平成2232日目

平成7年2月17日(金)

1995/02/17

【国会】震災立法が成立

国会は17日午後の参院本会議で。阪神大震災の被災者に対し所得税や住民税などの減免措置を盛り込んだ緊急特別立法関連3法案を全会一致で可決、成立させた。政府が同日午前、閣議決定し直ちに国会に提出した5法案のうちの3法案で、大震災発生後1カ月たっての初の震災特別立法の成立となった。

衆参の両本会議では阪神・淡路大震災復興基本法案の趣旨説明、質疑が行われ、村山首相は復旧、復興にリーダーシップを取り、全力を挙げて取り組む決意を強調した。

成立した3法は阪神淡路大震災の被災者にかかわる国税臨時特例法、地方税法改正、災害減免法改正。

内容は①住宅、家財等の損失を平成6年の所得から雑損控除として控除②関税などの減免や納入延期③所得税の軽減・免除、猶予の適用対象となる所得限度額の現行600万円から1000万円への引き上げーなど。

これら3法と復興基本法案、被災市街地復興特別措置法案の国会提出を受け、3法は委員会審議を経て衆院は昼の本会議で可決、通過した。復興基本法案は同日夕の衆院災害対策特別委で可決され、被災市街地復興特別措置法案は21日の同建設委で可決される。両法案は21日に衆院を通過、復興基本法案は22日参院で成立の見通しだ。《共同通信》



【村山富市首相】「全力挙げたが至らぬ点も」

村山首相は17日午前、阪神大震災から丸1カ月が経過したことについて「政府としては救援などに全力を挙げたつもりだが、大きな被害に心の痛む、重く受け止めた毎日を過ごしてきた」と述べた。

被災者に対しては「不満や至らない点もあると思うが、力を合わせ元気を出して頑張ってほしい」と呼び掛けた。

首相は総合的な復興・復旧対策に取り組む考えを重ねて示しながら「災害への施策を講じた新しい街づくりに向けて政府、国会、地元が一体となり、被災者の期待にこたえていきたい」とあらためて決意を表明した。《共同通信》

【共産党・宮本顕治議長】健在ぶり見せる

共産党の最高実力者・宮本顕治議長が17日の第2回中央委員会総会で、昨年6月の入院以来初めて報道陣の前に姿を見せた。宮本氏の復帰に「完全回復で、極めて安心した」(志位書記局長)と党内にほっとした空気が広がっているが、86歳という高齢もあり「ポスト宮本」体制をめぐって今後に不安を残したままだ。

17日の総会での冒頭発言は「長くしゃべってあとに疲れが残ってはいけない」(幹部)との配慮もあり、約10分間の短時間で終わった。「声に少し張りがないが、もう入院前と変わらない」(同)状態という。

党内は「党の浮沈のかかる選挙を前に、議長が元気になって奮闘している姿は全党的に大きな励み」(別の幹部)と宮本氏の復帰を全面的に歓迎。「議長の果たしてきた役割と指導性は党にとって貴重な財産だ。これからもできるだけ役割を果たしてほしい」(志位氏)と、党内の期待は揺るぎない。

しかし冒頭発言の途中、宮本氏は言葉に詰まるなど、高齢の影響は隠せなかった。志位氏は「後継問題は想定していない。重層的体制でそれぞれの役割を果たしていく」と語るが、宮本氏の存在感が大きいだけに後継問題はくすぶり続けそうだ。《共同通信》

【選抜高校野球大会】予定通り開催へ

第67回選抜高校野球大会の臨時運営委員会は17日、大阪市北区の毎日新聞大阪本社で開かれ、阪神大震災の影響で開催の可否を先送りしていた今春の大会を、3月25日から11日間、予定通り甲子園球場で実施することを決めた。出場校数は予定通り32校。ナイター試合を避けるため、基本的に一日3試合(準々決勝を除く)で行い、期間は例年より1日長くなった。

出場校を決める選考委員会は2月21日、例年大会の2日前に行われていた抽選会は3月15日に、それぞれ開かれる。《共同通信》

【政界談話室】

○…阪神大震災から丸1カ月の17日、村山首相は甲子園球場が被害を受けたため開催が危ぶまれていた春の選抜高校野球が気に掛かる様子。「被災者の皆さんの気持ちを配慮してね」と気配りみせながらも、高校球児の夢をかなえてやりたいとの思いからか「もう1カ月たっているし、被災地に明るい話題を提供できるなら(開催も)意味があると思います」と開催に積極発言。記者団の「首相も高校野球ファンか」との質問には「行ったことないけどね」。高野連はこの日、選抜大会の開催を決定。震災対策に追われ、疲労気味の首相にとってもちょっぴり明るいニュースとなった。

○…新進党はこの日、国会で党の政治改革推進本部の初会合を開いた。海部党首が「政治改革の道は半ば。完結させるために頑張っていかないといけない」と熱弁。引き続きあいさつに立った同本部長の羽田副党首も「政治改革は衆院の選挙制度改革ができただけだ」とした上で「まだやり残していることはたくさんある。行動する政治改革本部にしていかないといけない」と参院改革や国会改革の必要性をとうとうと述べた。政治改革を訴えて自民党を飛び出してきた二人だけに熱意を強調する点では負けられない?《共同通信》



2月17日のできごと