平成4341日目
2000/11/26
この日のできごと(何の日)
【森喜朗首相】シンガポールから帰国
森喜朗首相は26日夕、東南アジア諸国連合(ASEAN)と日中韓の首脳会議など4日間のシンガポール訪問日程を終え、羽田着の政府専用機で帰国した。首相はまず12月1日までの今国会を「従来以上に緊張感をもって当たる」として、残る重要法案の成立に全力投球する方針だ。
しかし、加藤紘一元自民党幹事長らの「反乱」を押さえ込んだとはいえ、首相退陣論が残るなど与党内の視線は厳しい。
首相は、国会終了後の内閣改造・党役員人事をてこに政権立て直しを図る考えだが、シンガポールでの同行記者団との懇談でも強気の姿勢が目立った。これまでのような不用意な言動を繰り返せば、一気に「森おろし」に直結する可能性も否定できず、自民党の野中広務幹事長らが求める「謙虚な政権運営」を実践できるかがカギとなりそうだ。
首相の頼みの綱は野中氏と亀井静香政調会長。特に野中氏に関しては、シンガポールでも「(政治日程は)幹事長と相談する」「野中氏とは一心同体」を繰り返し、一体感を強調してみせた。
ただ「森離れ」は自民党だけでなく、公明党にも広がっている。それに歯止めをかけることができるかどうか、首相自身が「変身」を迫られている。《共同通信》
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【J1】第2ステージ最終節
Jリーグ1部(J1)第2ステージ最終節(26日・国立競技場ほか=8試合)最終節での直接対決は0−0で引き分けて、鹿島アントラーズが勝ち点33とし、柏レイソルに勝ち点1差で2年ぶり4度目のステージ制覇を果たした。
8連勝の勢いで逆転優勝を狙った柏は、北島を軸にした攻撃をうまく鹿島守備陣に防がれてゴールを奪えず、涙をのんだ。鹿島とチャンピオンシップを争う第1ステージ制覇の横浜F・マリノスはアビスパ福岡にVゴール勝ちして5位だった。得点王はこの日2ゴールした中山(磐田)が20得点とし、2年ぶり2度目のタイトル獲得。年間総合順位で15位の京都サンガと最下位の川崎フロンターレが来季、2部(J2)へ降格。来季はJ1、J2とも3月10日に開幕する。《共同通信》
◇
首位のアントラーズが2位レイソルとの直接対決を0−0で引き分け、勝ち点1差を守り、後期優勝を決めた。アントラーズは今季のJリーグ王者を決めるサントリー・チャンピオンシップ(12月2、9日)で、前期覇者のF・マリノスと激突する。Jリーグ史上初の、“最終節V決戦”は、東京・国立競技場に5万人の観衆を集めた。
ジュビロはガンバに圧勝し、ガンバを抜いて3位になった。サンガはヴィッセルに敗れ、来季のJ2への降格が決まった。
得点王争いは、最終戦で2ゴールを加えて20点の大台に乗せた中山(ジュビロ)が、2年ぶり2度目のキングに輝いた。2度目の得点王は、Jリーグ史上初。《読売新聞》
【競馬】第20回ジャパンカップ
競馬の国際G1レース、第20回ジャパンカップ(1着本賞金2億5000万円)は26日、東京競馬場の芝2400メートルに、英国など4カ国からの招待馬7頭を含む計16頭が出走して行われ、単勝式1番人気で和田竜二騎手騎乗の日本馬テイエムオペラオーが接戦を制し、2分26秒1で優勝した。日本代表馬の勝利は、昨年のスペシャルウィークに続き3年連続8度目。テイエムオペラオーは重賞7連勝で、G1は4連勝。獲得賞金を12億1647万7000円とし、スペシャルウィークを抜いて歴代1位となった。
首差の2着には日本代表馬のメイショウドトウ、さらに鼻差の3着はアラブ首長国連邦のファンタスティックライトだった。《共同通信》
【サッカー】U-19アジア選手権
サッカーのU-19(19歳以下)アジア選手権決勝は26日、テヘランで行われ、日本は延長Vゴールでイラクに1−2で敗れ、2大会連続準優勝に終わった。イラクは5度目の優勝。
初優勝を狙った日本は、前半にパスミスからイラクに先制されるなど劣勢だった。しかし、後半から長身FW田原(鹿児島実高)を投入してリズムをつかみ、16分に駒野(広島)の左FKを田原がヘディングで押し込んで同点。1−1で延長にもつれ込んだが、前半終了間際にリドハに決勝点を奪われた。
3位決定戦は中国が2−2からのPK戦6−5で地元イランを退けた。
大会の最優秀選手(MVP)には日本のFW前田遼一(磐田)が選ばれ、日本チームはフェアプレー賞を獲得した。《共同通信》
【山陽新幹線】運転席ガラスにひび
26日午後4時41分ごろ、岡山県備前市の山陽新幹線相生−岡山間で、走行中の新大阪発博多行きのひかり557号(16両編成)の先頭車運転席でバンという異常音がし、フロントガラスが割れた。同列車が現場に急停止した。
JR西日本によると、フロントガラスの右側上部に衝突痕があり、運転席側を中心にクモの巣状nひびが入っており、一部の破片は運転席に散らばっていた。新幹線で先頭車運転席のガラスが割れたケースは少なく、JR西日本は何かがぶつかったとみて原因調査に乗り出した。
同列車は約13分後に運転を最下位し、約18キロ先の岡山駅で運行を中止。乗客約780人は別の列車に乗り換えた。この騒ぎで上下8本に40−5分の遅れが出、約6600人に影響した。
フロントガラスは縦82センチ、横152センチで、二重構造になっており厚さは計17ミリ。その後、上下計4本が現場付近を徐行し、現場を確認したが、異常は見つからなかった。現場は民家は少なく、落石のあるような場所でもないという。《共同通信》
【公明党・神崎武法代表】“勝てる体制”求める
公明党の神崎代表は26日、宮崎市内のホテルで開かれた党宮崎県本部大会で、森内閣不信任決議案が否決されたことについて、「自民党は分裂に至らなかったが、党内には(首相の早期退陣を求める)マグマが依然としてある。いつ噴出するか分からない」と指摘したうえで、首相が緊張感と謙虚さをもって政権運営を行うよう改めて求めた。
また、来年夏の参院選について、「与党で過半数を確保できれば、衆院選は任期終了までないだろう。過半数を取れなければ政局は混乱し、衆院選は早まる」との見通しを示した。これは、与党が参院選に過半数を確保できる体制で臨む必要があるとの考えを示したものと受け止められている。
公明党内に森内閣への不満が根強くあることに関連し、「公明党が野党時代のようなことを言えば、政権を位発で倒すことになる。そのような立場にいることをわきまえて発言せざるを得ない」と理解を求めた。《読売新聞》
【小坂善太郎さん】死去
元自民党衆院議員で外相、労相などを務めた小坂善太郎氏が26日午後、じん不全のため東京都大田区の自宅で死去した。88歳。長野県出身。
東京商大(現・一橋大)を卒業後、三菱銀行、信越化学などに勤務し、昭和21年、戦後初めての衆院選に無所属で旧長野選挙区から立候補して初当選した。平成2年の衆院選を機に引退するまで1回の落選を挟み、当選16回。
昭和28年に吉田内閣の労相として初入閣。池田、三木両内閣の外相のほか自民党外交調査会長を務めた。
議員が意向をライフワークに47年の日中国交正常化に際しては、党内が賛否に二分される中で日中国交正常化協議会会長として田中角栄首相の訪中の地ならしをするなどハト派外交を推進した。《共同通信》