平成3225日目

平成9年11月6日(木)

1997/11/06

【韓国】竹島に埠頭

日韓両政府が領有権をめぐって対立している竹島(韓国名、独島)に韓国政府が建設していた接岸施設の完工式が6日、竹島から92キロ離れた韓国領の鬱陵島で行われた。7日には、竹島に建てられた金泳三大統領直筆の記念碑の除幕式が工事関係者によって行われる予定。

完工式は浦項地方海洋水産庁の主催で、張丞玕・海洋水産省次官や国会議員、工事関係者約150人が出席した。政府は当初、完工式を竹島周辺の海域などで盛大に行う予定だったが、日本との外交摩擦を懸念する外務省が強く反対、場所を最も近い韓国領の鬱陵島とし、閣僚出席も見合わせるなど規模を縮小した。

柳井俊二外務事務次官は6日夕、外務省に韓国の金太智駐日大使を呼び、韓国が竹島(韓国名・独島)で進めていた接岸施設工事の完工式を同日行ったことに対し、厳重抗議するとともに、施設の全面撤去を要請した。柳井次官が竹島について「日本固有の領土である」との従来の立場を伝えたのに対し、金大使は韓国の領有権を主張、日本側の要請は「本国に伝える」と述べるにとどまった。

日韓両国の新漁業協定締結交渉は竹島の領有権や韓国漁船の拿捕問題で難航しているが、金大使は交渉を継続したいとの考えを表明。柳井次官も「両国が話し合いを続けることが重要だ」として交渉の早期再開に努力することを確認した。《共同通信》



【タイガー・ウッズさん】来日を楽しみにしていた

史上最年少でマスターズ・トーナメントを制し、米ツアー賞金王にも輝いたプロゴルフのスーパースター、タイガー・ウッズ(21)=米国=が6日午前、東京都内のテレビ局で記者会見をした。前夜、初来日したばかりだが、疲れた様子も見せず「(日本の)文化を経験するのは初めて。非常に楽しみにしている」と話した。

300人以上の報道陣がつめかけた会見には、カジュアルな服装で出席。トッププロのニック・プライス(ジンバブエ)らも出席したが、質問のほとんどがウッズに集中。日本に興味を持っているというウッズは「来日を楽しみにしていた。いろいろなところを回ってみたい」と、時折笑みを浮かべながら話した。

今回の来日は契約しているスポーツ用品メーカーのプロモーション活動が目的で、試合には出場せず、7日から3日間、埼玉県の武蔵丘ゴルフコースで開かれるイベントに参加する。《共同通信》

【橋本龍太郎首相】局数を7割に削減へ

橋本龍太郎首相は6日夕、都内で開かれた「日本再建のための橋本行革を推進する500人委員会」の設立総会であいさつし、省庁再編に伴って創設する各省庁の局と官房の総数を現在の128から90近くまで削減する方針を明らかにした。国家公務員数の削減を目指して新体制が発足する2001年1月に総定員法を改正、新たな国家公務員削減計画を開始する考えも示した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は6日昼、平成4年に初当選の自民党参院議員がつくる「参四会」のメンバーを官邸に招き、カレーライスを食べながら意見交換した。10月下旬にも衆院当選一回生議員と同様の会合を開催。省庁再編論議がヤマ場に差しかかる中、抵抗を強める族議員に対する若手議員の包囲網を形成したいとの思惑もあるようで、首相は「今は行革ざんまいだ。僕も頑張るから皆さんも頑張ってほしい」と行政改革への強い意欲を表明した。しかし、出席者の反応は「総理と一緒の写真を撮りに来た」「食事に来ただけ」などといま一歩で、首相の熱意も空回りの格好。

○・・・武村正義元さきがけ代表はこの日、都内の明治大学前で学生を相手に演説し、地球温暖化防止で日本が示した案を「米国寄りの案を発表し、米国と一緒に日本が世界から厳しい批判を受けている」と指摘した。「日本は軍事力以外で貢献すべきだ」と環境外交の重要性を強調した上で、対ロシア外交に活路を見いだす首相に矛先を向け「ロシアとの外交も大事だが、日本の対外的な顔としてもう少し自信を持ってやってほしい」と注文。自民党の衆院過半数獲得で存在感が薄れつつあるだけに、環境問題のさきがけをアピールしていた。《共同通信》

【北朝鮮】労働党書記らを公開処刑

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)で今年9月中旬、序列26位で農業担当の徐寛熙・労働党書記(71)や、金正日総書記の側近が率いる青年組織、金日成社会主義青年同盟の幹部3人ら計18人が平壌市内で公開処刑されたことが分かった。このほど訪朝し、北京に戻った旅行者が複数の目撃者の証言として、6日までに明らかにした。

処刑は市民約2、3万人を前にした公開裁判の後、銃殺によって行われた。徐書記は農業政策の事実上の最高責任者で「罪状」として、国家の農業政策を誤らせた責任を問われた。青年同盟の幹部3人は不正蓄財などをとがめられたという。

北朝鮮では従来、強盗殺人など重犯罪者に対して公開処刑が行われているとされていたが、唯一の指導政党である労働党の書記の公開処刑が伝えられたのは初めて。

10月8日の金正日総書記就任を控えた時期に行われた処刑は、北朝鮮が食糧難や経済難に苦しむなか、新体制発足に向け内部引き締めを図ると同時に、不正腐敗への厳しい姿勢を示すこ とで住民の不満を押さえ込むことを狙ったとみられる。

目撃者の話によると、徐寛熙書記らの処刑は平壌市中心部「統一通り」近くの小高い丘で行われた。《共同通信》

【宇宙ステーション・ミール】宇宙からお買い物

ロシアの宇宙ステーション「ミール」の搭乗員2人が6日、はるか宇宙からインターネットを利用し米国のパソコンメーカー、ゲートウェー2000にパソコンを注文した。帰還予定が来年2月になるため、年末の家族へのプレゼントとして注文したもの。同社は「宇宙から最初の買い物はゲートウェー」と宣伝に余念がない。

パソコンを注文したのはミールのソロビエフ船長とビノグラドフ飛行士。無線通信によるインターネットで仮想商店にアクセス、パソコン(1台1999ドル)計2台を注文した。

注文は仮想商店から米ミズーリ州のゲートウェー営業所を通じてアイルランドの同社工場に送られ、パソコンはそこからロシアに発送される。同社のシオドア・ウェイト会長兼最高経営責任者(CEO)は「われわれはインターネットを宇宙にも広げた。ゲートウェーが最初であることを誇りに思う」と得意気だ。《共同通信》



11月6日のできごと