平成2823日目

平成8年9月30日(月)

1996/09/30

【阪神高速3号神戸線】全線復旧

阪神大震災で橋脚の一部が転倒するなど大きな被害を受けた大阪ー神戸間の大動脈、阪神高速道路神戸線は(39.6キロ)は30日正午、武庫川(西宮市)ー深江(神戸市)間の開通で全面復旧、被災地の交通網は622日ぶりに震災前の姿に戻った。

神戸線の復旧総工費は約2220億円。震災後に落ち込んだ物流や観光客などの回復に向け、被災地の復旧・復興に弾みがつきそうだ。

阪神高速道路公団の北村広太郎理事長は芦屋料金所(芦屋市)で、一番乗りの乗用車に花束を手渡して全面開通を祝い、「震災クラスの地震にも余裕をもって耐えられるものになった神戸線が、被災地の復興と発展に貢献できることを願う」などと述べた。

神戸線は、神戸市東灘区内で長さ635メートルにわたり倒壊したほか、橋脚1030基が損傷。臨海部を走る同高速湾岸線を含め5カ所で橋げたが落下し、計16人が死亡、79人が重軽傷を負った。

阪神高速道路公団(大阪市)は震災直後から、耐震性の向上や騒音などの環境対策も施した復旧工事に着手。神戸線は5区間に分けて工事が進められ、今年8月末までに4区間が復旧、残る不通区間は武庫川−深江間(9.3キロ)だけだった。寸断された交通網は、昨年6月までにJRと私鉄2線、同7月から8月にかけて同高速湾岸線や六甲ライナーなどが回復した。

神戸線の倒壊などについて建設省は、昨年12月の最終調査報告書で「耐震基準に適合しており、被害は設計を上回る大きな揺れを受けたのが原因」と結論付けた。これを受けて、同公団は「犠牲者の補償は考えていない」としており、遺族側との協議は平行線をたどっている。《共同通信》



【TBS・はなまるマーケット】放送開始

【天皇、皇后両陛下】メダリストとご懇談

女子マラソン銅メダルの有森裕子さんらアトランタ五輪で活躍したメダリストや入賞者を招き30日午後、皇居・宮殿で天皇、皇后両陛下主催のお茶会が開かれた。

有森さんのほかに男子柔道金メダルの中村兼三さん、女子柔道金メタルの恵本裕子さん、銀メダルの田村亮子さんら選手、役員計135人が出席。

日本選手団のブレザー姿の選手たちは宮殿の小食堂「連翠」で、飲み物を手に両陛下と懇談。天皇産下は、前回のバルセロナ五輪でも銀メダルを獲得した有森さんに「よく頑張りましたね」と、労をねぎらわれた。有森さんは「ありがとうございます。気候がよくて走りやすかったです」と感激した面持ちだった。

柔道の田村さんは、陛下に「無名の選手と決勝で当たり、プレッシャーが大きかったでしょう」と聞かれ「また4年間、頑張ります」とはきはきと答えた。《共同通信》

【自民党】消費税、既定通り5%

自民党は30日午後、党本部で全国幹事長会議を開き、党組織が結束して衆院選勝利を目指す方針を確認するとともに、「行政、財政、教育」の3改革を柱とする選挙公約を了承した。

公約は集点の消費税率について、既定方針通り来年4月から5%へ引き上げる方針を確認する一方で、引き上げに伴う「弱者への配慮」と、与党政策責任者の合意に基づき税制の在り方を論議する「国会の特別委員会設置」をうたった。

行政改革について「省庁は半分程度」に削減すると、明示したほか、教育改革では「六・三・三制の見直し」を掲げた。

橋本龍太郎総裁(首相)はあいさつで「新しい選挙制度でこれまで経験したことのない戦いを、死に物狂いで戦わなければならない。お互い不安はあるが、チャンスに変えて全力で勝ち抜きたい」と述べ、選挙戦必勝の決意を表明した。

加藤紘一幹事長は、これに先立つ実務協議で、消費税率引き上げについて「政権与党として筋はしっかり守らないといけない。民主、さきがけが5%でいくと言っている時に、自民党がふらふらしてはいけない」と述べ、税率引き上げ方針を堅持する考えを示した。《共同通信》

【民主党・鳩山由紀夫代表】選挙後「野党的立場を」

民主党の鳩山由紀夫代表は30日、党本部で共同通信などのインタビューに答え、衆院選での獲得議席目標について「現職国会議員の数を上回れば、善戦だと思う」と述べ、事実上の勝敗ラインを同党から立候補する50人程度の前衆院議員数に置く考えを表明した。

また、選挙後の政権構想について「健全野党が存在しなかったことが、日本の民主主義をゆがませた。より大きな政党に協力すると政策的譲歩を迫られ、政党の存在は不鮮明による」と強調。民主党の政策と合致しない限り、野党的立場に立ち、政権から距離を置く意向を示した。

同時に鳩山氏は、民主党が政権入りしない場合、自民、新進両党による「保・保連合」の可能性が強まると指摘。その上で「保・保」になれば「自民、新進両党の中で良識ある動きが加速され、二大政党的な体制がつくられると思う」と述べ、「保・保」にくみしない両党内の勢力との新たな連携に期待を示した。《共同通信》

【社民党・伊藤茂幹事長】連立政権不参加を示唆

社民党の伊藤茂幹事長は30日、共同通信社のインタビューで、衆院選後の政権の枠組みについて「いい内閣ができた時は閣外協力する道がある。良くない政府ができた時は遠慮することもある」と述べ、連立政権に参加しない可能性を強く示唆した。

伊藤氏は「与党になるか、野党になるかだけでなく、社会民主主義の再生をまずやらなければならない」と強調。「社民党が(衆院選で)多数を得られなかった場合」は、連立政権参加が評価されなかったと判断し、当面は党再建に全力を挙げる考えを表明した。 また衆院選には80人程度の候補を擁立し、30議席の確保を目指す考えを明らかにした。

社民党は30日の在京幹部会で、党首となった土井たか子氏を小選挙区で推薦候補から公認としたほか、新たに4人の公認を決定した。また、民主党に参加、または引退を表明した57人の公認、推薦を取り消した。《共同通信》



9月30日のできごと