復活を期待している。なお、運賃は勝山ー金沢間が1700円(小人850円)。冬季(12月中旬ー3月中旬)は運休する。《福井新聞》

【ノルディックW杯複合】荻原健司選手が今季個人戦6勝目

共同通信に入った連絡によると、ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)複合最終戦(第11戦)は21日、スロバキアのストラブスケプレソで個人第8戦後半の距離を行い、既に個人総合優勝を決めている荻原健司(北野建設)が優勝、今季個人6勝目をマークした。

前半のジャンプで河野孝典(野沢温泉ク)に38秒差でスタートした荻原は39分18秒0で走って逆転した。2位は第7戦を制した河野で、3位にフレードボッレ・ルンドベルグ(ノルウェー)が入り、日本勢は5位に阿部雅司(東京美装)、6位にジャンプ2位の古川純一(近大)が続いた。《共同通信》

【独・キンケル外相】対ロ支援「日本が大きな障害

ドイツのキンケル外相は21日のARDテレビの討論会で、内政危機に直面しているロシアへの支援問題について「(西側先進国の協調政策で)日本が大きな障害になっている事実をはっきり認識しなければならない」と厳しく批判した。

外相は「ドイツ政府はエリツィン大統領の改革を援助することが重要と考え、西側諸国の対ロシア支援総額の半分以上を負担してきた」と指摘し、他の先進国、とりわけ日本は北方領土の返還問題を理由に支援に消極的だったと非難。ドイツは米国とともに、日本がロシア支援でもっと責任を果たすよう圧力をかけなければならないと述べた。

キンケル外相は最近、ロシア支援の重要性を盛んに強調し、先進7カ国(G7)にロシアを加えG8とすべきだとの考えを表明しているが、公の場で日本を名指しで批判したのは初めて。対ロシア問題では、コール首相も昨年7月の先進7カ国首脳会議で「日本は世界から遠く離れた島国だと思ってはならない」と批判した。《共同通信》

【神永昭夫さん】死去

東京五輪柔道無差別級銀メダリストで、全日本柔道連盟(全柔連)専務理事の神永昭夫氏が21日午前8時35分、直腸がんのため、東京都千代田区の東京警察病院で死去した。56歳。仙台市出身。

明大時代に学生ナンバーワンとなり、1960年、全日本選手権に初優勝したのをはじめ計3度日本一となった。61年の世界選手権と64年の東京五輪は無差別級に出場し、いずれも決勝でアントン・ヘーシンク(オランダ)に敗れたが、東京五輪での対戦は日本中を興奮の渦に巻き込んだ。 現役引退後は明大監督、ミュンヘン五輪のコーチなどを務め、88年に財団法人となった全柔連の初代専務理事に就任した。日本オリンピック委員会(JOC)理事も務めている。

温厚な人柄と豊富なアイデア、抜群の行動力で柔道界をリードする一方、新日鉄で庶務課長、ガスパイプライン部長などを経て参与を務めるなど企業人としての足跡を残した。3年前に大腸ポリープで倒れ、昨年末に風邪をこじらせて肺炎を起こし、今年1月から同病院に入院していた。

アントン・ヘーシンク氏 信じられない。昨年バルセロナで会った。先週、日本に行ったけど、神永さんが健康を損ねているなんて、全く知らなかった。柔「道界にとっては優れた人材を失ったが、私にとっても大切な親友を亡くした思いがする。《共同通信》



3月21日のできごと