平成3441日目

1998/06/10

【サッカーW杯・フランス大会】開幕

世界中の人々が民族、人種の壁を超えて感動を共有するサッカーの祭典、第16回ワールドカップ(W杯)フランス大会は、今世紀最後の大会として10日、夏の日差しがのぞくパリ近郊サンドニのフランス競技場で開幕した。

フランスでは1938年の第3回大会に続いて2度目の開催。過去最多の174カ国・地域がエントリーし、出場チームも前回より8増えて最多の32になった。7月12日の決勝まで、10会場で熱戦が展開される。《共同通信》

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今世紀最後のサッカーの祭典、第16回ワールドカップ(W杯)フランス大会は10日、パリ近郊サンドニのフランス競技場で開幕した。一次リーグA組で2大会連続、史上最多の5度目の優勝を目指すブラジルが開幕戦に登場し、2−1でスコットランドを下し、史上初のW杯通算50勝をマークした。

フランス南部モンペリエのモソン競技場でのモロッコ−ノルウェーは2−2で引き分けた。

フランスでは1938年の第3回大会に続く2度目の開催。過去最多の174カ国・地域がエントリーし、出場チームは前回米国大会より8増えて最多の32となった。7月12日の決勝までの33日間、10会場で熱戦が繰り広げられる。

開幕戦に先立ち、開会式が行われ、国際サッカー連盟(FIFA)のアベランジェ会長のあいさつに続き、開催国フランスのシラク大統領が開会を宣言した。《共同通信》



【橋本龍太郎首相】「不良債権処理問題解決へ全力」

橋本龍太郎首相は10日午後、首相官邸で内閣記者会のインタビューに応じ「景気の足を引っ張っている一番の大きな原因は不良債権処理の遅れだ」と述べ、不良債権問題の早期解決に全力を挙げる考えを表明した。

30兆円の資金枠を超える新たな公的資金投入の可能性に関しては「どうしていきなり公的資金投入の話になるのか。国が地上げ屋をするわけではなく、金融機関の体質を強める協力はするが(不良債権処理を)実施するのは民間だ」と述べ、不良債権の証券化や流通市場の整備など段階を踏んで判断する姿勢を示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・米大リーグで活躍する野茂英雄投手が新天地のメッツで初登板した10日、橋本龍太郎首相は野茂投手が球の切れが悪く、5回4失点で降板したとの結果を聞くと「疲れがたまっているんだろうなあ…」とぽつり。参院選に向けた遊説を開始、選挙戦本番では疲れを顔に出せないとあって、野茂投手の立場に自分の姿を重ね合わせた様子。「今後の活躍に期待するか」との記者団の質問に対し、野茂ファンを自任する首相は「もちろん期待する」と即答、参院選勝利を目指して自らを奮い立たせるかのようだった。

○・・・民主党の石井一国対委員長はこの日の代議士会で、衆院予算委の補正予算審議で菅直人代表が質問に立つと発表。質疑がテレビ中継されるとあって、石井氏は「第四ラウンドとなる菅・龍対決で首相にとどめを刺したい。二人を並べたら品物、味、質が違うという声が聞こえてくる」と橋本龍太郎首相に宣戦布告した。しかし、菅氏に対して「勢い込みだとの批判もある」と指摘し、自民党側からのヤジの挑発に乗りやすい菅氏に苦言も。《共同通信》

【韓国・金大中大統領】米議会で演説

訪米中の金大中韓国大統領は10日、米議会の上下両院合同会議で演説、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の疑心を解き開放を促すには善意と誠意を示すべきで、韓国は政経分離の原則の下に広範な分野で協力を促進する、と対北朝鮮融和政策の推進を表明した。

同大統領は「イソップ寓話にあるように、旅人のマントを脱がせるには、強い北風より太陽の方が効果的だ」と指摘、米韓両国は「太陽政策」を促進すべきだと米側の協力を訴えた。

また北朝鮮指導部に対して①軍事挑発は容赦しない②北朝鮮を害したり、吸収統一を試みたりしない③包括的な交流・協力を進める−の三原則を示し、「日米中ロの周辺四大国もこのアプローチを支持している」と語った。

さらに、米朝核合意の円滑な履行が朝鮮半島の平和・安定に重要な役割を果たすと強調、重油提供費の支出を拒否している米議会に協力を訴えた。

韓国の金融危機について大統領は、「われわれが何よりも必要としているのは外国の投資だ」と述べ、投資促進のための法改正や規制緩和を約束、「来年後半から経済条件は改善され、2000年には堅実な成長の段階に入る」と予測した。また、経済危機の原因は前任者たちが民主化と自由市場経済を実践しなかったためだと批判した。

1973年の東京での講拐事件や80年の死刑判決から復活した金大統領は演説の冒頭、「貴国の確固たる行動によって二度も死線から救われた」と述べ、米国の民主主義への闘いに深い謝意を示した。《共同通信》

【米国三菱自動車セクハラ訴訟】和解

米国三菱自動車製造(イリノイ州ノーマル)と米雇用機会均等委員会(EEOC)は10日、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)訴訟で和解したと発表した。和解金などの条件は示しておらず、11日の記者会見で詳細を明らかにするとしている。

EEOCは1996年4月、「深刻なセクハラが繰り返し行われている」などとして三菱目を提訴。被害者は数百人に上るとされ、「過去最大のセクハラ訴訟」として注目を集めた。また、三菱自の従業員約2700人がEEOCに反発して開いた抗議集会には、全米からの批判が沸き起こリ、日本文化への攻撃も目立った。

三菱自はリン・マーチン元労働長官に職場改善のための顧問を委嘱するなどしてセクハラ根絶に努める一方、EEOCと水面下で和解交渉を続けていたが、和解金などで折り合いがつかず難航。しかし、交渉長期化を感念した連邦地裁のマクデード判事が今年4月、特別調停人を選出して交渉促進を図るよう命じていた。

米公民権法ではセクハラの被害者に対して一人最高30万ドル(約4200万円)の損害賠償が定められている。EEOCは昨年4月、被害者を289人に特定しており、和解金は巨額に上るとみられる。《共同通信》

【塚本幸一さん】死去

戦後、女性用の下着を普及させたワコール会長で京都商工会議所名誉会頭の塚本幸一氏が、10日午後0時17分、肺炎のため入院先の京都市下京区の病院で亡くなった。77歳。滋賀県出身。

昭和13年に滋賀県立八幡商業学校(現県立八幡商業高校)を卒業、家業の呉服商を経て、24年和江商事を設立。32年社名をワコールに変え、社長に就いた。60年会長と社長を兼務。62年長男能交氏に社長を譲り、会長専任となった。《共同通信》

【吉田正さん】死去

「異国の丘」「有楽町で逢いましょう」「いつでも夢を」など数多くのヒット曲を生み出した作曲家の吉田正さんが10日午前6時40分、肺炎のため東京都大田区の安田病院で死去した。77歳。茨城県出身。

日立高専を卒業し、1942(昭和17)年に応召で旧満州(現中国東北部)へ。戦後、シベリアに抑留され、その間に流行した「異国の丘」がデビューとなった。48年に帰国し、作曲家としてスタート。「街のサンドイッチマン」「哀愁の街に霧が降る」などをヒットさせ、都会的な音作りで人気を得た。57年にフランク永井さんが歌った「有楽町で逢いましょう」は一世を風靡した。《共同通信》



6月10日のできごと