平成4450日目
2001/03/15
この日のできごと(何の日)
【中国・全人代】幹部腐敗への不満一段と
中国の第九期全国人民代表大会(全人代=国会)第4回会議は15日、第10次5か年計画要項などを可決承認し、閉幕した。この中で、最高人民検察院の活動報告の承認採決では、反対、棄権票を合計した「批判票」比率が、前年比約5ポイント増の約33%に達し、江沢民政権の反腐敗闘争への不満拡大を示す結果となった。
同日の出席代表者数は2789人。同報告の採決では、賛成1873に対し、反対は584、棄権は312。同報告に対する批判票は、1998年の全人代で約45%に達した後、過去2年は20%台だった。《読売新聞》
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中国の朱鎔基首相は15日、全国人民代表大会(全人代=国会)閉幕後に記者会見し、「江沢民国家主席の招きを受け、米国のブッシュ大統領が10月に上海で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に参加し、北京も訪問する」と述べ、ブッシュ大統領による初の公式訪中を発表した。
米中関係について「江主席と大統領は緊密に連絡をとっている」と述べ、両国間の安定した友好協力関係は「全世界の人々の平和に役立つ」と指摘。1月に発足したブッシュ政権に関係安定化を強く訴えた。
また、日本の「新しい歴史教科書をつくる会」主導の中学歴史教科書の検定問題では「アジア各国の人々の反応によれば、修正は不十分だ」と指摘した。《共同通信》
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【大相撲春場所】5日目
大相撲春場所5日目(15日・大阪府立体育会館)大関魁皇が旭天鵬をすくい投げで下して土つかずの5連勝。前日まで全勝だった平幕の3人がいずれも敗れたため、単独トップに立った。横綱貴乃花は小結和歌乃山を押し出し、横綱武蔵丸は琴龍をきめ倒しで下し、ともに1敗を守った。大関陣は武双山が千代天山を押し出して1敗を堅持したが、出島は小結栃東にはたき込まれ、3連勝の後2連敗。雅山も琴光喜に屈してまた黒星先行の3敗目。関脇対決は栃乃洋が若の里を突き落とした。全勝の魁皇を1敗で両横綱と武双山ら計9人が追う展開となった。《共同通信》
【UFJグループ】3行が赤字決算
持ち株会社方式で4月に経営統合する「UFJグループ」の三和、東海、東洋信託の3銀行は15日都内で記者会見し、今年3月期決算を赤字にし、不良債権の処理額を当初予定の約2倍の1兆1200億円超にすると発表した。
3行が赤字に転落するのは1999年3月期以来2年ぶり。2001年3月期決算の赤字転落を表明したのは大手行では初めて。
記者会見した三和銀の信原啓也副頭取は「統合を目前に直接償却を可能な限り実行し、身軽にする」と述べ、統合を控え不良債権処理を加速したことを明らかにした。
しかし、不良債権残高は2000年9月中間期決算に比べてむしろ増える見通しで、株価の急落で含み益がほぼ底をついた銀行経営の厳しさが浮き彫りになった。
四大金融グループの一角のUFJ3行が赤字決算に踏み切ったことで、他の大手行も抜本的な不良債権処理を迫られるのは必至で、金融庁が主導する直接償却に向けた動きが加速しそうだ。《共同通信》
【森喜朗首相】「経済は踊り場的状況」
15日、官邸で、政府・与党緊急経済対策本部の第一回会合が開催された。
森首相は会合の冒頭、「我が国の景気の改善には、足踏みが見られ、先行きについては、アメリカ経済の減速など、懸念すべき点が見られる等、経済は踊り場的状況にあると考えられる」と昨今の経済状況について述べ、3月9日に与党三党によってとりまとめられた緊急経済対策を踏まえ「政府与党一体となって対応するために『政府・与党緊急経済対策本部』を設けた。我が国の経済は重要な局面を迎えており、政策対応に遺漏なきを期していく必要がある」とあいさつした。《首相官邸》
【小泉純一郎元厚相】森首相の辞意を認める
自民党森派の小泉純一郎元厚相は15日夜、千葉市内のホテルで講演し、森喜朗首相が表明した総裁選挙の繰り上げ実施に関連して「森首相は参院選前に新しい首相、党総裁で選挙戦を戦うという(与党内の)気持ちも分かっている」と述べ、首相が辞意を固めていることを初めて公式に明らかにした。
森首相は国会答弁などで「退陣は念頭にない」と語っているが、小泉氏が「首相の辞意」を認めたことで、否定答弁に対し野党側の反発が強まりそうだ。《共同通信》
【野党】森内閣即退陣要求で一致
民主、自由、共産、社民の野党4党首は15日、都内のホテルで会談し、森内閣の即時退陣を求めることで一致した。ただ、民主、自由、社民3党は野党の暫定的な政権を目指すことで合意したが、共産党との折り合いがつかず、引き続き協議することになった。
4党首が政権の在り方を論議したのは初めてだが、早くも政治路線の違いが露呈した。
4党首会談では、森首相が退陣時期を先送りしていることについて、「長期にわたる政治空白を作ることは日本経済、外交にはかりしれない打撃を与える」との認識で一致した。
そのうえで、民主党の鳩山代表らは、自公保連立政権の下野を求め、野党による「暫定政権」を樹立すべきだとの考え方を示した。自由党の小沢党首と社員党の土井党首が基本的に同調した。野党による事実上の選挙管理内閣により、衆参ダブル選挙に持ち込むことを目指したものだ。
だが、共産党の志位委員長は「現実性がない。暫定政権でも安保や経済などで最低限の政策合意は必要だ。機は熟していない」と述べ、慎重な姿勢を示した。《読売新聞》
【この日の民主党】
草の根の活動を支援~「2001民主党モータースポーツ活動計画」を発表
民主党の所属国会議員50名でつくる「民主党モータースポーツ推進議員連盟」が15日、党本部で会見し、「2001民主党モータースポーツ活動計画」を発表した。
民主党は、同議連を中心に、これまでも国内モータースポーツの振興と発展を目指した取り組みを進めてきており、昨年は、ラリーや参加選手の支援、ファンとの交流などを行ってきた。これを踏まえ、21世紀を迎えた今年は、さらに取り組みを強化しようと活動計画を策定したものだ。
会見には、モータースポーツ関連の情報誌を始め、一般紙、スポーツ紙、業界紙などから50名以上が出席。政党による初めての本格的なモータースポーツへの取り組みに、大きな関心が集まった。
活動計画は、議連の羽田雄一郎事務局長(参議院議員)から紹介された。計画の柱は以下の5つ。
●「TEAM DPJ(The Democratic Party of Japan)」の結成、参戦
●「スカラシップ」実現のための調査、準備
●競技的要素を取り入れた「交通安全講習会」の実施
●省燃費レース、ソーラーカーレースへの協力
●障害者モータースポーツ活動の応援とりわけ、「TEAM DPJ」の設立では、同時に議連内にモータースポーツ運営委員会を設置し、本年度は、JAF全日本ダートトライアル選手権シリーズ、JAF全日本ジムカーナー選手権シリーズ、VITZレースシリーズの3つのシリーズ戦に参戦する。
出席した記者からは、自民党の議員連盟との違いについて質問が出たが、羽田議員は、「自民党はF1など派手な部分をクローズアップしてパフォーマンス的にやっているが、底辺からスポーツ文化を育てるという民主党のスタンスとは違うようだ。ただ、われわれとしては違いを強調するのでなく、最終的には超党派の運動にしていきたいと考えている」と答えた。
また、記者会見と併せて、民主党のロゴマークが大きくデザインされたレースカーも公開された。《民主党ニュース》