平成620日目

1990/09/19

この日のできごと(何の日)

【台風19号】本州縦断

大型で強い台風19号は19日、四国の南海上をスピードを速めて進み、午後8時すぎ和歌山県・白浜町付近に上陸した。上陸時の中心気圧は945ミリバール(速報値)で、日本本土に上陸した950ミリバール以下の強い台風は、昭和46年、鹿児島県佐多岬に上陸した台風23号以来19年ぶり。

台風はこの後、東日本から東北へと本州を縦断する最悪のコースをたどる見込み。台風の影響による大雨で、鹿児島、岡山、香川、兵庫、鳥取県などで死者16人、行方不明者10人が出たほか、瀬戸内海の小豆島や岡山県東部では浸水や河川のはんらんで住民が避難した。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【福田沙紀さん】誕生日

【アントニオ猪木参院議員】イラク議長と会談

バグダッドを訪問中の猪木寛至(アントニオ猪木)参院議員は、19日午後1時(日本時間同日午後6時)から約1時間にわたって、イラク国民議会のサレハ議長と会談した。

同行筋によると、猪木議員は席上、イラク、クウェート両国内の10カ所の軍事施設などに身柄を拘束されている邦人人質141人のうち、高齢者、病人など十数人の名前を明記したリストを手渡し、早期解放を促した。

サレハ国会議長は、猪木議員に「日本の立場は理解した。アラブ内での解決を目指すイラクの立場と真実を日本人に伝えてほしい」と答え、同議員の手渡した名簿を受け取った。

猪木議員は「イラクにいる邦人への日本からの激励の電話、手紙が日本大使館に殺到している。日本人の心をぜひ理解すべきである」と訴えた。会談は、猪木議員がプロレスラー出身とあって、終始和やかな雰囲気の中で行われ、人質邦人の一部解放へ希望をつないだ。《共同通信》

【中国・楊尚昆国家主席】財界訪中団と会談

中国の楊尚昆国家主席は19日午前、北京市の人民大会堂で斎藤英四郎経団連会長ら日中経済協会訪中代表団(河合良一団長)と約40分、会談した中で、昨年の天安門事件に触れ「事件は過去の歴史となった。その後日本政府の政策も変わりつつある。ヒューストン・サミット(先進国首脳会議)で海部首相は賢明なやり方をとった」などと述べ、日本政府の円借款再開に向けた努力に感謝の意を表した。

また楊主席は日中経済関係について「今の中国は力を集中して経済発展に努めている。日本との関係でも各方面で協力していきたい」と述べ、日本の経済協力を強く要請した。

これに対し斎藤会長は「李鵬首相からも製鉄プラントの建設など、具体的な協力を求められ、その準備をしている。協力していきたい」と応じ、日中間の経済協力を進めていくことを改めて確認した。《共同通信》

【政界メモ】

◯…19日の税制協専門者会議で、加藤自民党政調会長がアジア大会開会式で演武する太極拳の日本代表団の団長として訪中する話から、しばし拳法談議に花が咲いた。伊藤社会党政審会長は「加藤さんはみかけは“武闘派”だが、太極拳は専守防衛だからいいか」と皮肉たっぷり。さらに伊藤氏が「太極拳(をやる人)は体が柔軟なんだよなあ」と続けると、すぐ前にいた神崎公明党政審会長がすかさず「ほう。柔軟姿勢?それは社会党次第だなあ」と意味深長な発言。

消費税問題では年内決着を目指す自公民と社会党が対立したままだが、冗舌の伊藤氏もきついカウンターパンチを食らった格好。

◯…海部首相はこの日昼、参院議員のアントニオ猪木氏のバグダッド入りについて「何か連絡は入ったのか」との記者団の質問に「ありません」と、そっけない一言。イラクのアジズ外相らとの会談の見通しや「猪木さんは単独で行ったということか」など矢継ぎ早の質問にも「そうだと思います」と終始冷ややかで、最後まで猪木氏の現地での“活躍”を期待する言葉は出ずじまい。

中東貢献策で米国にシリをたたかれ、国内では議論百出の国連平和協力法の骨格固めで頭がいっぱい。首相自らの中東歴訪も間近とあって、猪木氏の動きは眼中にない?《共同通信》

【大相撲秋場所】11日目

大相撲秋場所11日目(18日・両国国技館)大関霧島に土がつき、全勝を守った横綱旭富士が優勝争いの単独トップに立った。霧島は左四つ、十分の体勢となりながら大物キラーの関脇安芸ノ島の左すくい投げに横転、痛い初黒星を喫した。安芸ノ島は4勝7敗。旭富士は押し相撲の隆三杉を逆に押し出し、無傷の11連勝。横綱北勝海は平幕の三杉里を一方的に押し出して10勝目を挙げ、霧島とともに1敗で旭富士を追う。

大関小錦は平幕琴富士の攻めをしのいで反対に寄り切り9勝2敗とした。新入幕の元気者、貴闘力が勝ち越しを決めた。十両は久島海が2敗を守ってトップに立っている。《共同通信》



9月19日 その日のできごと(何の日)