平成2581日目

平成8年2月1日(木)

1996/02/01

【衆院予算委】住専資料請求を議決

衆院予算委員会(上原康助委員長)は1日午後、住宅金融専門会社(住専)の処理問題で、国政調査権(議院証言法)に基づいて「大蔵省の住専への立ち入り調査結果」など関連資科の提出を政府などに求める議決をした。午前の審議で政府が自主的な資料提出を拒否したためで、与党3党と共産党などが出席して議決した。提出期限は資料により異なり、5日または7日。新進党は住専処理策に投入される財政資金の積算根拠が不十分などとして委員会を欠席した。

政府は同日午前、首相官邸で橋本龍太郎首相、久保亘蔵相、梶山静六官房長官らが対応策を協議、資料請求の議決があれば守秘義務に配慮した上で公表するとの基本方針を確認した。閣議了解を経て予算委に資料の一部が提出されるとみられる。譲院証言法による資料請求は強制力を伴い、正当な理由なく提出を拒否すると罰せられる。

請求の対象資料は①住専7社への大蔵省の平成3、4年の立ち入り調査結果と、7年8月の調査結果②7社の融資先上位100社の実名リストと上位50社の担保評価額を含む債権状況を示す資料−の2種類。

委員会では自民党の保利耕輔氏が「住専問題の審議、実態解明にも必要書類は開示するべきだ」と立ち入り調査結果などの自主的提出を要求。共産党の松本善明氏も「国民の知る権利と借金を踏み倒す人の利益のどちらが大事なのか」などと提出を求めた。蔵相は「原則的には要求があれば開示の方向で努力したいが、国家公務員法上の守秘義務の問題がある」と述べ、自主的な提出は拒んだ。

新進党は与党理事の呼び掛けに応じず、前日に引き続き委員会への出席を拒否した。与党3党と共産党は委員会前に開かれた理事会で、2日以降、新進党が欠席しても審議を続けるとともに、今後も引き続き資料要求と、大蔵省元銀行局長、住専関係者らの参考人招致を求める議決を進めていく方針を確認した。《共同通信》

衆院予算委員会は1日午後、住宅金融専門会社(住専)の処理問題をめぐる資料請求議決を受け、新進党欠席のまま断続的に理事会を開き、2日以降の審議日程や参考人招致について協議するとともに、上原康助委員長が新進党の野田毅筆頭理事と会談して、早期の審議入りを求めるなど事態打開を目指した折衝が続いた。

野田氏は上原委員長との協議で①住専の不良債権処理で税金投入以外に方法がなかった理由②平成5年に宮沢喜一首相(当時)が予算委で「住専処理では国民に迷惑を掛けない」と答弁した理由−など新たに整理した10項目の資料を要求し、これを日程協議以前に理事会で協議することが審議入りの条件とする考えを示した。

与党3党と共産党は「一部を除いて既に資料請求議決でカバーされている」(上原委員長)としながらも、1日夜の理事会で要求項目について協議を続けた。予算委の早期正常化が図れるかどうかは微妙だ。

また、理事会では自民党が大蔵省前銀行局長や住専関係者の参考人招致について「複数の参考人から同時に話を聴ける円卓会議方式を検討したらどうか」などの提案があったが、新進党への配慮から本格的論議には至らなかった。

審議日程では自民党が2日からの審議を要望したのに対し、共産党は「新進党抜きの審議になる」として反対した。《共同通信》



【小田和正さん】アルバム「LOOKING BACK」発売

【日教組】全国集会

日教組の教育研究全国集会が1日から4日間の日程で、大阪市で開幕した。初日の全体集会には、昭和26年の栃木県での第1回教研以来、45年ぶりに文部大臣からメッセージが寄せられ、橋本龍太郎首相も首相として初めて祝辞を送った。

横山英一委員長は開会のあいさつの中で、いじめ問題に触れ「自殺する子供たちを前にして教育関係者が共同の努力を放棄することは許されない」と述べ、すべての教育関係団体が早急に同一のテーブルにつき、それぞれの試みを交換し、いじめ問題の解決に生かしていくよう呼び掛けた。《共同通信》

【新進党・興志会】本格始動

新進党の羽田孜氏支持グループが1日、都内のホテルで政策集団として初めての勉強会を開き、名称を「興志会」と決めるなど事実上の羽田派としての活動を本格化させた。

同グループには新たに12人が加わり、旧新生党、旧日本新党を中心に総勢69人。この日は代表世話人の羽田、細川護煕氏をはじめ66人(うち代理16人)が出席、先月の旗揚げ時の57人を上回った。

羽田氏はあいさつで「みんなが集まることが大事で、純粋な勉強会として淡々とやっていく」と強調。細川氏も「志を同じくする者が協力し合うことが大切で、この会は意義深い。梁山泊ではないが、活用してほしい」と結束を訴えた。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・橋本龍太郎首相は1日、首相官邸を訪ねた日本サッカー協会役員から2002年のワールドカップ(W杯)日本招致への協力を要請されると「(テレビで)Jリーグをやってると娘がほかのチャンネルに回させてくれなくて」と冗談交じりにあいさつ。それでも招致合戦を繰り広げている韓国について「強力なライバルだ。ベストを尽くし、ぜひ勝ちたい」と語り、日本開催に意欲を示した。さらに開催地決定の投票権を持つ国際サッカー連盟理事らへ親書を送る役目も引き受けるなど、「住専国会」で四苦八苦の首相もW杯招致では好サポーターぶりを発揮。

○・・・衆院予算委でこの日、新進党議員抜きで住宅金融専門会社(住専)関連の資料請求が議決された後、自民党の深谷隆司筆頭理事は「まだ離婚したわけではなく別居中だ。仲人に仲裁してもらうこともある」と夫婦関係になぞらえて、欠席戦術をとる新進党との「復縁」に望みをつないだ。しかし仲人に見立てられた上原康助予算委員長の説得も、新進党がさらに10項目の資料要求をしたため実を結ばず。深谷氏は「別れるときより、戻るときのほうが難しい」と嘆くが、こじれると元のさやに収まりにくいのは与野党の仲も同じか。《共同通信》

【サッカー・武田修宏選手】磐田へ移籍

サッカーのJリーグ、ヴェルディ川崎の元日本代表FW武田修宏(28)がジュビロ磐田に1年間の期限付きで移籍することが決定し、1日両クラブから発表された。

東京都内のホテルで記者会見した武田は「代表に復帰し、ワールドカップに出ることが最後の目標。代表に入るためには、サイドバックでもいいから試合に出て点を取るしかない」と決意を表明。「去年は結果を出しながら、ネルシーニョ監督に使ってもらえなかった。オフト監督は僕が必要だと言ってくれた」と、10年間在籍した川崎を離れる心情を打ち明けた。《共同通信》

【プロ野球】キャンプイン

球春到来−。プロ野球は1日、キャンプ解禁日を迎え、ヤクルトを除く11球団がユニホーム姿での練習を開始した。

パ・リーグ連覇を狙うオリックスのキャンプ地、沖縄・宮古島は朝からの降雨で球場を使えず、室内練習場での始動となった。人気者のイチローら主力選手は、午後からの練習が始まるまで宿舎待機となった。沖縄本島でキャンプを張る広島、横浜、中日、日本ハムも雨の影響を受けた一が、中日に入団した韓国のスーパースター宣銅烈投手は体操、ランニングと精力的に動き、新天地での第一歩を刻んだ。

宮崎でペナント奪回を期す長嶋巨人は、エース斎藤雅が右足太ももの肉離れで別メニューの練習になるなど、不安な幕開け。このほか、王監督2年目のダイエーは高知、阪神は安芸でそれぞれスタートを切った。

海外に渡った4球団のうち、ロッテは気温24度の米アリゾナ州ピオリアで、フリー打撃など早速5時間半の練習をこなした。昨年、阪神大震災の影響で海外キャンプを中止した近鉄は2年ぶりにサイパン、西武はハワイ・マウイ島で好天に恵まれ、本格的なトレーニングを開始した。昨年日本一のヤクルトはユマ(米アリゾナ州)で日本時間2日から練習に入る。《共同通信》

【米・クリントン大統領】仏・シラク大統領と会談

米国のクリントン大統領と米国訪問中のフランスのシラク大統領は1日、ホワイトハウスで会談し、1月29日のフランスの核実験終結宣言を受け、包括的核実験禁止条約(CTBT)に今年秋に調印する方針を再確認するとともに、平和目的の実験も含めた核実験全面禁止体制の早期実現に取り組むことで一致した。

両大統領は「平和のためのパートナーシップ」(PFP)協定に基づき、中・東欧諸国の新規加盟を促して北大西洋条約機構(NAT0)拡大を着実に進展させることでも認識が一致。拡大実現に備え、米国と欧州の同盟関係の強化を軸として、NATOの機構、機能をどう新時代に適合させていくかについてNATO内で協議することを確認した。

会談後の記者会見で、クリントン大統領は、フランスの核実験終結宣言を歓迎し「CTBT調印は大統領としての私の最大の優先課題。フランスの決定によりCTBT調印の見通しは極めて明るくなった」と表明した。

またクリントン大統領は、フランスのNATO軍事機構復帰を評価。ボスニア・ヘルツェゴビナの平和履行部隊にNATOとともにロシア、中・東欧諸国なども参加している実態を指摘して「NATO拡大を進め、ロシアとの関係も強化しなければならない」と述べた。《共同通信》



2月1日のできごと