平成1481日目
1993/01/27
この日のできごと(何の日)
【大相撲春場所】番付編成会議
日本相撲協会は27日午前、東京・両国国技館で春場所(3月・大阪)の番付編成会議と理事会を開き、大関曙太郎(23)=東関部屋、米国ハワイ州出身=の外国出身力士初の横綱昇進と、関脇貴花田光司(20) =藤島部屋、東京都出身=の最年少大関昇進を決めた。曙は64人目の横綱となった。
同協会は直ちに、東京都墨田区の東関部屋へ高砂理事(元小結富士錦)と高田川審判委員(元大関前の山)を、同中野区の藤島部屋へ春日野理事(元横綱栃ノ海)と尾車審判委員(元大関琴風)をそれぞれ派遣し、昇進を伝達した。
横綱、大関の同時昇進は昭和62年秋場所後の大乃国、旭富士(ともに現親方)以来。曙と貴花田はともに63年春場所初土俵で、同期生のダブル昇進は角界の新時代到来を強く印象付けた。
曙は初場所で2場所連続優勝を達成。25日の横綱審議委員会では実力と将来性を買われて、横綱に推薦された。初土俵から所要30場所の昇進は、年6場所制となって以降、1位のスピード出世(幕下付け出し初土俵の輪島を除く)。横綱空位は4場所で終わった。身長204センチ、体重212キロは昭和以降の最長身、最重量横綱である。
20歳5カ月の貴花田は、従来1位の大鵬(のち横綱、現親方)の昇進時年齢より1カ月早いヤング大関。父親で師匠の藤島親方は元大関貴ノ花で、史上2例目の父子二代大関ともなった。《共同通信》
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【ホンダ・トゥデイ】フルモデルチェンジ
本田技研工業(東京)は27日から新型「トゥデイ」を全国のホンダプリモ店で発売する。軽自動車が本来もっている優れた経済性や手軽さを追求し、生活圏での身近な足として使うために乗用専用として開発した。オートエアコンやハイパワーオーディオも装備した。「ポシェット」は88万8000円。《共同通信》
【ZARD】シングル「負けないで」発売
【貴ノ花関、宮沢りえさん】婚約解消を発表
大相撲の貴花田改め大関二代目貴ノ花関(20)と人気タレントの宮沢りえさん(19)の婚約解消が27日、決まった。りえさんがこの日午後6時から東京・高輪のホテルパシフィックで記者会見して明らかにした。貴ノ花関も午後11時前からの記者会見で「愛情がなくなった」と話し、婚約解消を認めた。スーパーカップルとして大きな話題を呼んだ二人だったが、昨年10月27日に事実上の婚約を認めてからわずか3カ月で悲劇的な結末になった。
貴ノ花関はこの日夜のテレビ番組に出演後、午後11時から東京都・中野区の藤島部屋で記者会見した。「(婚約解消は)事実であります」とはっきり認めた上で「家庭を持つということば、仕事も充実しなきゃいけないと思う。それが自分ではできないんじゃないかと感じた」と述べた。また「りえさんに対して自分の愛情がなくなったと伝えました」とも語った。
最初はほとんど表情を変えなかった貴ノ花関も、質問が進むにつれて目を赤くした。そして「彼女に仕事を辞めてもらって、二人で頑張っていこうと思ったんだが…」と、りえさんの仕事が結婚の障害になっていたことをにおわせた。しかし、取りざたされていた花田家、宮沢家の確執については「最終的には二人の気持ちで決めたと私は思っている」と話すにとどまった。
婚約解消は、まずりえさんが午後6時から東京・高輪のホテルで会見して明らかにした。その中でりえさんは「問題が生じたことよりも、乗り切ろうとするニ人の気持ちがなかった(のが破局の理由)」と強調。「お互い人生最高のパートナーにはなれなかった」と無念さをにじませた。
二人は昨年11月の九州場所後に正式に婚約発表。挙式も今年5月28日に予定され、着々と選備が進んでいると思われた矢先の1月初めに“破談”が表面化。さまざまなうわさが飛ぶ中、本人や関係者はは明言を避け続けていた。しかしこの日午後4時ごろから、二人は騒動が持ち上がって以来初めて東京・紀尾井町のホテルで話し合い、最終結論を出した。《共同通信》
【自民党・小渕恵三元幹事長】減税で見解
自民党小渕派会長の小渕元幹事長は27日午後、都内で講演し、景気対策に関連して「将来にわたり所得税減税を含む直接税の減税を行い、その一方で間接税を増やすという形の直間比率の変更が行われるような大きな流れの中で今日的問題が処理できないか」と述べた。これは赤字国債発行による戻し税方式の減税に否定的見解を示し、中長期的には消費税率引き上げによる所得減税を検討する必要性があることを示唆したものだ。
自民党の派閥領袖が、所得税減税の財源問題で直間比率の見直しに言及したのは初めて。小渕氏は、「予算が今の経済状況を乗り越えることができない恐れが出るとすれば、新しい何らかの財源を工夫していくべきではないか」との考えを示した。《共同通信》
【宮澤喜一首相】国連常設軍創設に慎重姿勢
国会は27日午前10時すぎから、参院本会議を開き、宮澤首相のの施政方針など政府4演説に対する最終日の各党代表質問を行った。
宮澤首相は米国の次期国連大使が国連常設軍の創設賛成などクリントン新政権の政策転換を示唆したことに関連して「国連常設軍は現実につくられることはなく、つくられても各国と特別協定を結ぶことになっている。クリントン政権が国連外交をどのように展開するか見極め、緊密な連絡を取っていきたい」と述べ、間接的な言い回しで国連常設軍創設には慎重な姿勢を示した。
また渡辺外相は米新政権の対日外交について「多少の変化はあろうが、今まで通り話し合い路線でやっていけると考える」と述べた。公明党の大久保直彦副委員長の質問に対する答弁。《共同通信》
【政界談話室】
○…宮澤首相は27日昼、国会内で28日からの衆院予算委員会総括質疑入りについて、記者団が「1月中に始まるのは8年ぶりだが」と水を向けると「そうなんですよ。こんなことは本当に珍しいことなんですね」とにっこり。ところが、スムーズな審議入りの理由を問われると首相は「まだまだ私が解説するほどのところじゃないんでしょう」と一転慎重に。佐川事件での竹下元首相らの証人喚問問題が未決着で、総括質疑一巡後の審議日程が固まっていないため、首相は「まだまだ油断は禁物ですよ」とわざわざ二回繰り返す用心深さだった。
○…この日、社会党の村山国対委員長は国会内での記者会見で、米沢民社党書記長の「日本だけ佐川事件で究明、究明と泣き叫んでいる」との発言に対する感想を求められ「それぞれの取り方だから」と歯切れの悪いコメント。しかし思い直したように「ロッキード、リクルート、佐川と、一連の不祥事でけじめをつけないことが政治不信を生み出した。けじめをつけ、信頼回復措置をとらなければならない」と原則論に戻り、さらに衆院予算委審議入りについても「佐川事件解明にやる気がなくなったと受け止められたら困る」と、盛んに気にしていた。《共同通信》
【ボスニア】2勢力、停戦に合意
ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦終結を目指すジュネーブの三当事者交渉で27日、セルビア系勢力を除くイスラム系ボスニア政府のイゼトベゴビッチ幹部会議長と、クロアチア系勢力指導者ボバン氏が即時停戦命令を出すことで合意した。
ユーゴスラビア和平国際会議のバンス、オーエン両共同議長は27日、ボバン氏、イゼトベゴビッチ幹部会議長、セルビア系指導者のカラジッチ氏と精力的に会談を続けた。しかしクロアチアのクライナ地区での戦闘が続き、セルビア系勢力が反撃に転じているなどの戦況を反映して交渉は難航した。
しかし、戦闘拡大が和平プロセスの破壊につながることを懸念した両共同議長の説得を受け、イゼトベゴビッチ幹部会議長とボバン氏が、ボスニア軍とクロアチア防衛評議会に対し、すべての軍事衝突の即時停止を行うよう命令、両勢力系市民に対して、この停戦を支持するよう求める共同声明を発表した。《共同通信》
【アンドレ・ザ・ジャイアントさん】死去