平成3275日目

1997/12/26

【フロム・ファイブ】旗揚げ

細川護熙元首相ら新進党離党組を中心とした無所属の衆参国会議員5人は26日、新党「フロムファイブ」を旗揚げした。代表には細川氏が就任。新進党解党で政界の流動化が強まる中、政界再編に向け「政権担当能力を備えた新政治勢力の結集」を目指す方針だ。

メンバーは細川氏のほか、樽床伸二、上田清司両衆院議員、円より子、江本孟紀両参院議員で、同日、自治省に届け出た。来年1月15日の通常国会召集日までに衆院で太陽、民主改革連合と統一会派を結成するほか、野党結集も目指し民主党も加えた「政党連合推進懇談会」にも積極的に参加する。

細川氏らは来年の政党助成金を受け取れるよう、基準日である1月1日までに新党を結成する必要があると判断。手続き上は今年7月に政党要件を失った「自由の会」を引き継いだ上で党名変更する形を取っており、議員数に応じた政党助成金のほか、自由の会が持っている得票数分の助成金も受け取ることができる。

樽床氏は26日午後の記者会見で「今後の政界再編の動きは全く読めない不安定な状態だ。政党連合推進懇を通じ、新勢力結成の潤滑油的役割を果たしていきたい」と述べた。《共同通信》



【プロ野球脱税事件】初公判

プロ野球脱税事件で、所得税法違反(脱税)の罪に問われた福岡ダイエーホークスの内野手小久保裕紀(26)ら2被告と横浜ベイスターズの外野手波留敏夫(27)ら3被告の初公判が26日、名古屋地裁(佐藤学裁判長)であり、5被告とも起訴事実を認めた。検察側は「犯行は自己中心的で社会に及ぼした影響は大きい」として5被告に懲役1年ー10月、罰金950ー400万円を求刑、即日結審した。判決はダイエー2被告が来年1月12日、横浜3被告が同14日に言い渡される。《共同通信》

【太陽党】結党1周年

太陽党(羽田孜党首、衆院10人、参院3人)は26日、結党1周年を迎えた。

「新しい政治勢力を結集し、真の政界再編の起爆剤となる」(結党宣言)ことを目指し、細川護熙元首相らの新党「フロムファイブ」や民改連と衆院での統一会派結成を急ぐとともに、太陽党が旗振り役となり政権交代の受け皿づくりのために組織した「政党連合推進懇談会」も、来年の参院選に向け連合との選挙協力の協議に入るなど動きは活発だ。

しかし党内には自民党との連携を模索する声も依然くすぶっており、「野党結集に向けた展望が開けつつある」との羽田党首の言葉とは裏腹に、最終目標の「自民党に代わる新たな政党結成」に向けたシナリオは描き切れていない。

民主党の鳩山由紀夫幹事長は「今は党の独自性を発揮させたい」と、野党結集優先路線の太陽党との違いを見せる。太陽党の中にも「民主党とは肌合いが違う。(羽田党首のように)新党、新党と軽々しく言うべきでない」(幹部)との声がある。自民党への復党を模索する若手もいて党内の実情は複雑だ。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・中曽根康弘元首相は26日、都内の事務所で記者団と懇談。最近の橋本龍太郎首相について「橋本君はタクシードライバーとしてうまいところがある」と、政権運営をハンドルさばきに例えて論評した。さらに「右に左にハンドルを切り替え、雑踏を脱出して行く」と内憂外患にもめげない首相の政治姿勢を持ち上げた。だが、「ちょっと個人タクシー気味のところもあるが」とも付言。唐突に打ち出された2兆円減税が頭をかすめたのか、独断型の橋本流に皮肉も忘れなかった。

○・・・「黒紋付、羽織、はかまで登院しようと思う」―伊吹文明労相はこの日の閣議後会見で、1月12日からの次期通常国会には谷垣禎一科技庁長官と一緒に羽織はかま姿でひな壇に並ぶ考えを明らかにした。両氏はそろって京都出身、伊吹氏は和装振興議連副会長とあって「業界のためにぜひ報道してください」と熱心に売り込んだ。衆院事務局にはこの種の記録はないが極めて異例。もっとも、金融混乱が続く中での国会だけに「パフォーマンスの暇があるのか」と野党からは批判も聞こえそうだ。《共同通信》



12月26日のできごと