平成1482日目
1993/01/28
この日のできごと(何の日)
【横綱曙関】奉納土俵入り
外国出身力士として初の横綱となった曙太郎(23)=東関部屋、米国ハワイ州出身=の横綱推挙式と奉納土俵入りが28日午前10時から、東京都渋谷区の明治神宮で行われた。新横綱の同神宮での奉納土俵入りは平成2年7月の旭富士(現親方)以来、3年ぶり。初の外国出身横綱とあって、約4000人のファンをはじめ外国報道陣の姿も目立った。
拝殿での推挙式には出羽海理事長(元横綱佐田の山)ら日本相撲協会の幹部や横綱審議委員会委員らが出席。同理事長から曙に横綱推挙状と純白の横綱が手渡された。この後、小雪が舞う中、拝殿前の石畳で土俵入りを披露。太刀持ち水戸泉、露払い鬼雷砲を従え、204センチ、212キロの巨体をいっぱいに使った「雲竜型」の1分42秒の土俵入りに、ファンから大きな拍手がわいた。
堂々たる土俵入りを終えた曙は「緊張したけど、きのう(27日)の練習通りにできた」とホッとした表情。珍しい雪の中での土俵入りには「寒さは大丈夫だった。それより、とても幸せです」と話していた。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲・貴ノ花関】婚約解消で協会に陳謝
大関昇進の日にタレントの宮沢りえさんとの婚約を解消した大相撲の貴ノ花(20)は28日夕、東京・両国国技館に日本相撲協会の出羽海理事長(元横綱佐田の山)を訪れ、一連の騒動で協会に迷惑をかけたことを陳謝した。都民文化栄誉章顕彰式に出席後、父親で師匠の藤島親方(元大関貴ノ花)に伴われて国技館に直行。貴ノ花は男の責任としてきちんとできなかったことに悔いが残ると話したという。
また同理事長は「弁解して相手を傷つけたりする方がなお悪い。ああいう形(りえさんの後で貴ノ花が会見)でよかったんじゃないか」と付け加えた。
今回の騒動について同理事長は「貴ノ花自身については何も(処分を)考えていない。師匠がいるんだから」とおとがめなしの意向を明らかにしたが、「あす(29日)の理事会で藤島親方が何らかの形でわびるなり、説明をするつもりなのではないか」と話した。《共同通信》
【皇太子殿下、小和田雅子さん】久しぶりのデート
小和田雅子さん(29)は28日午後、東京・元赤坂の東宮仮御所を訪れ、皇太子さまと会った。お二人が会うのは皇室会議で婚約が決まった19日以来。
午後4時、目黒区の自宅から車に乗り込んだ雅子さんは赤いハーフコートに黒のパンプス。雅子さんは皇室会議後、風邪気味で外出を控えていたが、回復したため久しぶりのデートとなった。
宮内庁によると、二人はイタリア料理などでの夕食後、皇太子さまの書斎や談話室で話をされた。皇室会議当日のことや、互いの英国留学時のことなどが話題に上ったという。雅子さんは午後10時すぎ、皇太子さまの見送りを受け仮御所から自宅へ向かった。《共同通信》
【宮澤喜一首相】新資金還流計画を策定へ
衆院予算委員会は28日午前10時から1993年度予算案の総括質疑に入り、社会党の赤松広隆書記長、島崎譲副委員長、自民党の石川要三、保利耕輔の両氏が景気対策、佐川急便事件などを中心に政府の見解をただした。
宮澤首相は92年の貿易黒字が1000億ドルを超えたことについて「ある程度の黒字はリサイクルを考えなけれなならず、各省庁にその作業をするよう申した」と欧米諸国から要求の強い貿易黒字減らし対策の一環として、発展途上国などへの資金還流を促す新資金還流計画を策定する考えを明らかにした。《共同通信》
【政界談話室】
○…自民党の梶山幹事長は28日朝、社会党の赤松書記長と国会玄関でバッタリ出くわした。衆院予算委総括資問の初舞台を前にした赤松氏に社会党控室まで同行した梶山氏は歩きながら、「今日が最初だから天下国家のことを大いに論じてほしい」と激励。この心配りに赤松氏も「豪腕(幹事長)と聞いていたが、見ると聞くとでは大違いですね」と見直した様子。もっとも梶山氏はその一方で「予算は早く成立させてほしいもの」とちゃっかり“陳情”。激励と見せかけて肝心なところをねじ込んでおくあたり、やはり一枚も二枚も上。
○…自民党三塚派会長の三塚政調会長はこの日、政調会長就任後初めて同派の総会に出席してあいさつ、経世会の分裂で同派が党内第一派閥になったこと意識してか「政治グループのトップにわれわれがいる」「グループを挙げてトップにいる責任を十二分に果たしていこう」と派の結束に熱弁を振るうことしきり。最後に「これからは総会に出られないことも多いが、政調会長室にいるのでいつでも来てほしい」と呼び掛けていたが、党三役や閣僚の派閥離脱の申し合わせへの気がねの方はほんのちょっぴり。《共同通信》
【徳島県吉野町】研修は「買春ツアー」
徳島県吉野町議らの東南アジアへの視察研修旅行をめぐり、同町の会社員ら2人が「現地での“買春”を含む観光旅行で、公金支出は違法」として、参加した町議らに旅費を町に返還するよう求めた訴訟の控訴審判決が28日、高松高裁であった。安国種彦裁判長は、原告の請求を棄却した一審の徳島地裁判決を破棄。「その計画や内容、参加した議員らの“買春行為”という実態などから、研修旅行としては著しく妥当性を欠く」として、参加した町議11人(いずれも現職)と、当時の収入役、議会事務局長にそれぞれ旅費の15万8000円を町に返還するよう会じる判決を言い渡した。
当時の町長の責任については、町議会で決議された支出であり、責任はないとして、町長へ控訴は棄却した。
判決などによると、吉野町議会の川人威夫議長(当時)ら町議11人と梶本利明収入役(当時)、議会事務局長らは昭和63年9月27日から五日間の日程でタイ、シンガポールを旅行。バンコクでは議員らが観光バスに乗り、番号札をつけて女性が並んでいる場所に行った後、ホテルの自室に呼んで性的な関係を持った。旅行では行政事情などの視察は行われず、観光旅行に終始した。《共同通信》