平成5647日目
2004/06/24
【第20回参院選】公示
年金制度改革、イラク多国籍軍への自衛隊参加問題を二大争点に、今年最大の政治決戦となる第20回参院選が24日公示され、選挙区と比例代表で計320人の立候補が確定した。各党党首は各地で第一声を上げ、7月11日の投開票に向けた17日間の選挙戦がスタートした。
2001年の前回参院選の計496人より176人も大幅減少し、1983年の比例代表導入以降で最少の候補者数。全体の競争率も2.64倍と、83年選挙以降では最低で、少数激戦の構図が鮮明になった。
中央選挙管理会(総務省)と各都道府県選挙管理委員会で立候補の受け付けが行われ、全国47選挙区に192人、比例代表には8政党・政治団体の128人が届け出た。女性候補は66人と01年選挙の137人の半数以下で、86年以降最少。
選挙戦では、3年余にわたる小泉純一郎首相の政権運営の是非が問われる。自民党が56議席を獲得、非改選と合わせ参院で15年ぶりに単独過半数(122議席)を回復して、長期政権の足場を固められるかが焦点。岡田克也代表で初の国政選挙に臨む民主党が、次期衆院選での政権交代につなげる足掛かりを得られるかも注目される。
参院の定数削減により3年前と今回の選挙で5ずつ改選数が減少。改選は選挙区73、3年前から非拘束名簿式となった比例代表48の計121議席となった。
25日からは、従来の不在者投票に代わり昨年末導入された「期日前投票」が全国で始まる。《共同通信》
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自民党の青木幹雄参院幹事長は24日、熊本県益城町で演説し「今回の参院選で自民党が敗れることがあれば、小泉純一郎首相の性格からして責任をとると考えている。政権をかけた選挙だ」と述べ、目標の51議席を下回った場合は首相退陣が不可避との認識をあらためて示した。《共同通信》
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新潟選挙区では、自民党の現職田中直紀氏(64)と、妻で衆院議員(無所属)の真紀子前外相が二人三脚で支持を訴えた。
直紀氏は午前10時からJR長岡駅前であいさつ。ブレザー姿の真紀子氏は直紀氏と笑顔で握手し、「田中元総理に薫陶を受けた経験で、地方の時代を確実なものにしたい」との直紀氏の訴えを見守った。
柏崎市では、直紀氏が「お目当ての家内の話はありませんが心強い」と話し、真紀子氏は聴衆の間を歩きながら握手する“役割分担”。直紀氏は報道陣に「家内の選挙の時は、わたしは応援せずに激励したので同じ形態」と話した。
党県連内には自民批判をする真紀子氏が直紀氏を応援することに反発する声も。同じ自民党の新人塚田一郎氏(40)の出陣式には、県選出の自民党国会議員が勢ぞろいした。《共同通信》
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【中部国際空港】検査機初着陸
来年2月の開港に向け、無線施設や航空灯火の検査が続く中部国際空港(愛知県常滑市沖)で24日午後、国土交通省の飛行検査機ガルフストリームG-Ⅳ型機が、真新しい滑走路に初めて試験着陸した。
午後4時すぎ、石原伸晃国交相を乗せた検査機が空港北側から着陸すると、関係者から大きな拍手がわいた。検査機から降りた石原国交相は、出迎えた空港会社の平野幸久社長や神田真秋愛知県知事らと握手を交わし、空港マスコット「謎の旅人フー」らとの記念写真にも応じていた。
この日の初着陸は、飛行機に電波で距離や方位を示す無線装置などの機能試験の一環。国交省は今年3月から、実際に飛行機を飛ばして無線施設などの検査を開始し、22日からは電波で着陸コースを教えるILS(計器着陸装置)の検査も初めている。《共同通信》
【プロ野球再編問題】
プロ野球オリックスと近鉄の合併問題で、オリックスによる吸収合併の形はとらず、いったん両球団を解散して新たに運営会社を設立し合併することで、親会社のオリックス、近畿日本鉄道双方が合意したことが24日、分かった。来月1日に開くパ・リーグ臨時理事会に提案する見通し。また本拠地は大阪に軸を置くことでも一致した。
合併には新会社方式と、どちらかを解散し他方を存続会社にする吸収合併方式の二通りがある。一般的には、新会社方式の方がより合併に費用や時間がかかるため、どちらか一方を存続させるケースが多い。だが、両者は合併後の球団社員同士の融和や双方のファン感情に配慮。また両球団とも非上場で、新たに会社を設立しても手続きじゃそれほど煩雑ではないため新会社方式で合意した。名称はオリックス・バファローズを軸に今後、決定される見通し。《共同通信》
【東急・田園調布駅】韓国人すり集団大暴れ
24日午後0時10分ごろ、東京都大田区の東急東横線田園調布駅構内で、5人前後のアジア系外国人が女性(80)を取り囲み、現金約5万円入りの財布を盗んだ。近くにいた男性(32)と駅員(32)が隣のホームにいた2人を見つけたが、2人は男性の指を包丁で切りつけ、駅員に催涙スプレーを吹きかけ逃走した。
警視庁は約1時間後、約500メートル離れた住宅街に逃げ込んだ男1人を発砲して取り押さえ、銃刀法違反と公務執行妨害などの現行犯で逮捕した。捜査三課によると、自称韓国人で職業不詳孫昌模容疑者(40)。同課は韓国人の「武装すり集団」による犯行と断定、逃走した4人前後の行方を追っている。《共同通信》
【宮内庁・浅利利夫長官】首相発言で見解
小泉純一郎首相が21日の党首討論会で、皇太子さまの「人格否定」発言に触れる中で「お忙しすぎるのではないか」と指摘したことに関し、宮内庁の湯浅利夫長官は24日の記者会見で、今回の発言と多忙さは直接の関係がないとの見方を示した。
湯浅長官は「天皇陛下が非常に忙しいという印象を総理が強く持っていて、皇室全体もそうであるとのイメージで言われたのだと思う。しかし両陛下と皇太子ご夫妻ではお立場が全く違い、公務の質も量も違う。国事行為のほか陛下でなければできない公務も多い」と述べた。
その上で「陛下の公務の負担減には以前から取り組んでいる。ご意向を聞きながら、今後も心してやっていきたい」と話した。
党首討論会で小泉首相は「お忙しすぎるのではないか。全く自由のない生活で、ご苦労が多いと同情申し上げている」と述べていた。《共同通信》
【ワシントン・ポスト】「伝統に苦しむ現代の皇太子妃」
24日付の米紙ワシントン・ポストは、「伝統に苦しむ現代の皇太子妃」と題した皇太子妃雅子さまの記事を1面と国際面に掲載、男児出産の重圧を受け、健康を害している状況を報じた。
同紙は皇室典範が皇位継承を男性皇族に限定していることを紹介。女児をもうけた雅子さまが男児出産の圧力を受けている状況を「日本という、男性優位文化における女性の権利擁護に向けた闘いの一部」と分析している。
また、雅子さまが元外交官であることや皇太子さまが「(雅子さまの)キャリアや人格を否定する動きがあった」と異例の宮内庁批判を行った経緯なども詳細に報じた。《共同通信》
【日ロ外相会談】
川口順子外相は24日午後、モスクワのロシア外務省別館でラブロフ外相と会談し、来年初めのプーチン大統領訪日の成功に向け、今秋開かれる国連総会の際の日ロ外相会談やラブロフ氏の先行来日などにより準備作業を本格化することで合意した。
北方四島の帰属問題を解決し平和条約を締結するとの交渉指針を再確認、「日ロ行動計画」の着実な実施や日ロ賢人会議の活発化など条約締結に向けた両国政府の環境整備が重要との点でも一致した。《共同通信》
【北朝鮮による日本人拉致問題】
外務省の薮中三十二アジア大洋州局長は24日夜、北京の釣魚台迎賓館で北朝鮮の金桂冠外務次官と約40分間会談した。
藪中氏は拉致被害者曽我ひとみさんと夫で元米兵でジェンキンスさんら家族と再会を早期に実現するよう要求。金氏は「本国に報告したい。早期実現に向けて必要な協力をしたい」と応じた。安否不明の拉致被害者10人の再調査について、藪中氏は首脳会談で金正日総書記が「白紙に戻して再調査する」と述べたことを指摘し、徹底した調査をあらためて求めた。
金氏は総書記の発言を認めた上で「本国に報告したい」と答えた。藪中、金両氏は会談で両国間の懸案について日朝平壌宣言に基づき解決を目指す方針を確認した。
一方、各問題に関し、金氏は日本が24日の6カ国協議で条件付きながら「エネルギー支援に加わる用意がある」と表明したことを評価。両氏は同協議を通じ核問題の解決を図ることが重要との認識で一致した。《共同通信》《共同通信》
【イラク情勢】
イラクの北部モスル、首都バグダッド、中部バクバ、ラマディ、ファルージャの計5都市で24日午前、警察署などを狙った自動車爆弾や武装勢力による銃撃など同時多発攻撃が起きた。ロイター通信は全国で計約80人が死亡、米CNNテレビは計92人が死亡したと伝えた。今月1日の暫定政権発足以来、最多の死者を出す攻撃となった。
イラク保健省によると少なくとも計66人が死亡、200人以上が負傷した。AP通金はこのほか米兵3人が死亡したと報じた。
駐留米軍のキミット准将は「各地で連携した同時攻撃が起きた」と述べ、反米武装勢力がイラク治安機関などに計画的な同時多発攻撃を仕掛けたとの見方を示した。
暫定政権のアラウィ首相は「今後数日間、攻撃は激しさを増すだろう」と指摘、主権移譲まで6日と迫ったイラクの治安情勢はますます混迷の度合いを深めている。《共同通信》
【MLB】
米大リーグ、ドジャースの野茂英雄投手は24日、ジャイアンツ戦で六回途中7失点と崩れ、リーグワーストの9敗目(3勝)となった。
メッツの松井稼頭央内野手はレッズ戦を欠場し、日本時代からの連続試合出場は1213で止まった。最近5試合で22打数2安打と低調で、休養を言い渡された。
ヤンキースの松井秀喜外野手はオリオールズ戦で4打数2安打。両松井は25日から交流戦の「地下鉄シリーズ」で顔を合わせる。
マリナーズのイチロー外野手は今季大リーグ最長、延長十八回の末に敗れたレンジャーズ戦で7打数1安打3打点だった。
カージナルスの田口壮外野手はカブス戦で八回から右翼の守備に入ったが、打席は回ってこなかった。
打率はイチローが3割2分2厘、松井秀は2割8分2厘、松井稼は2割5分3厘。《共同通信》
【この日の民主党】
「ストップ・ザ・小泉」高く掲げ 参院選スタート
第20回参議院選挙が24日公示され、7月11日投開票までの17日間にわたる熱い戦いの火蓋を切った。民主党は「ストップ・ザ・小泉、ストップ・ザ・自公政権」(岡田克也代表)を掲げ、自民党を上回る議席の獲得を目標に、全国各地で選挙区公認候補48人(現職21、新人27)、推薦候補5人(新人5)、比例区26人(現職8人、新人18)を擁立し、戦いを繰り広げている。
民主党はこの参議院選挙で、先の国会で成立した政府・与党のごまかしの年金改革を白紙撤回させること、また、国会、国民を無視してブッシュ米大統領と先に約束してきた自衛隊の多国籍軍参加をやめさせ、自衛隊を撤退させるべきことを前面に掲げて訴えている。
岡田代表は東京新宿駅前の第1声で、約1500人の聴衆を前に「国民一人ひとりが、皆さん一人ひとりが本気になって変えようと思わない限り、政治は絶対に変わりません。皆さん、一人ひとりが投票に行かない限り、政治を動かすことはできません。今度のこの選挙は、その皆さんの力をしっかり示す大事な大事な選挙である」とし、小泉政権を総辞職に追い込むためには東京選挙区で民主党の2人の候補が勝つことが必要と訴えた。
藤井幹事長、九州各地で小泉政治の転換訴える
参議院選挙が公示日された24日、民主党の藤井裕久幹事長は長崎県佐世保市、佐賀県鳥栖市、熊本県熊本市と、梅雨空が戻った九州を精力的にまわり、「今回の選挙は自民党を倒す選挙だ」と力強く訴えた。
藤井幹事長は、年金法の強行採決、国会審議なきまま決定された多国籍軍への自衛隊参加など、横暴の限りをつくす小泉自民党政権に待ったをかけなければならない、と集まった有権者に力説。どしゃぶりの雨をもろともせず、国民不在の政治の転換を熱心に呼びかけた。《民主党ニュース》