平成3223日目

1997/11/04

この日のできごと(何の日)

【慶大・高橋由伸外野手】巨人を逆指名

東京六大学リーグで通算23本塁打の最多記録をマークし、ことしのプロ野球ドラフト会議へ向け、最も注目されていた慶大・高橋由伸外野手(22)が4日、横浜市内の慶大日吉校舎で会見し、巨人を逆指名した。

高橋は巨人を選んだ理由を「自分の力を一番試すことができるのではないか、ということで決めさせていただいた。(巨人は)最も歴史と伝統があるチームだと思う」と語った。非凡な打撃に加え、俊足、強肩の3拍子そろった外野手の高橋には多くの球団が獲得に乗り出し、ヤクルト、西武、巨人の3球団が最後まで残っていた。

高橋は神奈川・桐蔭学園高から慶大に進み、昨年春に東京六大学リーグで戦後8人目の三冠王となり、今年9月の法大戦で田淵幸一氏(法大−現野球解説者)の持っていた通算本塁打のリーグ記録を29年ぶりに更新した。

巨人・長嶋茂雄監督 曲折はありましたが、よく決断してくれました。連絡があったときは、まず万歳三唱しました。高橋君はセンスあるプレーヤーでプロ向き。プロの世界で頂点を極めるプレーヤーになって、少年の夢をかなえてくれるような選手になってほしい。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

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【オリックス・野田浩司投手】FA宣言し残留

オリックスの野田浩司投手(29)が4日、神戸市西区の合宿所で井箟球団代表と契約交渉し、フリーエージェント(FA)宣言した上での3年契約で残留が決まった。契約内容は明らかにされなかったが、再契約金が約5000万円で今季1億1500万円の年俸はほぼ現状維持、出来高払いを含む総額は3年間で4億円前後とみられる。

当初は他球団と交渉する姿勢を見せていた野田投手は「FA選手の身の振り方がどんどん決まってしまい、他球団も僕を獲得しづらいようだ。オリックスに希望だった複数年契約をのんでもらえた。残留か移籍をきょう決めようと思っていたので、ほっとしている」と話した。

同球団代表は「野田投手は中心選手で、仰木監督も残ってほしいと言っていた。(残留を)決めてくれて感謝している。これで一安心です」と話した。(金額は推定)《共同通信》

【普天間移籍問題】橋本首相、地元の理解を重ねて要請

橋本龍太郎首相は4日の参院予算委員会の集中審議で、沖縄米軍普天間飛行場の返還に伴う海上ヘリポート建設計画に関連し、名護市が12月に住民投票を予定していることについて「問題が白紙に戻り、次の解決策が見つかるまで周辺住民を危険な状態に置くような結論が出ないことを望む」と述べ、地元の理解をあらためて要請した。

久間長官は、新たな日米防衛協力のための指針(ガイドライン)に盛り込まれた自衛隊の機雷掃海活動に関して(1)機雷の敷設が公開上(2)日本の漁船、船舶の往来に危険がある場合、船舶の往来に危険がある場合ーとの条件を示しながら、憲法の範囲内で行われることを強調。その上で「(米軍の)侵攻航路のために自衛隊が掃海をやることはない」と言明する一方で「(日本の行動が)結果として米軍活動に寄与するかもしれない」と述べた。

首相は日ロ非公式会談に言及し「日ロ関係を強化、拡大、改善する意味で大きな機会になった」と強調した。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・鈴木宗男北海道、沖縄開発庁長官は4日の閣僚懇談会で、日ロ首脳会談について「大成功だ。首相の指導力と情報戦の勝利だ」と持ち上げ、来春のエリツィン大統領来日時の非公式首脳会談の開催地は「ぜひ北海道で」とちゃっかり気の早い陳情。しかし橋本龍太郎首相と村岡兼造官房長官は「場所はまだこれから」とぴしゃり。このやりとりを記者会見で紹介した鈴木長官は「(開催場所を)言うことに意味がある。やっぱり外交は機先を制することが大事だから」と、めげるふうもなかったが、周囲からは「せいては事を仕損じる」との声も。

○・・・自民党の武藤嘉文行政改革推進本部長はこの日の与党行革協議会で「武藤は最近武闘派になった、と言われるが、そんなことはない」と、政府の行政改革会議の中間報告をひっくり返しているとの批判に対し弁明。公務員削減の持論については「自分が(総務庁長官を)辞めさせられたからといって人のクビを切ろうとしているわけでない」とも。佐藤孝行氏問題で党に戻された武藤氏ならではの発言に、伊藤茂社民党幹事長は「武藤さんは穏やかな方だ」と、同情とも皮肉とも取れる発言。《共同通信》

【ニューヨーク市長選】ジュリアーニ氏が再選

米国最大の都市ニューヨークで4日、市長選の投開票が行われ、報道機関の出口調査で共和党現職のジュリアーニ候補(53)が大きくリードし、同候補は勝利宣言して再選を決めた。民主党支持者が圧倒的に多いニューヨーク市で、共和党市長が2期目を務めるのは、第二次大戦後初めて。

前回の市長選で黒人市長のディンキンズ氏を破り、共和党候補として24年ぶりに市長を奪還したジュリアーニ氏は、連邦検事時代に麻薬組織を摘発した手腕を生かし、殺人事件の発生件数を大幅に減らすなど犯罪対策で大きな成果を上げた。

この数年続いた米国の好景気が追い風となり、財政、失業問題も大きな争点とはならず、事前の支持率調査では民主党の女性候補メシンジャー氏(56)に常に約20ポイントの大差をつけていた。

メシンジャー候補は、教育予算拡充などの公約を掲げる一方、警官のハイチ移民への暴行事件をきっかけに「ジュリアーニ氏は警察に甘い」と責任を追及した。しかし、民主党支持者を含め有権者の関心は低く、選挙戦は最後まで盛り上がりに欠けた。《共同通信》

【青田昇さん】死去

プロ野球評論家で、戦後の巨人の主力選手だった青田昇氏が4日午前4時、心不全のため東京都港区内の病院で死去した。72歳。兵庫県出身。

兵庫・滝川中から1942年に巨人入団。戦後、阪急を経て48年に巨人に復帰。強肩、強打の外野手として川上哲治、千葉茂とともに巨人の第二期黄金時代を築いた。首位打者を1度、本塁打王を5度、打点王を2度獲得。59年引退した。

その後、阪神、阪急のコーチなどを歴任し、73年に大洋の監督を務めた。79年秋には巨人のヘッドコーチになったが、舌禍事件などでシーズンを迎えることなく辞任した。その後は野球評論家として活躍、「じゃじゃ馬」の現役時代のニックネーム通り、歯に衣着せぬ解説は有名だった。《共同通信》



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