平成2257日目

平成7年3月14日(火)

1995/03/14

【硫黄島】追悼式

日米双方で約4万9000人が死傷した第二次大戦の激戦地・硫黄島(東京都小笠原村)の戦闘終結50年に当たる14日、日米の退役軍人や遺族、両国政府関係者が出席して合同追悼式が行われた。米国政府が計画している戦争終結50年記念行事のうち日本国内での実施は初めて。

式典は10年前の「40年記念式」の際、硫黄島南海岸に建てられた「日米再会記念碑」の前で開催、米国のモンデール駐日大使ら米側1200人、日本側からは渡瀬憲明・防衛政務次官ら約100人が出席した。《共同通信》



【与党訪朝団】当面延期に

自民党は14日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)への与党訪朝団の16日出発を当面延期する方針を固めた。社会党が16日派遣の場合には参加見送りの方針を決め、新党さきがけも社会党抜きに派遣に慎重姿勢を示しているためで、あらためて統一地方選前の3党合同での派遣に向け、日程などを再調整する。

森幹事長は同日午前の記者会見で、14日中に出発延期についての最終判断をする考えを示すとともに「待つことで(社会、さきがけ両党の)皆さんが参加できるのならその方がよい」と述べた。また延期幅については「(当初)16日出発を予定していたが、週明け早々でもいい。できれば(23日の)統一地方選(の告示)前に訪問したい」と述べた。《共同通信》

【田中真紀子科技庁長官】首長候補選考過程を批判

田中科学技術庁長官は14日の閣議後の記者会見で、東京都や大阪府などの首長選挙に中央官庁の元高級閣僚が立候補することについて「一般論」と前置きした上で「選挙の時期が分かっているのだから、各党が広く人材を募り、検討する必要がある。都知事選でも、候補者も含めた意思決定のプロセスが見えにくく、有権者不在につながる」と述べ、選考過程の不透明さを批判した。《共同通信》

【五十嵐広三官房長官】綱紀粛正の徹底を

五十嵐官房長官は14日午前の閣僚懇談会で、大蔵省幹部が東京協和信組前理事長との交遊で処分を受けたことに関連し「大蔵省はじめ各省庁は、国民の疑惑、不審を抱くことがないよう綱紀粛正をお願いしたい」と述べ、綱紀粛正の徹底を求めた。

これに対し、閣僚懇や閣議後会見では、5年前の私的行為が処分対象となったことへの疑問や斎藤大蔵事務次官への批判が相次いだ。

亀井運輸相は閣僚懇で「5年前の私的行為について、現在の上司の監督責任を問うのはいかがなものか」と指摘し、一昨年の監査で東京協和など二信組の乱脈経営を認識しながら適切な措置を怠ったとして当時の藤井蔵相(新進党)らの責任を追及した。野中自治相もこれに同調した。与謝野文相は会見で斎藤次官の処分が「厳重注意」にとどまったことを批判した。《共同通信》

【村山富市首相】「補正で円高対策」

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

村山首相は14日、参院予算委員会の金融問題などに関する集中審議で、急激に進んだ円高対策に関連し「予算案が成立すれば、震災復興と円高の中小企業への深刻な影響があるので、その対策を思い切ってやりたい」と述べ、阪神大震災の復興対策のため編成する1995年度補正予算案に緊急円高対策を盛り込む方針を言明した。

当面の為替相場安定策について、武村蔵相は「各国と一致できるものは政策面での強調に努力したい」とし、欧米各国に協調介入を働き掛ける考えを示す一方、「金利政策は日銀の専管なのでコメントは控えたいが、この時期に重要な課題と認識している」と指摘し、公定歩合の引き下げも検討課題になるとの認識を示した。

自民党の中曽根弘文氏の質問に答えた。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山首相は14日昼、五十嵐官房長官が地元北海道から取り寄せた毛ガニに「何年ぶりかじゃ」と舌鼓。「智と勇気」を表すアイヌ民族の神具も贈られ「政治にふさわしい」と顔をほころばせた。この日は男性が女性にバレンタインデーのお返しをするホワイトデーだが、さながら「女房役」五十嵐長官からの1カ月遅れのバレンタインプレゼント。記者団にホワイトデーのプレゼントを聞かれた首相は「規制緩和で内外価格差を是正せんとな。物価も高くて国民が豊かさを実感できないから」と政治課題に結び付けて答えたが、首相の贈り物が国民に届くのはいつ?

○…この日の新進党役員会で海部党首は「信組問題での大蔵省の処分について山口市の記者会見でしゃべったが全然報道されていない。今聞いてみると(東京で)談話を出しているということだった」と談話を発表した江田広報企画委員長を前に面白くなさそうな様子。「このまま許すわけにいかないと、きちんとしゃべっていることを衆院議員総会で報告してほしい」と注文をつけた。この後の議員総会で江田氏が「昨日は皆さんに相談せずに談話を出したが、今日の役員会で了承された」と海部氏の会見内容とともに報告したが、党首の影の薄さを証明した格好。《共同通信》

【天皇、皇后両陛下】ムバラク大統領迎え宮中晩さん会

国賓として来日中のエジプトのムバラク大統領夫妻を歓迎する天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が14日夜、皇居・宮殿の「豊明殿」で開かれた。

エジプト側から大統領夫妻とムーサ外相ら随員、日本側から両陛下と皇太子ご夫妻ら皇族方のほか村山首相や閣僚ら計約120人が出席。大統領は席上、両陛下のエジプト訪問を招請した。

晩さん会で天皇陛下は「世界は中東の平和を強く願っています。対話を通じて人々の心の垣根を取り払い、相互の信頼感の醸成に努めた真しな努力に心から敬意を表します」とスピーチ。ムバラク大統領は、中東和平への日本の支援を評価するとともに「平和と開発と発展のための国際協力に資する日本の役割が、世界の舞台で増大することを歓迎する」などと述べた。《共同通信》

【米国人宇宙飛行士ノーマン・サガード氏】ミールへ

米ロが進めている新たな共同宇宙開発計画の一環として14日、カザフスタンのバイコヌール基地から、米国人宇宙飛行士ノーマン・サガード氏(51)とウラジーミル・ジェジューロフ氏らロシア人飛行士2人を乗せたロシアの宇宙船ソユーズTM21が打ち上げられた。

米国人がロシアのロケットで宇宙に飛ぶのは初めて。ソユーズは、ロシアの有人宇宙ステーション「ミール」とドッキング。サガード氏らは、同計画のハイライトである6月12日の米スペースシャトルとミールのドッキングまで、約90日間ミールに滞在、医療などに関するさまざまな宇宙実験を展開する。《共同通信》

【大相撲春場所】3日目

大相撲春場所3日目(14日・大阪府立体育会館)大関貴ノ浪が元気なく3連敗。その他の横綱、大関陣はそろって白星を重ねた。貴ノ浪は浜ノ島の攻めに防戦一方で、小手投げにいってすくい投げを打ち返された。横綱貴乃花は剣晃のもろ差しからの寄りにピンチに立たされたが、組み止めて寄り切った。曙は大至を一方的に突き出した。大関武蔵丸は小結大翔鳳を寄り切り、若乃花は智ノ花を押し倒した。再関脇の安芸乃島は寺尾に敗れ初黒星。《共同通信》

【東京都千代田区】連続ゲリラ

14日午後5時ごろ、日本社会党本部がある東京都千代田区永田町、社会文化会館前の路上で、男が会館の正門に向かって火炎瓶を投げた。火炎瓶は会館と国会図書館の間に落ち、燃え上がった。

約20分後、約500メートル離れた国会議事堂の衆議院西通用門に乗用車が煙を出しながら突っ込み歩道に乗り上げた。乗っていた男は車に火を付けて飛び降りた。いずれも火はすぐに消し止められ、けが人はなかった。

麹町署は右翼団体「大悲会」の幹部ら2人を現場で取り押さえ、火炎瓶処罰法違反、放火の現行犯で逮捕した。同署は、政府が国会提出を検討中の「不戦決議」に反対する右翼による連続ゲリラ事件とみている。

逮捕されたのは、「大悲会」情宣局長、S(27)=横浜市南区=と同構成員Y(20)=同区=の2容疑者。

調べでは、Y容疑者はタクシーで社会文化会館近くに乗り付け、持っていた。火炎瓶2本のうち1本を投げた。その後、乗用車に乗ったS容疑者が車内にガソリンをまき、火を付けて国会議事堂に突入した。車内には火炎瓶4、5本が残っていた。

調べに対し、2人は「村山総理以下の社会党の連中が戦後50年の償いとして不戦決議をしたい、と国会で言ったことに抗議した」などと供述。Y容疑者は逮捕の直前、社会文化会館前で不戦決議に反対を唱えるビラ十数枚をまいた。

社会文化会館では昨年9月、「戦後補償問題解決に全力を尽くす」などとした村山首相の発言に反発した別の右翼団体の男が乗用車で突っ込む事件が起きている。《共同通信》



3月14日のできごと