平成621日目

平成2年9月20日(木)

1990/09/20

【近鉄・野茂英雄投手】250奪三振達成

近鉄が八回裏に1点を勝ち越し、野茂の力投で競り勝った。野茂は奪三振11で6勝目を挙げた。1-1で迎えた八回、近鉄は先頭の鈴木が前田から左越え二塁打(代走中根)。投手が荘に代わった後、金村の投前バントで三進した。二死後、代打加藤正が左中間へ適時二塁打し、決勝点を挙げた。

野茂は中盤に制球を乱し、四回に同点とされた。だが五回の二死二、三塁、八回の一死一、二塁のピンチをいずれも得意のフォークボールを生かして三振で切り抜けた。《共同通信》

近鉄の野茂英雄投手(22)は20日、日生球場で行われたロッテ22回戦で11奪三振の15勝目をマーク、今季通算256奪三振となり、1971年の江夏(阪神)と鈴木(近鉄)以来19年ぶりにシーズン250奪三振を上回った。

野茂はこれで19試合2けた奪三振を数え、1968年に江夏がマークしたシーズン20試合2けた奪三振にあと1試合と迫った。

1954年に宅和本司(南海)が作ったパ・リーグのルーキー記録となる275奪三振にも19と迫っている。《共同通信》




【巨人・桑田真澄投手】裁判が和解

巨人軍の桑田真澄投手(22)と読売興業(本社東京)、それに元スポーツ用品会社社員中攻略二氏(34)が、中牧氏の“暴露本”をめぐって、互いに損害賠償や謝罪広告を求めていた訴訟は20日、同投手が野球とばくに関与しなかったことを中牧氏が確認する—などを条件に、東京地裁(小川英明裁判長)で和解した。

和解条項は①中牧氏は同投手が野球とばくに関与し、あるいは、そのために登板日を第三者に漏らしたことがないと確認する②中牧氏は著書や週刊誌での発言で、同投手や一読売興業の名誉が傷付けられたことに心から遺憾の意を表す③読売側は請求を放棄し、中牧氏は訴えを取り下げる—など。

訴えによると、中牧氏は今年2月「さらば桑田真澄、さらばプロ野球」(リム出版刊)と題する本を著し話題を呼んだが、桑田投手と巨人軍の親会社の読売興業は「同投手が自分の登板日をいかがわしい人物に教え、野球とばくにかかわっているかのような印象を読者に与えた」として3月、中牧氏に1億円の損害賠償と謝罪広告を求める訴訟を同地裁に起こした。

一方、中牧氏も4月、「不当な提訴で名誉を傷付けられた」と、読売側に1000万円の損害賠償と謝罪広告を求める訴えを起こした。2つの訴訟は併合して審理され、口頭弁論が3回開かれたが、7月になって裁判所が和解を勧告、この日、双方が和解案に同意した。

読売側の弁護士は、和解後の会見で「桑田君の潔白が確認され、巨人軍の名誉も回復された」と評価。登板日漏えい問題については「桑田君が(とばくとは無関係に)自然な会話の中で、登板日を数回話したことは事実だが、秘密の漏えいというものではない」と述べた。

【台風19号】全国で死者不明39人

台風19号は20日午前、「大型で並」の勢力に弱まったがスピードを速めながら本州縦断コースをたどり、東北地方を通って午前11時すぎ、岩手県宮古市付近から、三陸沖の太平洋に抜けた。

19日午後8時すぎ、和歌山県に上陸してから10県を通過した。典型的な“雨風”台風となった。19号は広い範囲で被害をもたらし、富山、鹿児島、岡山、愛媛、香川などで死者、行方不明計39人が出たのをはじめ、近畿、東海地方を中心に河川がはんらん、各地で住民が避難した。

石川県内は19日深夜から暴風域に入り、20日午前3時過ぎには輪島で最大瞬間風速32.4メートルを記録するなど各地で護岸の決壊や倒木被害が次いだ。

19号は19日夜に和歌山県に上陸後、奈良、三重、岐阜、長野、新潟、福島、山形、秋田、岩手の10県を通過。次第に中心気圧が上がっているが、中心から半径200キロ以内は依然風速25メートル以上の暴風域。台風の通過した地域も、これまでの大雨による河川の増水や土砂崩れなどの恐れがあるため、気象庁は厳重な警戒を呼び掛けている。

気象庁の観測によると、19号は20日午前11時現在、岩手県宮古市の南南西約30キロ(北線39度20分、東経141度55分)にあって毎時65キロで北東に進んでいる。中心気圧は984ミリバール、中心付近の最大風速は30メートル、中心から半径200キロ以内は25メートル以上の暴風域。中心の南東側1200キロと北西側600キロ以内は15メートル以上の強風域になっている。《北國新聞》

【アジア・オリンピック評議会】アジア大会からイラクを排除

アジア・オリンピック評議会(OCA)は20日夜、北京市内のホテルで開いた臨時総会で、イラクの一時資格停止を決定。この結果、イラクが北京アジア大会から締め出されることになった。8月始めのクウェート侵略に端を発した国際社会での対イラク制裁は、ついにスポーツ界まで波及することになった。

午後6時すぎに始まった臨時総会には38のOCA加盟国・地域のうちモンゴルとアフガニスタンを除く36カ国・地域が出席。「クウェート・オリンピック委員会が正常な活動を再開するまでイラク・オリンピック委員会の資格を停止する」との案を秘密段階に諮り、賛成票が可決に必要な3分の2を圧倒的に上回る27を占め、反対3、棄権及び無効6の投票結果となった。

【竹下登元首相】中国・李鵬首相と会談

アジア大会開会式出席のため中国を訪れている竹下元首相は20日夕(日本時間同日夜)、北京・中南海で李鵬中国首相と約25分間会談した。

竹下氏は「対中円借款については今後も着実に実行されいていくと思う」と述べ、昨年6月の天安門事件以降凍結されている第三次円借款(1990~95年度、総額8100億円)の再開を伝えた。凍結解除は既に事務レベルで示されているが、竹下氏は同借款を決めた首相(当時)として「政治レベルで中国首脳に直接示したものだ。同時に海部首相からの親書を手渡し、日本側が円借款再開を機に日中関係修復に強い意欲を持っていることを明らかにした。

これに対し、李首相は「この一年は種々の原因で、日中関係は比較的冷たいものとなり不正常な関係にあった」と述べた上で「この間も竹下氏は円借款実現に努力を払い、中日関係修復の促進に貢献した。海部首相が先進国首脳会議(ヒューストン・サミット)で示した勇気と政治的決断に感心している」と言明。日本側がサミットなどで円借款再開について欧米諸国の理解が得られるよう努め、再開に踏み切ったことを高く評価した。

李首相はさらに「中日関係回復を楽観している」と強調。「毛沢東、鄧小平両氏らに続く第二世代として、一衣帯水の隣国である中日関係を発展させたい」と述べ、竹下氏も「一時期不正常な関係にあったとしても心は通じあっていた」と応じ、日中関係を修復、発展させることで一致した。

また李首相は「竹下氏は首相の座は退いても大きな影響力を持っている。今回の訪中を重視している。井戸水を飲む人は井戸を掘った人を忘れない」と述べ、竹下元首相の海部政権への影響力に強い期待を示した。会談に先立ち、「朱琳夫人ら家族で別室に竹下元首相と直子夫人ら家族を招き約15分間、異例の会談をした。《共同通信》

【金丸信元副総理】北朝鮮に首相の明確な謝罪を

自民党竹下派会長の金丸元副総理は20日朝、同派臨時総会であいさつし、24日からの朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)訪問に関連して「日本に虐げられ、辱められた(過去の)問題に陳謝するのは当然だ。首相自体の陳謝も当然だと思う」と述べた。これは「首相親書」や国会答弁といった形式は別にして、北朝鮮に対する海部首相の明確な謝罪が必要であるとの認識を示したものだ。

金丸氏は「訪朝は場合によっては失敗するかもしれないが、国民から批判されることはやるべきではないと考える」とし、第18富士山丸問題を解決した上で、両国間の非公式折衝の窓口となる連絡事務所の相互開設を決めてくることが訪朝の最大の狙いであることを重ねて強調した。《共同通信》

【海部俊樹首相】「北朝鮮に確かな謝罪を」

海部首相は20日午前、首相官邸で24日から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を訪問する自民、社会両党代表団の金丸元副総理、田辺社会党副委員長らと約30分会談した。

首相は植民地支配に対する謝罪について「しばしば国会でも言ってきたし(5月に来日した)盧泰愚韓国大統領にも申し上げた。韓国だけでなく、朝鮮半島全体への歴史認識も基づいて謝罪と反省を心から示した。あらゆる場面で、私の気持ちは変わらないということを伝えてほしい」と述べ、北朝鮮側に謝罪の明確な意思を伝達するよう希望を表明した。《共同通信》

【大相撲秋場所12日目】北勝海“残った”

大相撲秋場所12日目(20日・両国国技館)3場所連続優勝目指してひた走る横綱旭富士はくせ者の逆鉾を力強く右すくい投げで破り、12戦全勝で単独トップを守った。今場所初の横綱大関戦は北勝海が小錦を突き落としで倒して1敗をキープした。小鍋は3敗で優勝争いから完全に脱落。賜杯の行方は両横綱と、板井を簡単に寄り切って1敗を守った大関霧島の3人に絞られた。

東関脇安芸ノ島は三杉里に敗れて4勝8敗と負け越し決定。西関脇寺尾と東小結琴錦は7勝目を挙げた。新入幕貴闘力は9勝目。十両は3敗で久島海と旭里が並んだ。《共同通信》




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