平成3607日目
1998/11/23
この日のできごと(何の日)
【民主党・鳩山由紀夫幹事長代理】「自由党は敗北の道」
民主党の鳩山由紀夫幹事長代理は23日、東京大学で講演し、自民、自由両党の連立合意に関連して「自由党はもう野党に戻れない。一緒に協力していく道は閉ざされた。(自社さ政権を組んだ)社民党やさきがけがたどってきた敗北と同じ結果になる」と述べ自由党との関係回復は困難との考えを示した。
鳩山氏は、自自連立に批判的な小泉純一郎前厚相と20日に会談したことを明らかにした上で、小泉氏の「政策にしろ、選挙にしろ、のめるはずがない。自民党としての誇りを捨ててまで協力できるわけがない」との発言を紹介。その上で「小沢(一郎自由党党首)さんは退路を断ってしまった。自民党は利用するだけで、大きな改革はでき得ない」と述べた。《共同通信》
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【サッカー・U21親善試合】
サッカーのアジア大会日本代表壮行試合を兼ねた日本−アルゼンチン修好100周年記念試合は23日、東京・国立競技場に約4万7000人の観衆を集めて行われ、U−21(21歳以下)日本代表が、1−0でU−21アルゼンチン代表を下した。
日本は立ち上がりから激しいプレスで相手ボールを奪い、速いパス回しで攻撃を仕掛けた。前半42分、稲本(G大阪)が中央から攻め込み、壁パスがこぼれたところを、中村(横浜M)がGKの頭上を越すループシュートを放ち先制した。後半に入っても、ゴールチャンスをうかがう積極的な試合運びで、昨年の世界ユース選手権(20歳以下)を制したアルゼンチンを破った。《共同通信》
【民主党・菅直人代表】自民は連立で大混乱
民主党の菅直人代表は23日夜のTBSテレビ番組で、自民、自由両党の連立について「(自由党党首の)小沢一郎氏のいるところ混乱ありで、自民党はこれから大混乱ではないか。新保守主義かリベラル的な保守か、主流派と反主流派の主導権争いも激しいし、選挙区調整は大変だ」と述べ、両党間の政策協議や選挙協力調整は難航するとの見通しを示した。
先の臨時国会での対応については「金融問題を政局にしなかったのはいいことだと思っている」と表明した。
一部週刊誌などで指摘された女性問題については「仕事の付き合いで(伝えられるような)男女関係などはない」と重ねて否定した。《共同通信》
【自民党・野中広務官房長官】「福祉税決断を」
野中広務官房長官は23日、岐阜市内で講演し、自由党が連立合意に関連して求めている消費税の福祉目的税化について「これから福祉財源に充当します、という決断をすべき時が来ている。党内合意を得るための努力をしないといけない」と述べた。
政府、自民党内には福祉目的税化を中長期的課題として検討する声もあるが、野中長官の発言は実現に向けて調整を急ぐ必要があるとの考えを示したものだ。《共同通信》
【自民党・森喜朗幹事長】ポスト小渕に意欲
森喜朗自民党幹事長は23日、東京・三田の慶応大で行った講演で、慶大出身の小泉純一郎前厚相から「首相の出身大学は橋本(龍太郎)さんが慶応、小渕(恵三)さんが早稲田と続いているから、次は慶応に渡してほしい」と頼まれたという話を紹介し、森氏自身も「ポスト小渕」への意欲をもにじませた。
森氏は同じ三塚派の小泉氏とのやり取りの中で「今のところ、慶大出身の首相候補は君ぐらいしかいないじゃないか」と尋ねると、「いや、おれじゃない。おれは森さんを推す」と逆に推挙された話を披露。その上で、慶大出身明の政治家の一人として、小沢一郎自由党党首の名前も挙げ、「小沢さんは、小渕さんの次を狙っていたりして…」と発言して会場を沸かせた。
自民党内には自自連立を機に小沢氏の復党を警戒する向きもある。森氏の発言には、小,沢氏の名前を出すことで、同氏の芽を早めに摘み取りたいとの狙いがあったと読む向きもあった。当の森氏は「私は(首相は)早稲田出身者が続いてもいいと思う。念のため私は早稲田OBです」と自己アピールで締めくくった。《共同通信》
【木田優夫投手】米・タイガースと契約
米大リーグ、タイガースは23日、オリックスからフリーエージェント(FA)宣言した木田優夫投手(30)=188センチ、95キロ、右投げ右打ち=と契約を結んだと発表した。
FAによる大リーグ移籍は昨年の吉井理人投手(メリッツ)に次いで二人目。ランディ・ジョンソン・ゼネラルマネジャー特別補佐は「「マサオは先発、リリーフ両方できるタイプで、体格もよく、力強い投手。速球、スライダー、フォークと大リーグで通用する三つの球種を持っている。速球は時速96マイル(約154キロ)は出る」と期待している。AP通信によると契約期間は2年で、総額300万ドル(約3億6700万円)とみられる。《共同通信》