平成2822日目

平成8年9月29日(日)

1996/09/29

【遠藤周作さん】死去

戦後日本を代表するカトリック作家で、「沈黙」などの純文学を発表する一方、ユーモラスなエッセーで大衆的人気を集めた文化勲章受章者の遠藤周作氏が29日午後6時36分、肺炎による呼吸不全のため東京都新宿区の病院で死去した。73歳。東京都出身。

日本芸術院会員。昭和60年から4年間、日本ペンクラブ会長を務めた。ノーベル賞候補にも名が挙がった。

銀行員の父の転勤で3歳のとき旧満州(中国東北部)に渡り、10歳で神戸へ。母らの意向でカトリックの洗礼を受け、作家活動に大きな影響を及ぼした。慶応大に入学し、フランス文学を専攻。3年間のフランス留学後小説を書き始め、昭和30年「白い人」で、芥川賞を受賞。安岡章太郎、三浦朱門、阿川弘之の各氏らと共に「第三の新人」と呼ばれた。

以後、「海と毒薬」「沈黙」「侍」「死海のほとり」などの作品で、キリスト教を軸に日本と西欧との異質性や、神と愛の本質を追究する作品を数多く執筆、その姿勢は平成5年発表の「深い河」まで変わらなかった。

「おバカさん」などのユーモア小説、狐狸庵と称してエッセー集や対談集の出版、さらには劇団「樹座」を主宰して自ら舞台に立つなど、多彩な活動を展開した。昭和63年、文化功労者に選ばれた。昨年、文化勲章を受章した。《共同通信》



【全日本テニス女子単】杉山愛選手が2連覇

テニスの第71回全日本選手権最終日は29日、東京・有明テニスの森公園で女子シングルス決勝を行い、第1シードの杉山愛(オペル)が第2シードの雉子牟田直子(旭硝子)を4−6、7−5,6−4で下した。

杉山は2年連続2度目の優勝で、賞金500万円を獲得した。2連覇は1991、92年の伊達公子(フリー)以来。杉山は丸山淳一(NEC)と組んだ混合ダブルスも制し、2年連続の2冠となった。《共同通信》

【韓国・ソウル】スナックで爆発、12人死亡

ソウル市西大門区滄川洞のスナックで29日夜、ガス爆発があり、韓国のYTNテレビによると12人が死亡、4人が負傷した。現場は延世大学近くの「新村」と呼ばれる盛り場で、飲食店などが密集、日本人留学生の下宿も多い。事故当時、店内には多数の客がおり、死傷者数がさらに増える恐れもある。《共同通信》



9月29日のできごと