平成3224日目

平成9年11月5日(水)

1997/11/05

【防衛庁・久間章生長官】沖縄訪問

久間章生防衛庁長官は5日午後、那覇市の沖縄県庁で大田昌秀知事と会談、名護市のキャンプ・シュワブ沖が最適地とした米軍普天間飛行場返還に伴う海上へリポート建設の基本案を提示した。

久間長官は「県の立場も理解しながら基地の整理・統合・縮小に向けて進まなければならない。意のあるところを酌んでほしい」と述べ、政府の方針に理解を求めた。

大田知事は「県内にはさまざまな意見があり、極めて厳しい状況にある。民意の動向を慎重に見守っているところだ」と強調。12月21日に予定されている名護市の市民投票を念頭に、態度を保留した。《共同通信》

政府は5日、沖縄の米軍普天間飛行場返還に伴う海上ヘリポート建設の基本案を地元に提示、12月21日の名護市の市民投票をにらんだ地元対策に全力を挙げるが、海上基地という例のない軍事施設基地の是非をめぐり、住民やさんご礁の保護を訴える自然保護団体などを巻き込んだ論争が激化しており、実現は予断を許さない状況だ。

名護市を訪れた久間章生防衛庁長官は会談開始予定の10分以上前に会場に着席、比嘉鉄也市長を出迎え、県漁連幹部との会談では「漁業に与える損失は適切に補償する」と述べるなど、終始、低姿勢。

普天間飛行場移設は日米特別行動委員会(SACO)の最終報告に明記された日米両政府の合意事項。日本の国内事情で実現できなければ「沖縄米軍基地の整理・統合が宙に浮きかねない」(防衛庁幹部)との危機感がある。

このため政府は広報やきめ細かい地元説明会で、理解を求めていく。同時に、住民などからの疑問や意見にこたえるため、現地対策本部を中心に体制を組むほか、12月末が期限となっている詳細な実施計画作成にも地元の要望を反映させる考えだ。《共同通信》



【橋本龍太郎首相】レバノン首相と会談

橋本龍太郎首相は5日夕、首相官邸でレバノンのハリリ首相と会談、偽造旅券使用などの罪で7月に有罪判決となりレバノンで身柄拘束中の日本赤軍メンバー5人について「司法手続きを経た後、身柄を引き渡してもらいたい」と引き渡しを直接に要請した。ハリリ首相は4日の会見で「前向きに対処する」と明言していたが、この日の会談では明確な返答はしなかった。《共同通信》

【カンボジア】フン・セン第二首相が来日

カンボジアのフン・セン第二首相は5日夕、成田着の日航機で来日した。第二首相は6日に小渕恵三外相、7日に橋本龍太郎首相とそれぞれ会談。カンボジア国外に脱出しているラナリット前第一首相の帰国問題、来年5月に予定されている総選挙の円滑な実施などについて意見交換する。7日午後からは都内の病院で人間ドックに入り、11日に離日する予定。《共同通信》

【タイガー・ウッズさん】初来日

マスターズを含む4勝を挙げ、史上最年少の22歳で米ツアーの賞金王に輝くなど、プロゴルフ界に旋風を巻き起こしたスーパースター、タイガー・ウッズ(21)=米国=が5日夜、専用機で成田に到着した。ウッズは今回が初来日で、試合には出場せず、契約先のスポーツ用品メーカーのプロモーション活動を行うのが目的。

午後11時すぎ、約60人の報道陣が待ち受ける駐機場に専用機が到着。スーツ姿のウッズは笑顔をのぞかせ、入国手続きの後、出迎えた関係者とともに、宿泊先の東京都内のホテルに向かった。6日に都内で記者会見し、7日から9日まで、埼玉県の武蔵丘ゴルフコースで行われるイベントに参加する。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本竜太郎首相のもとに5日、ロシアの世界的チェロ奏者で来日中のロストロポービッチ氏から手紙が届いた。「私の親友ボリス(エリツィン大統領)と橋本首相の会談を固唾をのんで見守っていた。日ロ両国の真の友好の始まりとして感慨深く受け止めた」と先の首脳会談の成功を祝福する内容。高名な音楽家からの手紙に橋本首相は「とてもうれしい」と感激し、この日都内で演奏会を開くロストロポービッチ氏に早速、花束を贈った。国会の合間を縫って週末外交が続く首相への、思わぬ人からの思わぬエール。

○・・・小沢一郎新進党党首はこの日の記者会見で、党首就任後の2年間を振り返り「わたし自身十分とは思わない。力及ばぬことも多かった。反省して少しでも前進を心掛けたい」と珍しく「反省」の2文字を口にした。低迷する党内情勢をよそに強気一辺倒だった小沢氏だけに、記者団は「何を反省しているのか」と豹変ぶりを追及。すると小沢氏は「毎日反省している。朝起きては反省しているんだ」と繰り返し、反省理由でも「衆院選で第一党になれなかった」「どうしてマスコミに嫌われるのか」などとまじめな返事は聞かれずじまい。《共同通信》



11月5日のできごと