平成1399日目
1992/11/06
この日のできごと(何の日)
【英・ダイアナ妃】声明発表
英王室のダイアナ妃は6日、バッキンガム宮殿を通じて声明を発表し、同妃とエリザベス女王、エディンバラ公フィリップ殿下(女王の夫君)との不仲を伝えた新聞報道を「真実を伝えておらず、人を傷つけるものだ」と厳しく批判した。
チャールズ皇太子との不仲など一連のスキャンダル報道に対して沈黙を守ってきた同妃だが、ついに我慢し切れず、反撃に出たと言えそうだ。
同妃と皇太子は今週韓国を訪問したが、英大衆紙サンなどは、王室スキャンダルの拡大を恐れた女王が、ダイアナ妃に皇太子との同行を無理やり承諾させたと報じた。またツデー紙は、エディンバラ公が同妃に対して、夫や息子を裏切ったと非難する書簡を渡したと報道するなど、同妃と女王夫妻との仲が険悪であると各大衆紙は執ように伝えている。
同宮殿によれば、ダイアナ妃が声明を発表することについては、香港滞在中の皇太子も支持しているという。《読売新聞》
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【サッカー・アジア杯】準決勝
サッカーの第10回アジアカップ第7日は6日、広島市の広島スタジアムで準決勝を行い、予選リーグA組1位の日本は中国(B組2位)に3−2で競り勝ち、アラブ首長国連邦(UAE=A組2位)に2−0で快勝したサウジアラビア(B組1位)と8日の決勝で対戦することになった。
初めてベスト4入りした日本は後半3、12分と連続ゴールして2−1と逆転。同15分にGK松永(日産FC)の退場処分で中国より1人少ない苦境に立ち、同25分に同点とされた。しかし、その直後に投入した中山(ヤマハ)が同39分に決勝のヘディングシュートを決めた。《共同通信》
【連合・山岸章会長】小沢氏、改革派にあらず
連合の山岸章会長は6日、都内で講演し、自民党の小沢一郎・元幹事長が単純小選挙区制導入など政治改革を主張していることに関連して、「小沢氏は改革派といわれるが、私はそう思わない」と述べた上で、「何をもって改革派というのか。現状を改革するものを改革派というのなら、ナチスのヒトラーも改革派だ。向かう方向が、民主、公正、連帯でなくてはいかんが、小沢氏はみんな外れている」として、小沢氏の対応を批判した。
一方、山岸氏は江田五月社民連代表が社会党や連合参議院の一部議員と結成した政策集団「シリウス」について、「ぬるま湯から出られない社会党に対し、それなりの価値がある。政権の受け皿作りに向けて、一つの流れとして好意的に受け止めている」と評価した。《読売新聞》
【皇民党事件】自民党、担当検事ら告訴へ
自民党は6日、東京佐川急便事件公判で、竹下政権発足時に右翼が妨害活動を行った日本皇民党事件で森政調会長らが妨害活動の中止工作をしたとの検事調書が明らかになったことに対し、「事実無根の部分があり関係議員及び党の名誉が著しく傷つけられた」として、供述した大島竜限・日本皇民党総裁と、公判及び捜査担当の検事を名誉棄損で来週中に東京地検に告訴する方針を決めた。検事調書の法廷での朗読に対する告訴は極めて異例。自民党は、調書朗読を認めた裁判官についても、職権乱用で告訴が可能かどうか検討しており、司法当局と全面対決も辞さないとする、公党として前例のない強硬姿勢を打ち出している
自民党の綿貫幹事長は、6日昼、宮澤首相から、真相解明と、関係議員や党の名替回復を図るよう指示されたのを受けて、同日午後、検事調書で名前の出た7人のうち、金丸信・前自民党副総裁から国会近くの金丸氏の事務所で事情を聴取、引き続き、党本部で森氏ら残り6氏から、いずれも自民党顧問弁護団が同席して事実関係を聴取した。
この中で、浜田幸一党広報委員長、魚住汎英・防衛政務次官、浦田勝参院議員の3氏は何らかの働きかけを行ったことを認めたが、金丸氏ら4氏は、「調書の内容は関知していない」(金丸氏)、「代理を立てたことは一切ない(小渕恵三・前幹事長)、「100%ない」(梶山静六・国会対策委員長)、「うその証言開示に抗議する」(森氏)としていずれも検事調書の内容を全面否定した。
とくに、梶山氏は政治倫理審査会の規程を変え、検事を参考人として招致したいとの考えを示した。これを受けて、綿貫氏らが党顧問弁護団と対応を協議した結果、「関係議員及び党の名誉を著しく傷つけるものがあった」との認識で一致、大島氏と担当検事を告訴することを決めた。《読売新聞》
【宮澤喜一首相】皇民党事件「供述が事実との前提は不適当」
国会は6日午後、参院本会議で午前に続き各党代表質問を行った。連合参議院の笹野貞子氏が「首相が何も言わない、やらないのなら内閣総辞職ー衆院解散を要求する」と前置きし、佐川事件とりわけ「皇民党事件」の真相解明などを迫ったのに対し、宮澤首相は「公判廷での供述調書の内容が事実であるとの前提に立っての論評は適当ではない。真意は後日裁判所が判定することだ」と答弁し、午前と同様、論評を避けた。ただ首相は「だからといって検察の仕事の内容に疑問を呈したものではない」と釈明した。
また社会党の及川一夫氏が竹下派の抗争に絡み閣僚の派閥活動を批判したのに対し、羽田蔵相は「今日の政治状況から新しい活力のある政治を生むため、政治家として行動している。公務をないがしろにしたことは一切ないし、公務の公正公平な遂行は十分承知している」と反論した。《共同通信》