平成7283日目
2008/12/16
【この日の麻生総理】
ノーベル賞受賞者による表敬
平成20年12月16日、麻生総理は総理大臣官邸で、本年のノーベル物理学賞を受賞した、高エネルギー加速器研究機構名誉教授の小林誠氏からの表敬を受けました。
小林誠氏は、スウェーデン王国のストックホルムで12月10日に開催された授賞式の報告を行いました。麻生総理は、改めて祝意を述べました。
経済財政諮問会議
平成20年12月16日、麻生総理は総理大臣官邸で経済財政諮問会議を開催しました。
この日の会議では、持続可能な社会保障構築とその安定財源確保に向けた「中期プログラム」について審議を行い、経済財政諮問会議としての案を取りまとめました。
麻生総理は挨拶で、「経済状況の激変に対応し、矢継ぎ早に経済対策を打ち出してきました。金融対策や雇用対策に加え、経済緊急対応予備費なども新設しました。これからも景気回復というものを最優先にして、大胆、迅速に対応していかねばならぬと思っております。しかしながら、責任与党たるものは、その歳出、お金を使うということばかりでやっているわけにはまいりません。経済対策の具体化に呼応して、中期の財政責任や社会保障の安心強化の具体化にも、より一層踏み込んでおく必要がある、というのは皆様方も同じだと思います。すでに記者会見におきまして、3年後の経済の状況をみまして消費税の増税をお願いしたいと、発言をいたしております。この『中期プログラム』には、消費税を含みます税制抜本改革の開始年次、法律を整備する年次を初め、実現のための具体的道筋と内容が盛り込まれており、適切な内容だと思っております。この原案に沿って、与党で御議論をいただき、予算編成時までに、政府としての決定をしたいと考えております。」と述べました。《首相官邸》
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【阪神・藤川球児投手】契約更改
藤川球児投手(28)は16日、兵庫県西宮市内の球団事務所で、代理人の橋岡宏成弁護士と来季の契約交渉に臨み、1億2000万円増の年俸4億円でサインした。阪神の生え抜きでは初の4億円選手で、移籍選手を含めると今季の金本知憲外野手の5億5000万円がチームのトップ。
今季の藤川は63試合の登板で38セーブ、防御率0.67。昨オフは米大リーグ挑戦の希望を球団に伝えたが、ことしは早々に残留を表明した。「(メジャー希望の)気持ちに変わりはないが、巨人を倒して優勝したいという気持ちの変化などを(球団側に)話した」と述べた。今後は米国で1カ月以上の自主トレを予定しているという。(金額は推定)《共同通信》
【自民党・古賀誠選対委員長】「比例は公明」見直し
自民党の古賀誠選対委員長は16日午前、次期衆院選比例代表をめぐる公明党との選挙協力の見直しに関し「自民は自民、公明は公明で頑張って取るという戦略が大事だ」と強調、麻生太郎首相にも同様の考えを伝えたことを明らかにした。国会内で記者団に語った。
自公両党は原則的に「比例は公明」と呼び掛けないことで合意しているが、公明党側は自民党候補に比例での協力を求めている実態があり、古賀氏の発言はこれを見直す考えを強調したものだ。《共同通信》
【この日の民主党】
小沢代表、TOKYO FM「WONDERFUL WORLD」に出演 公開質問に回答
小沢一郎代表は16日夕、東京・渋谷スペイン坂スタジオからの公開生放送TOKYO FM「WONDERFUL WORLD」に出演。「小沢一郎代表への公開質問in渋谷スペイン坂スタジオ」と題して、若者からの声を受け止めるとともに、「夢を努力で実現できる社会にするためには政治が機能しなければならない」と政治の変革への強い決意を語った。
今回の小沢代表の出演は、「派遣社員の待遇問題」「採用内定取り消し」など、いま若者たちを取り巻く厳しい状況下で「若者の声を直接受け止め、一緒に問題を考えたい」という自らの思いがかなったもの。番組では事前に、若者の抱える現状不満や将来不安についてについてアンケートを募集して若者の声を集約。さらに、番組が抽選で選んだリスナー3人と直接向かい合い、若者をとりまく切実な問題に答えた。
冒頭、「最近、渋谷は通り過ぎるだけ」と慣れない渋谷での公開生放送にやや緊張の面持ちだった小沢代表だが、お好みのフランク・シナトラのクリスマスソングを挟んでの曲明けからは、小さい頃から好きだったという歴史の話題で会話も弾んだ。好きな歴史上の人物は「情緒的には西郷隆盛。政治家として尊敬するには大久保利通」と応えた小沢代表は、好きな映画や感銘を受けた小説も「幕末の群像もの」を挙げ、NHK大河テレビ『篤姫』もたまに見ていたと紹介。政権交代の必要性が叫ばれる中、幕末に関連して「小沢代表自身が歴史上の人物として後世に名を残すことになるのでは」と問われると、「民主主義は国民が主人公であり、政治家は主権者のために政治をやる立場。明治維新のような特別な思いとリーダーシップでやるのとはちょっと違う」と話した。
続いて、事前に抽選で選ばれた20代の男女3人がスタジオに登場。大学院で理論物理学の勉強をしているという男性からは、大学がサービス産業化した結果、科学技術の水準が低下する危機感が述べられ、その対策について見解を求められた。これに対し小沢代表は、「人づくり、教育の中身がしっかりしていくことに尽きる」と回答。日本経済の内需拡大型への転換の必要性を説き、ものづくりを基本とした技術に知識と訓練をしていくべきとした。
今回の世界的金融危機に関しても、米国がものづくりを軽視し、マネーゲームに興じた結果であると分析。現在の世の中について「地道に働き努力して成果をあげるという思想が希薄になっている」と警鐘を鳴らした。
次に、日々深刻化する雇用情勢において「非正規労働者のために社会保障が不安」「20年後に日本を担うべき世代の雇用環境が不安」との声には、現在の米国に端を発した世界的金融危機、不況の回復にはかなり時間がかかるとの認識を明示。グローバリーゼーション、規制緩和の名の下に、自由競争主義を無制限に進めた結果、様々な格差を生み歪んだ社会になってしまったと指摘。
企業は史上空前の利益を上げながら、社員への配分を怠り、一般サラリーマンの所得は7~8%下がる一方、株主配当、役員の報酬のみが上がっているとして、その構造を問題視した。個人の購買力を上げなければ経済は良くならないと述べ、自由競争全てを否定するわけではないが、一定の生活ができるセーフティネットを築かなければ不公正、不平等な弱肉強食の世の中になってしまうと述べると、非正規労働者と正規労働者の均等待遇など制度設計を講じる必要があると語った。
そのうえで、日本を米国頼みではなく内需でお互いが働き、生産者と消費者、労働者と経営者が協力し合える仕組みを精神論ではなく、社会の仕組みとしてつくっていくべきだと強調。「夢を努力で実現できる社会にするためには政治が機能しなければならない」として、明治維新で成し遂げたように、「夢をもってれば力を合わせれば日本は必ず再建できると信じている」と熱く語った。
若者に対しては、「民主主義は、いい政治、いい行政を国民が決定できる仕組みであり、主権者は国民。政治は国民の生活を守ることが最大の使命。担当する人間を決定する権限を(国民が)もっている」として、その権限を行使するべきと呼びかけた。
解散・総選挙の時期については、「年明けそう遅くない時期に行われる」と改めて主張。選挙より政策と言いながら3カ月間、何の政策を実行することもなく「政治空白」とつくった麻生首相に対し、「どうせ何もしないのなら主権者の声を聞くべき」との声が圧倒的多数になっているとして、「選挙を洗礼を受けた内閣でなければ思い切ったことができない。急がば回れで解散・総選挙を行い、どっちであれ、選挙で国民の支持を得た内閣が思い切った政策を行うべき」と力説した。
最後に、「『小沢総理』呼ぶ日は来るのか」との問いに、解散の時期にもよると前置きしたうえで、「今の政治に対する批判、不満は強いものがある。その政治を変えることが使命であり、そのことを国民の皆さんに訴え、政権を担い、新しい政治へ転換するという気持ちで、来年年明け早々にも国民の皆さんの判断を仰ぎたい」と強い意志を語り、締めくくった。
番組は、パーソナリティーは小山ジャネット愛子さんが務め、ゲストとして「小沢一郎総理(仮)への50の質問の」著者でもある、おちまさと氏も登場した。《民主党ニュース》