平成5524日目
2004/02/22
この日のできごと(何の日)
【ハイチ】邦人6人、国外避難
アリスティド大統領の退陣を求める暴動で無政府状態に陥っているハイチで22日、反政府武装勢力が第二の都市、北部のカパイシアンを襲撃、空港や警察署を支配下に置き制圧した。
地元ラジオなどによると、武装勢力は23日にも首都ポルトープランスに進攻する構えだ。在ポルトープランス日本大使館によると、在留邦人18人のうち、国際協力機構(JICA)職員と大使館の専門調査員ら計6人が22日までに国外に退避。米国など各国大使館員らも続々避難している。日本人のうち人道支援のボランティアやハイチ人と結婚した人は国内にとどまっている。
情勢の沈静化を目指し、米国、欧州連合(EU)、カリブ共同体・共同市場、国連などの調停が21日、本格化したばかりだが、カパイシアン陥落で反政府運動はクーデターの様相をより強めており、ハイチ情勢は一層、混迷しそうだ。
武装勢力側は、解体された国軍の元兵士ら約200人で、カパイシアンの国家警察部隊施設、市長宅に放火するなどして各所を襲撃。刑務所から約250人の囚人らを解放した。警察部隊側が抵抗した空港での衝突などで8人が死亡した。市の上空には黒煙が上っている。
武装勢力は「明日はポルトープランスだ」と気勢を上げている。
一方、大統領派民兵らは22日、北部から首都に向かう幹線道路にバリケードを設け首都防衛の準備に入った。《共同通信》
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【スノーボード・W杯】
スノーボードのワールドカップ(W杯)札幌真駒内大会最終日は22日、札幌市の真駒内スキー場で男女ハーフパイプ第7戦を行い、女子は今季2勝を挙げている山岡聡子(アネックスク)が2位に入り、種目別得点トップを守った。ハンナ・テター(米国)が今季2勝目。
男子は北海道・花川中の国母和宏(ミナミ)が5位に入ったのが日本勢の最高。10人で争う決勝に進んだ渡部耕大(久万体協)は7位、樋口守(高根村体協)は10位だった。アンティ・アウティ(フィンランド)が今季4勝目。第3戦でW杯初勝利を挙げた中井孝治(アメリカン)は予選で敗退した。《共同通信》
【競馬・第21回フェブラリーステークス】
第21回フェブラリーステークス(22日・東京11R1600メートルダート16頭、GI)1番人気のアドマイヤドン(安藤勝己騎乗)が1分36秒8で勝ち、賞金9400万円を獲得した。安藤騎手、松田博資調教師とも、このレース初優勝。関西馬は5連勝。
前半、後方にいたアドマイヤドンは、徐々に先行馬群に接近。直線中ほどで、数頭の横一線の競り合いから、余裕十分の脚勢で抜け出した。サイレントディールが猛追したが1/2馬身差。3着はスターリングローズ。《共同通信》
【ゴルフ】
米男子プロゴルフツアーのニッサン・オープンは22日、カリフォルニア州パシフィックパリセーズのリビエラCC(パー71)で最終ラウンドを行い、首位に5打差の2位でスタートした丸山茂樹は67をマーク、通算16アンダーの268としたが、1打及ばず2位だった。昨年のマスターズ・トーナメント覇者、マイク・ウエア(カナダ)が71にまとめ、通算17アンダーの267でこの大会を連覇し、今季初優勝した。
丸山は16番までに5バーディーを奪い、ウエアに並んだ。しかし、最終18番(パー4)で第3打を寄せ切れず、この日唯一のボギー。パーにまとめたウエアに優勝をさらわれた。丸山は4位だった前週のビュイック招待でも1打差でプレーオフ進出を逃している。
タイガー・ウッズ(米国)は64で回り、通算10アンダーの274で7位、田中秀道は67で通算6アンダーの278とし、昨年の賞金王ビジェイ・シン(フィジー)らとともに24位だった。《共同通信》
【川口順子外相】国連・アナン事務総長と会談
川口順子外相は22日、来日中のアナン国連事務総長と都内の外務省飯倉公館で会談、北朝鮮問題やイラク情勢、国連改革などについて協議した。
アナン氏は北朝鮮の核開発問題について6カ国協議での枠組みでの解決に期待を表明。食糧不足が続く北朝鮮情勢に関し「長期の経済開発計画がないことが問題だ」として、同問題を話し合うため3月中にモーリス・ストロング国連事務総長特使を訪朝させることを明らかにした。《共同通信》
【中国・李肇星外相】靖国参拝に理解「可能性ない」
中国の李肇星外相は22日、訪中した逢沢一郎外務副大臣と北京で会談、小泉純一郎首相の靖国神社参拝について副大臣が中国側に理解を求めたのに対し「その可能性はない」と述べ、あらためて厳しく批判した。日本側関係者が明らかにした。
李外相は「日本の現職指導者がA級戦犯の祭られている神社に参拝することを認めることはできない」「ドイツやイタリアにはヒトラーやムソリーニなどの霊に参拝する指導者はいない」などと指摘した。
25日から始まる北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議に関しては、副大臣が日本人拉致問題解決の重要性を強調したのに対し「日本政府の立場は理解できる」とし、日朝二国間の接触に向け協力する意向を示した。《共同通信》
【イスラエル・パレスチナ情勢】
エルサレム中心部を走行中のバス車内で22日午前8時半すぎ、自爆テロがあり、イスラエル警察当局によると、イスラエル人8人と自場犯が死亡、約60人が重軽傷を負った。
オランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)で23日、イスラエルが、テロ防止を目的にヨルダンン川西岸に建設中の「分離フェンス」の合法性をめぐる審理が始まる。
イスラエルは「法律問題でない」として審理参加を拒否しているが、11人が犠牲になった1月29日の自爆テロに続く事件発生により、イスラエルはフェンスの正当性を法廷外で一層強調することになりそうだ。
アラファト議長率いるパレスチナ解放機構(PLO)主流派ファタハの武装組織、アルアクサ殉教者旅団が、フェンスを建設しても「われわれの攻撃を止められない」とする犯行声明を出した。自爆犯は西岸ベツレヘム近郊出身のパレスチナ人の男という。
パレスチナ自治政府のクレイ首相は「フェンス正当化の口実を与える」としてテロを非難。イスラエルのシャローム外相はイスラエル紙に「今回のテロであらためてフェンスの必要性が証明された」と語った。
現場は在米ユダヤ人団体の会合が開かれていた高級ホテル近く。23日はイスラエルのモファーズ国防相らが招待され、付近は警戒態勢が敷かれていた。《共同通信》
【この日の民主党】
菅代表、鹿児島・桜島で漁業従事者と対話集会
民主党の菅直人代表は22日、鹿児島県桜島町を訪問。漁船に乗り込んで錦江湾内に点在するカンパチの養殖生簀を視察するとともに、漁業関係者約30人と車座対話集会を開き、意見交換した。
集会では、若い漁業従事者から養殖ハマチが元値の3倍もの価格なのに「おすすめ品」として販売されている現状をどう見るかといった質問が出され、買い叩かれている生産現場の実情を前に菅代表は「生産者と消費者の取り分がもう少しうまくいく形に変えなければならない」と述べ、流通・販売業中心の物流の弊害を問題視した。
また、漁業従事者ならではの環境保全の視点から「発泡スチロールや漁業で使われる用具類も改善が必要」との声があり、菅代表は「ドイツでビールの容器をすべてビンに戻しているように、日本でも自然にかえる材質やリサイクル可能なものに限定していくなど、環境重視の社会システムに変えていくべきだ」と語った。
そのほか、温暖化の影響で獲れる魚の種類が本来の旬より2カ月ぐらいずれ込んでいる現状を心配する声や、養殖魚に投与できる薬品について「認可基準があいまい。同等の成分であるにもかかわらず、認可されているものとそうでないものがある」と水産行政の問題点を指摘する意見も出された。
意見交換の最後に菅代表は、日本の食料自給率の低さを改めて指摘し、価格保障・所得補償等によって第一次産業を保護すべきとの民主党の主張を訴えた。
視察・集会には川内博史、山田正彦、楠田大蔵の各衆議院議員も参加した。《民主党ニュース》