平成1523日目

平成5年3月10日(水)

1993/03/10

【インドネシア・スハルト大統領】6選

スハルト・インドネシア大統領(71)は10日午前、5年ぶりに開催された国権最高機関、国民協議会(MPR)により、全会一致で次期大統領に再選(任期5年)された。1968年の就任以来、これが6選目。通算任期が30年の長期政権となる。大統領自身、6期目を最後に勇退の意向を示唆。また、年齢的にも「スハルト時代」の総仕上げの任期になるとみられている。

大統領は昨年10月、与党ゴルカルの創設28周年記念レセプションで大統領選出馬の意向を正式表明。その後、ゴルカルをはじめ開発統一党(PPP)、民主党(PDI)、国軍などすべての主要政治組織がスハルト氏再選を支持し、六回連続の無投票当選がMPR開催前から確定していた。

大統領はこの日の選出を受けMPRで11日午前、宣誓式を行い、2週間以内に新内閣を発足させる予定だ。

MPRは同日夜、副大統領を選出して11日間の日程を終えるが、副大統領候補も全政党・会派から推されているトリ・ストリスノ前国軍司令官(57)しか名前が挙がっていない。副大統領候補の指名はMPRが大統領と協議した上で行うことになっており、最終的にはスハルト大統領の決断いかんにかかっているものの、ストリスノ氏の初選出が確実視されている。

大統領は、これまでの経済開発計画によって「次の飛躍のための基礎固めを終えた」と言明。来年4月から始まる新5カ年経済開発計画の推進に全力を挙げる構え。また外交面では、昨年9月に就任した非同盟諸国会議の議長として発展途上国と先進国の間の南北対話活性化に意欲を示している。《共同通信》



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【天皇、皇后両陛下】比・ラモス大統領夫妻と会見

国賓として来日したフィリピンのラモス大統領夫妻の歓迎行事が10日午前、東京・元赤坂の迎賓館で行われた。ラモス氏の大統領としての来日は初めて。

歓迎行事には天皇、皇后両陛下、皇太子さま、紀宮さま、宮沢首相らが出席。この日は雨のため外での行事はなく、迎賓館の彩鸞の間で大統領夫妻が両陛下とあいさつ。羽衣の間でフィーリピン国歌と君が代が演奏された。

この後、両陛下は大統領夫妻を皇居に案内、宮殿・竹の間で会見された。《共同通信》

国賓として来日したフィリピンのラモス大統領夫妻を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が10日夜、皇居内の宮殿・豊明殿で開かれた。

晩さん会には大統領夫妻や両陛下はじめ皇太子さま、紀宮さま、常陸宮ご夫妻ら皇族方や宮沢首相、政府関係者など双方合わせて約130人が出席した。

食事が済んだころ天皇陛下が歓迎のあいさつに立ち「経済、技術協力、文化などのあらゆる分野での交流も活発になり、有効協力関係が年々緊密の度を深めてきたのは誠に喜ばしことです」とお言葉を述べられ、フィリピン国家演奏後乾杯した。《共同通信》

【金丸信・前自民党副総裁】容疑認める

前自民党副総裁、金丸信容疑者(78)らの所得税法違反事件で東京地検特捜部は10日までに、金丸容疑者らが政治献金を流用して日本債権信用銀行発行の割引金融債「ワリシン」など60数億円の隠し資産をつくった、との見方を強めている。金丸容疑者も脱税の容疑が全面的に認めているもようだ。

特捜部は、政治献金を基に私腹を肥やした悪質なケースとして、取りあえず時効が迫っている昭和62年分について12日に最高検、東京高検と協議の上、13日に起訴する方針。残る分についてはワリシン購入のきっかけとなった小針暦二・福島交通会長との関係や、資金源の解明を進め、小針氏の事情照取も検討している。

これまでの調べでは、金丸容疑者は元公設第一秘書A容疑者(49)と共謀して、昭和62年と平成元年分の金丸容疑者個人の所得約8億円を税務署に申告せず、ワリシンを購入するなどして所得税4億円を脱税していた疑い。《共同通信》

【宮沢喜一首相】今国会で政治資金改革

参院予算委員会は10日午前10時から2日目の総括質疑に入り、社会党の穐山篤氏が金丸前自民党副総裁の脱税事件、景気対策、防衛問題などを中心に政府の見解をただした。 宮沢首相は、金丸前副総裁の事件について「逮捕に至ったことは極めて遺憾だ」と述べるとともに「司直を信頼して厳正な解明をすることが何より大切だ」との考えを改めて示した。同時に、首相は「今国会で資金関係をはじめとする諸問題の抜本改革を法律として成立させ、政治改革の実を上げなければならない」と、今国会での実現に重ねて強い意欲を表明した。

穐山氏は93年度予算案での導入を予定している早期警戒管制機(AWACS)の機体の一部が、日本企業から米国に輸出されていることを指摘し、日本の武器輸出三原則に抵触すると追及。防衛庁の中田装備局長は「ある貨物を民生用に輸出するのは武器に該当しないので、三原則に抵触しない」と答えたが、河野官房長官は政府統見解を出す考えを示した。《共同通信》

自民党の政治改革推進本部(本部長・宮沢首相)は10日午前、党本部で緊急幹事会を開き、金丸前副総裁の巨額脱税事件をきっかけとした政治資金の規制強化の具体策として①政治家個人への寄付禁止②政治家個人間の資金提供禁止③公民権停止など罰則の強化―を政治資金規正法改正案に盛り込む方向で一致した。

しかし派閥政治の温床といわれる政治団体間の資金提供禁止については意見が分かれ、引き続き検討していくことになった。 また幹事会では、政治資金規正法改正案など法案化作業中の政治改革4法案を23日の総務会で党議決定し、今月末に国会へ提出する方針を確認した。《共同通信》

【政界談話室】

○…宮沢首相は10日、公明党の市川幹事長が党広報紙の中で政界再編に向け自民党羽田派との連携を示唆しているとの報道に対する感想を記者団から問われると「知らないな。見てないな」記者団が「小沢元幹事長が党を割る可能生も具体性を帯びてきたのでは」と挑発したが、首相「関心ないな」。小沢氏が、政治改革ができなければ党を出るとしていることに話が及んでも「みんな、力を合わせて政治改革に取り組むことが大切ですね」。とかく自らを「改革派」と称して政権批判をする事の多い羽田派の動きは徹底して黙殺の構え。

○…社会党の加藤万吉総務会長はこの日、同党総務会が日の丸承認の討議決定を目指して議論を始めることを決めたのを受け、記者会見したが「政策面だけでなく、運動面の問題もあるし、むしろ中執委で決めた方がという消極論もあって…」と歯切れの悪い発言。日の丸容認は一昨年「影の内閣」が決めたものの、党内に慎重論が出たため棚ざらしにされてきた。先日の全国書記長会議で党議決定を求める突き上げが出たのを機に赤松書記長が総務会に振ってきたのが経緯。「次回結論を出したいが」という加藤氏の顔には苦悩の色がありあり。《共同通信》



3月10日のできごと