平成2403日目

平成7年8月7日(月)

1995/08/07

【松本サリン事件】麻原彰晃被告ら12人を追起訴

死者7人を出した昨年6月の松本サリン事件で、東京地裁は7日、殺人と殺人未遂罪でオウム真理教教祖の麻原彰晃被告(40)ら5人、殺人と殺人未遂の各ほう助罪で「化学班」の責任者土屋正実被告(30)ら6人、殺人予備罪で「科学技術省」所属T被告(26)の計12人を追起訴した。

サリンが初めて使われた大量殺人事件の捜査は、無関係の被害者宅を捜索するなどの曲折もあったが、教団が訴えられた民事訴訟の担当裁判官と現場周辺の無差別テロだったとして終了、真相解明は法廷にゆだねられた。

捜査当局は今後、公証役場事務長拉致事件などについて、麻原被告らを追及する。教団に対する破壊活動防止法適用への動きも本格化しそうだ。

麻原被告の起訴は地下鉄サリン事件、元信者のリンチ殺人事件、自白剤密造事件に続いて4度目。

起訴状によると、麻原被告や中川智正被告(32)ら殺人と殺人未遂罪に問われた5人は共謀の上、昨年6月27日午後10時40分ごろ、長野県松本市北深志の駐車場でサリンを発散させ、7人を殺害し、144人に重軽症を負わせた。

ほう助罪に問われた6人のうち土谷被告は、山梨県上九一色村の教団施設で、生成、保管していたサリンを同日、中川被告に渡した上、噴霧装置への充てん場所として同施設を提供し、犯行を助けた。

「科学技術省」幹部W被告(36)ら残る5人は昨年6月20日から27日にかけて、上九一色村の教団施設などで、サリン噴霧車を製造し、犯行を助けた。《共同通信》



【連立与党3党首】内閣改造めぐり協議

村山富市首相(社会党委員長)ら連立与党3党首は7日夕、内閣改造の骨格人事をめぐって再協議した結果、河野洋平自民党総裁(副総理兼外相)と武村正義さきがけ代表(蔵相)が留任に同意、橋本龍太郎通産相も留任要請を受け入れた。主要閣僚の続投が決まったことから、改造は中規模となる見通し。3党の閣僚ポストは現行通り自民13、社会5、さきがけ2で配分される。

8日午後3時前に組閣本部を設置、皇居での新閣僚の認証式を経て午後9時すぎには村山改造内閣が発足する。首相は初閣議後に記者会見し、国民に決意を表明する。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・内閣改造問題が大詰めを迎えた7日午前の与党党首会談の写真撮影のため、官邸閣僚応接室に現れた村山富市首相は、河野外相と武村正義蔵相がいつもの窓際と違って出入り口に近い席に座っているのにけげんな表情。取材陣がいつもより多いので席を移動してもらったためだが、首相の戸惑いを感じて河野氏は「私が(場所を)横にずれたわけじゃないですから」。しかし首相は執務室に通じる扉に近い方から河野氏、一人おいて武村氏が座っているのを指さして「いいんじゃ。この順番で行こう」と意味深長な発言。寄り合い所帯で、席順ひとつにも神経を使う?

○・・・自民党の森喜朗幹事長はこの日の記者会見で、自らの去就も含めた党役員人事について「最初から(内閣改造とは)関係ない、触らないということだ」と強調する一方で「役員が入閣すれば補充はあるということでいいのではないか」と紋切り型の答弁。森氏の外相就任説が流れたり、森氏から「三塚博幹事長」へのバトンタッチが伝えられるだけに、「(マスコミは)敏感になり過ぎている」としきりに煙幕をはったが、マスコミもさることながら、森氏の方がもっと神経過敏。夜の河野洋平総裁との協議後も、「僕が入閣するにしてもポストはないよ」と言うだけで自民党本部を後に。《共同通信》

【第77回全国高校野球選手権大会】開幕

第77回全国高校野球選手権大会は74098校が参加した地方大会を勝ち抜いた石川の星稜など49代表校が集まり、甲子園球場で開幕した。

午前9時、開会宣言の後にファンファーレが響き、春の選抜大会で阪神大震災の影響に考慮して簡素化された入場行進が復活した。星稜は石川大会の優勝旗を握る庄田大輔主将ら16選手が堂々と行進、戦後50年の節目の年に全国の球児たちの力強い行進の列が内野から外野へ延びた。

中江利忠大会会長のあいさつの後、昨年の優勝校である佐賀商の山口法弘主将が優勝旗を返還した。与謝野文相、広岡知男日本学生野球協会会長が祝辞、牧野直隆日本高野連会長は阪神大震災に触れ、「多くの人たちに楽しさをもたらす一端を担うことができればと、この大会に夢を持っている。大会の意義を深く心にとどめてほしい」と励ましの言葉を述べた。

続いて、日田(大分)の坂本慎太郎主将が「被災地の方々のためにも勇気、元気、力があふれる好ゲームを展開することを誓います」と選手宣誓、関西(岡山)−仙台育英(宮城)の1回戦で15日間にわたる熱戦の火ぶたが切られた。《共同通信》

第77回全国高校野球選手権大会第1日は7日、甲子園球場で1回戦3試合を行い、享栄(愛知)柳川(福岡)関西(岡山)が勝ち上がった。享栄は四回、日田(大分)の先発、佐藤を攻略し、8安打を集めて大量8点を奪った。二年生エースの天野が要所を抑え、9−1で快勝した。

柳川は、初出場の六日町を投打に圧倒。二回に2本の長打などで4点を先取し、その後も手島の大会第1号本塁打などで加点。右腕花田が六日町の反撃をかわし、8−2で押し切った。

打撃戦となった開幕試合は、序盤の劣勢をはね返した関西が九回二死二、三塁から江草の適時打で決勝点を挙げ、8−7で仙台育英(宮城)にサヨナラ勝ちした。《共同通信》

【旧朝鮮総督府】尖塔部分の切断開始

韓国政府は7日午前、ソウルの李朝時代の王宮、景福宮の敷地に建つ旧朝鮮総督府(現国立中央博物館)の建物の尖塔部分の切断作業を始めた。

韓国政府は解放50周年の15日に開く記念式典で、旧総督府の解体・撤去の象徴として、大型クレーンで中央ドームの最先端部分を高さ70メートルから地上につり下ろす。

この日行われるのは、これに備え、事前に尖塔を3つに切断する作業。ダイヤモンドを使った切断機で、高さ8.5メートルの尖塔部分を最下部の0.5メートルを残し、15日に地上に下ろす高さ4.5メートルの最先端部分と、その下の高さ3.5メートルに切断する。

韓国政府は撤去について「日本帝国主義の植民地統治の象徴であり、日本帝国主義の残滓としてソウルの真ん中に残っていた旧総督府庁舎が、独立から50年ぶりになくなり、日本帝国主義によって傷つけられた景福宮がその本来の姿を取り戻す」と意義付けている。

しかし韓国では撤去を前に、市民の間から「撤去は歴史の抹殺」という反対意見も出され、10日にはこの建物近くで反対集会が開かれる予定。《共同通信》

【クロアチア】クライナ進攻集結を宣言

クロアチアのシュシャク国防相は7日夕、記者会見し、セルビア人勢力の支配地域クライナの奪還を目指した進攻作戦は同日午後6時(日本時間8日午前1時)を期して終結したと宣言した。

国防相は、クライナ北部で最後まで抵抗を続けていたセルビア人勢力の戦闘員5、6000人が投降したことを明らかにするとともに、4日間の進攻作戦でクロアチア軍に118人の死者、620人の負傷者を出した、と述べた。

ボスニア・ヘルツェゴビナのセルビア人勢力が6、7日に行った空爆に関して国防相は「再度、クロアチアへの空爆が起きれば、対抗措置を取る」と強く警告した。

6日夜の停戦協定調印後もクロアチア軍の砲撃が続いたとの国連側の指摘に対し、国防相は「戦闘はなかった」と否定した。進攻終結に伴い、作戦に参加した約10万人の兵力のうち約7万人の動員を解除すると述べた。

国連監視所のデンマーク兵士がセルビア人勢力の砲撃を抑止するために「人間の盾」として使われた問題で国防相は、現場指揮官を拘束していることを明らかにした。

国防相は「ボスニアのセルビア人勢力がビハチを制圧すれば、クライナと統合されることになり、クライナを解放することが戦略的にも政治的にも一層、困難になる」と述べ、セルビア人勢力の攻勢が今回の進攻の引き金になったと強調した。《共同通信》

8月7日のできごと