平成2258日目

平成7年3月15日(水)

1995/03/15

【阪神大震災】7割が即死状態

阪神大震災で、兵庫県監察医務室が神戸市内の死者のうち3600人余りを調査、分析した結果、約71%の人たちが、ほぼ即死の状態だったことが15日、分かった。

死因は全体の66%が窒息死や圧死だったことも判明。一瞬にして家具やがれきの下敷きになるなどして、助けを求める間もなく死亡したとみられ、今回の地震のすさまじさがあらためて浮き彫りになった。

同医務室が死体検案書などを基に、神戸市内の死者のうち3649人分のデータをコンピューターを使って分析した。

分析結果によると、1月17日午前5時46分の地震から14分後の同6時までに亡くなった人は、2596人(71.2%)に上った。午前中に2987人、同日中には95.9%の3498人が死亡していた。最も遅い人は2月4日。

死因別では、倒壊した家屋や家具の下敷きになり、胸などを圧迫された窒息死が1965人(53.9%)と最も多く、がれきに埋もれ頭や全身を損傷した圧死が456人(12.5%)だった。また地震後出火した焼け跡から見つかったのは560人だが、死因の特定が困難なものも多いため、焼死(一酸化炭素中毒を含む)と推定されるのは444人だった。

年齢別にみると、65歳以上が1605人と全体の約44%を占め、高齢者の犠牲が目立つ。14歳以下は217人(5.9%)だった。《共同通信》



【世界ノルディック複合団体】日本、V4

ノルディックスキーの世界選手権第7日は15日、カナダ・サンダーベイで複合団体の後半リレー(4人×5キロ)を行い、前半飛躍で首位の日本(阿部雅司=東京美装、荻原次晴=北野建設、荻原健司=北野建設、河野孝典=野沢温泉ク)が逃げ切り、大会連覇。1992年アルベールビル五輪からの五輪、世界選手権で史上初の4連覇を達成した。

複合の団体競技は82年の世界選手権から始まり、これまでは旧西ドイツと日本の3連覇が最高だった。

前半でトップに立った日本は、2位のスイスに5分5秒差、ライバルのノルウェーに6分6秒差でスタート。過去3度の金メダルは、いずれも荻原健が最終走者だったが、今回はアンカーに河野を起用。追い上げるノルウェーに2分54秒6の大差をつけ、1チーム3人から4人にルール改正された最初の大会を制した。

荻原健司 ジャンプでもリレーでも自分の仕事がしっかりできた。個人戦のことは過ぎてしまったこと。その分、団体でベストを尽くした。弟と一緒の金メダルはいいもんです。《共同通信》

【大相撲春場所】4日目

大相撲春場所4日目(15日・大阪府立体育会館)今場所初めて横綱、大関がそろって勝ち安泰の土俵だった。横綱貴乃花は琴別府を寄り切り、曙は三杉里を突出し、ともに危なげなく全勝を守った。大関武蔵丸は粘る琴の若を左下手ひねりで下し、若乃花は浜ノ島に土俵際の突き落としで逆転勝ちした。幕内の4戦全勝はこの4人と、平幕の貴闘力になった。初日から3連敗の貴ノ浪は栃乃和歌を慎重に寄り切って初白星。関脇同士の対戦は魁皇が上手投げで安芸乃島を破り、ともに2勝2敗。《共同通信》

【新党さきがけ】初の政策大綱

新党さきがけは15日、一昨年6月の結党以来、初めて体系的に基本政策をまとめた「平成7年政策大綱 われわれが目指す日本の進路」を発表した。

「時代認識」「政治理念」「基本政策」の三部構成で、政治理念の冒頭に「憲法の尊重」を掲げ①政治、行政での民主性、公開性、透明性を尊重する「民権政治」②国際社会での非軍事的貢献③社会的公正が貫かれた質の高い実のある国家「質実国家」―の実現をうたっている。

統一地方選や参院選を前に、さきがけ独自の政策をアピールするのが狙いで、結党時に発表した「政治理念」を肉付けするとともに、これまでの政策を集大成しており、今後、必要に応じて見直していく方針。

基本政策では、阪神大震災を教訓に「緊急災害対策庁(仮称)」創設をはじめとした中央省庁の再編など行革推進を提唱。「情報公開法」の制定や首相官邸機能の強化、国会への行政監視機関の設置により、民意が強く反映する「民権政治」への転換を訴えている。《共同通信》

【政界談話室】

○…15日は五十嵐官房長官の誕生日。村山首相は記者団から聞いて「今聞いて初めて知った」。早速後ろを歩いていた五十嵐氏に「どうもおめでとうございます」とあいさつしたが、五十嵐氏は「自分も忘れていた」と、顔を合わせて大笑い。記者団か「2人とも3月生まれで気が合うのでは」と水を向けると、首相は「そうかもしれんねえ。誕生日のことは聞いてよかったわ」と女房役の誕生日を知らなかったことに照れくさそう。もっとも、71歳の首相と69歳の官房長官は、社会党の70歳議員定年制で、誕生日は忘れていたい?

○…社会党の森井国対委員長はこの日の記者会見で今国会を中間総括、「順調に審議が進み、ほっとしている」と、本音をもらした。なかでも阪神大震災発生当日に山花新民主連合会長ら24議員が会派離脱届を出したことを振り返り「最終的に撤回してもらった。審議に影響が出ては困ると懸念していたが、違和感なく協力してもらった」。自分も新民連メンバーだけに「新党問題は大事だが、国会審議は審議として任務分担して取り組んでもらった」と、最近とみに影の薄い“同志”たちを持ち上げることしきり。《共同通信》

【日商・稲葉興作会頭】稲盛和夫氏を批判

「弱い者は仕事をやめろという解釈になると残念だ」—。日本商工会議所の稲葉興作会頭は15日の記者会見で、稲盛和夫京都商工会議所会頭(京セラ会長)が、産業界は円高に対応すて輸出相手国での外貨建て価格を引き上げるべきだと提言していることに対し、強い不快感を表明した。

稲盛氏は1ドル=90円前後の急激な円高に「輸出企業は円高分をそのまま輸出価格に転嫁すべきだ。そうすれば、価格競争力が弱まって貿易黒字は減り、円高傾向に歯止めがかかる。企業努力で値上げを回避すれば、一層の円高を招く」と緊急提言した。

稲葉会頭は稲盛氏の提言について「電子機器や自動車など、値上げできるところは上げる努力をしている」と指摘。「だが、中小企業は技術、競争力は不十分なところが大部分だ。一つの意見としては理解できるが、値上げだけが円高対策とみられると心配だ」と厳しく批判した。稲盛氏は日商の副会頭も兼務しており、“身内”へのあけすけな批判は異例。《共同通信》

【村山富市首相】エジプト・ムバラク大統領と会談

村山富市
https://www.kantei.go.jp/

村山首相とエジプトのムバラク大統領の会談が15日午後、東京・元赤坂の迎賓館で行われ、首相は核拡散防止条約(NPT)の延長問題について「核の拡散を防ぎ将来の世界の平和と安定を図るためNPTを無期限延長するのが日本の立場だ」と、無期限延長へのエジプトの理解を求めた。

大統領は「すべての国が例外なしに参加する無期限延長は支持する。しかしイスラエルが入っていないことで不公平感が出ており、テロを助長する一因となっている。一つの国だけを例外にするのは認められない」と指摘、イスラエルの同条約加盟が実現しない現状では無期限延長を支持できないとの考えを強調した。

首相は、エジプトが資金協力を求めているスエズ運河架橋計画について「必要な調査、手続きを経た上で橋の建設に向け最善の努力をしたい」と、協力する方針を明らかにした。日本側は夏までに政府調査団を派遣する予定で、100億円程度の無償資金協力を検討している。《共同通信》

【ビートルズ】新曲を録音

元ビートルズのポール・マッカートニーが15日、声明を発表し、ジョージ・ハリソン、リンゴ・スターとロンドンのスタジオで新曲をレコーディングしたことを明らかにした。今年末に放映予定の10時間のテレビ・ドキュメンタリー・「ビートルズ名曲集」に併せて発売される予定だという。

ニューヨークで発表された声明の中で、ポールは「会見に出席できなくて申し訳ありませんが、最高の言い訳があります。ビートルズと呼ばれる60年代のグループが作った2、3の曲のために、僕はスタジオで仕事をしているのです」と語った。

ビートルズの新曲については、故ジョン・レノンが生前吹き込んだテープを使って昨年、完成させた「フリー・アズ・ア・バード(鳥のように自由に)」が最後の一曲と思われていた。《共同通信》



3月15日のできごと