平成4451日目

2001/03/16

この日のできごと(何の日)

【雪印集団食中毒事件】前社長ら書類送検

雪印乳業大阪工場(大阪市、1月に閉鎖)で製造した低脂肪乳などによる食中毒事件で、大阪府警都島署捜査本部は16日、迅速な公表を怠り被害を拡大させたとして業務上過失致死容疑でA前社長(67)、同致死傷容疑でB元専務(62)を書類送検した。

また、汚染粉乳の製造などの同容疑で大樹工場(北海道)の前工場長(51)ら5人を、さらに大樹工場のタンク洗浄の虚偽報告など食品衛生法違反容疑で両工場の幹部らと法人。雪印乳業を書類送検した。書類送検は合計9人、1法人。

食中毒として過去最大の約1万3400人が被害を訴え1人が死亡、乳飲料への不信感を増大させた事件は、公表遅れを過失ととらえる初の捜査で企業トップが立件され、消費者の健康と密接に関係する企業と体質と責任が厳しく問われることになった。

業務上過失致死容疑で企業のトップが立件されるのは異例。同様の食品衛生法違反で一部上場企業が送検されるのは初めて。

調べでは、B元専務は、株主総会で札幌市にいた昨年6月28日夜、7件の被害や保健所の大阪工場への立ち入り調査を知った上、大阪市から社告掲載や製品回収を求められるなど被害の拡大を予見できたのに「原因が分からない」と対応せず、29日朝に製品を飲んだ奈良県の女性=当時(84)=が死亡するなど約140人に被害を発生させた疑い。

A前社長は、29日午前10時半ごろ初めて報告を受けたが、公表への積極的対応をせず、約60人に被害を発生させた疑い。

大樹工場で昨年3月31日、停電で温度管理が不十分な原料乳が滞留し黄色ブドウ球菌が増殖。前工場長らは適切な冷却などを怠り毒素エンテロトキシンに汚染された脱脂粉乳を製造、検査や廃棄処分を怠り出荷した疑い。《共同通信》

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【大相撲春場所】6日目

大相撲春場所6日目(16日・大阪府立体育会館)大関魁皇が全勝を守った。前日トップに立った魁皇は、平幕の琴龍を強引な右小手投げで下して、土つかずの6連勝とした。両横綱は貴乃花が千代天山、武蔵丸は追風海をそれぞれ寄り切り、ともに1敗をキープ。大関武双山も貴ノ浪を寄り切って1敗を堅持した。かど番の大関出島は琴光喜に寄り切られ、3連敗で星が五分になり、大関雅山は小結栃東に寄り切られて4敗目。全勝の魁皇を1敗で貴乃花、武蔵丸、武双山と、平幕の玉乃島と皇司の計5人が追う展開となった。《共同通信》

【マイカル】再建へ船出

経営再建中の大手スーパー、マイカルは16日、大阪市内で臨時株主総会を開き、ジャパンメンテナンス社長の四方修・元大阪府警本部長が正式に社長に就任し、再建に向けて新たなスタートを切った。

四方社長は同日夕、記者会見し、「どんなに遅くても2年以内に『よくなった』と感じてもらえるようにしたい」と述べたが、株価は上場以来の最安値水準まで下がっており、早期に実績を上げる必要に迫られている。《読売新聞》

【政界談話室】

○・・・民主党の菅直人幹事長は16日の記者会見で、野党の連立政権協議に関連して「自民党の背骨は溶けている。同党都議団の中には『離党して(6月の都議選に)無所属で出たい』と言う人もいるくらいだ。政権協議をする相手が広がるかもしれない」と自民党は解党寸前だと言わんばかり。ただ最後に「民主党が割れることは全く考えていないしあり得ない。みなさん、そこだけはきっちり報道してほしい」とあえて付け加えるところをみると。民主の背景も実は心配?《共同通信》

【森喜朗首相】総裁選の先送りを否定

森喜朗首相(自民党総裁)は16日朝、連立を組む公明党の神崎武法代表、保守党党首の扇千景国土交通相と首相官邸で会談し、自民党総裁選と緊急経済対策とは切り離して対応する考えを表明した。

自民党内には緊急経済対策に取り組むため、総裁選を5月以降に先送りするよう求める声が出ているが、森首相は「経済対策と総裁選は別のものだ」と強調、経済対策策定は総裁選の実施時期に影響を及ぼさないとの考えを示した。《共同通信》

【森喜朗首相】本音で反論

森首相は16日の参院予算委員会で、自らの進退問題について、「誤解しないでください」と断ったうえで、「仮に私が今日の時点で辞意表明をしたからと言って、明日からすぐに総理は代われますか?。代われないでしょ。次の首相が決まるまでは、この政権に責任を持っていかなければならんのじゃないですか」と述べ、後継首相が決まるまで政権を維持する考えを強調した。

民主党の簗瀬進氏が、18日からの首相の訪米について「意味のない訪米になるのではないか」とただしたのに対して答えたもので、暗に辞意を認めたものとして受け止められている。

また、首相は「竹下さん(元首相)も辞意表明されてから、約2か月間首相としての務めを果たした。橋本首相も辞意表明をされてから外交を一つやったと橋本さんからうかがった」と指摘。さらに「クリントン大統領もブッシュさんが当選された後、正式に交代するまで中東和平については仕事をしておられた」と述べた。

首相は16日の失語で、「私に対する国民の拒否反応もあるだろう。これも謙虚に受け止めなければならない」とも発言した。《読売新聞》

【セガ・大川功会長】死去

ゲーム大手セガの会長兼社長で、情報処理大手CSRの名誉会長でもある大川功氏が16日午後3時47分、心不全のため、東京都内の病院で死去した。74歳だった。大阪市出身。

大川氏は1948年に早大専門部工科を卒業後、68年にシステム開発などを行うコンピューターサービス(現CSR)を設立し、情報処理の大手企業に育て上げた。84年にはセガ・エンタープライゼス(現セガ)に資本参加し、98年には情報関連出版・ソフト大手のアスキーを子会社化するなど、数多くのIT(情報技術)関連企業を傘下に収め、一大情報産業グループを形成した。96年11月に勲三等旭日中綬章を受章している。

昨年4月には、私財約500億円を投じてセガの第三者割当増資を引き受けたほか、今年1月には、家庭用ゲーム機「ドリームキャスト」撤退に伴う穴埋め損失のため、さらに、850億円相当の私財をセガに贈与した。「事業で得た金は事業に返す。セガは私の人生」と語り、セガ再建に情熱を傾けていた。

昨年7月に食道がんと宣言されたが、11月には「がん細胞は消滅した」と語り、経営の前線に復帰していた。《読売新聞》

【この日の民主党】

いよいよ参院選本番へ!~全国幹事長・選挙責任者会議開く

7月の参議院選挙に向けた全国幹事長・選挙責任者会議が16日、東京都内のホテルで開かれた。この会議を区切りに、いよいよ全党が本格的な選挙態勢に突入した。

会議では、まず鳩山由紀夫代表が挨拶。「森内閣がこれ以上居座り続けるのであれば、もはや選挙において自公保政権を打倒する以外に道はない」と力強く述べた。そして、27の1人区で過半数を制して自民党を下野させ、政権交代のための解散・総選挙に持ち込むという展望を提起し、全国の同志の奮闘を呼びかけた。

続いて発言に立った羽田孜選対本部長は、「今や国民全体が、政治を変えないと本当に日本がダメになってしまう、と感じている」とし、1人区を中心に選挙区選挙をしっかり戦うとともに、比例区では政党名選挙を大原則として取り組むことを提起。また、参院選の前哨戦として、3月25日投票の千葉県知事選に何としても勝利しよう、と呼びかけた。

さらに、菅直人選対本部長代行が政局動向について、熊谷弘選対事務総長が選挙対策全般について報告を行った。

菅選対本部長代行は、森政権を即時退陣させ、衆参ダブル選挙実現までの野党暫定政権を樹立することで民主、自由、社民の3党が一致したことを報告し、これを実現するには、今後、ピープルズパワーを盛り上げていくことが重要になる、と述べた。

熊谷選対事務総長は、「自民党は現在、厳しい批判を浴びているが、強烈な権力への執着を持って向かってくるがゆえに油断はできない」とし、野党の選挙協力をしっかり守りながら、一糸乱れぬ団結で戦えば必ず勝てると檄を飛ばした。

その後、具体的な選挙活動をめぐる方針が提起され、本部と各地方の代表者との間で熱心な議論が行われた。《民主党ニュース》



3月16日 その日のできごと(何の日)