平成3608日目

1998/11/24

【小渕恵三首相】稲嶺恵一次期沖縄県知事と会談

小渕恵三首相は24日、首相官邸で沖縄県知事選に初当選した稲嶺恵一氏と会談し、沖縄振興策を先行して進めるため、政府の「沖縄政策協議会」を早期に開催することで同意した。知事就任翌日の12月11日にも官邸で開かれる方向だ。稲嶺氏は井上吉夫沖縄開発庁長官、野呂田芳成防衛庁長官、高村正彦外相、自民党幹部らとも沖縄振興策や米軍基地問題などについて意見交換した。

首相との会談で、稲嶺氏は「沖縄の失業率は数字以上に厳しい。満額プラスアルファでお願いしたい」と、経済振興への協力を要請。首相は「誠心誠意答えたい」と述べ、政府としても沖縄振興策に全力で取り組む決意を表明した。

米軍基地問題に関して、稲嶺氏は「県民は平和、基地の整理縮小を絶えず考えている」と引き続き整理、統合、縮小への努力を要請。首相は「沖縄のために県民の意思をまとめて勇断を持ってやってもらいたい」と述べ、県側にも普天間飛行場移転問題などで前向きな対応を促した。《共同通信》



【政府、自民党】消費税を福祉財源化

政府、自民党は24日、自民、自由両党首会談で合意した消費税の抜本的見直しでは税率引き下げや凍結には応じず、福祉財源化することで対応する方針を決めた。野中広務官房長官は、消費税率5%のうち、地方消費税1%分を除く国税4%分の全額を福祉財源化する考えを表明。こうした方向で政府、自民党の両税制調査会で意見集約を急ぎ、1999年度からの実現を目指す。

野中官房長官は同日午後の記者会見で「消費税すべてが福祉財源となれば、先行きの不透明感が緩和する。将来を考え、明確に意思表示する方が税、行政の信頼に通じる」と強調。国税4%分を基礎年金や高齢者介護、医療など福祉財源に充てるべきだとの見解を示した。

小渕恵三首相も記者団が消費税の福祉目的税化についてただしたのに対し「検討しなければならない」と積極的な姿勢を表明した。《共同通信》

【自民党、自由党】幹事長会談を随時開催

自民、自由両党は24日午後、国会内で森喜朗、野田毅両幹事長による会談を行い、小渕恵三首相と小沢一郎自由党党首の連立政権合意を受けた今後の協力関係の進め方を協議した。この結果、①幹事長会談を随時開催し、テーマによっては参院幹事長、総務会長、政調会長、国対委員長らが同席する②国会運営に関して国対委員長が常時協議する③政策問題は政調会長または、政調会長が指名した担当者が随時協議する−で合意、「自自体制」がスタートした。

合意を踏まえ、25日に政策責任者の池田行彦自民党政調会長と野田氏が、具体的な政策テーマの仕分けを行う。自民党内から反対論が相次いでいる選挙協力問題は、幹事長間で責任を持って協議していくことで一致した。

連立をめぐり自民党内に、性急な運び方に反発があることから、固定した常設機関の設置は取りあえず見送った。ただ閣僚数削減など自由党の政策要求に関して、自民党執行部内でも異論が出ており、協議は曲折もありそうだ。

森氏は会談後の記者会見で、党内調整について「自由党の提言を受け入れることを頭に置きながら、絶対に反対なのか、調整できるのか、これからの話だ」と強調した。

一方、野田氏は記者会見で、自民党側が閣僚数削減や選挙協力などで慎重姿勢を示していることについて「(森幹事長ら)自民党五役立ち会いの下で合意しており、結論は明らかだ。たくさんの意見を取りまとめる上での発言だろう」と述べ、合意は実行されるとの認識を表明。

同席した二階俊博国対委員長も「首相は並々ならぬ決意とうかがっている。両党の関係は進展しており、協力の実を一層、上げなければならない」と述べた。《共同通信》

【政界談話室】

参院和歌山補選で初当選した自民党の世耕弘成参院議員が24日午前の党役員連絡会でお礼のあいさつ。激戦を制した世耕氏が、「自由党(推薦候補)と戦ったが、当選して永田町に来てみれば自自連立で合意していた。誠に政治の世界は奥深い」と報告した途端、大爆笑の渦に包まれた。森喜朗幹事長は会合後、記者団に「さすが元NTTの報道(担当)課長。話がうまい」と上機嫌で褒めることしきり。両党は次期総選挙での選挙協力で合意したものの、調整の難航も予想され、幹事長の高笑いも今のうち?《共同通信》

【公明党・神崎武法代表】11年度予算案に反対

公明党の神崎武法代表は24日午後、日本記者クラブで講演し、来年1月の通常国会で審議される平成11年度予算案への対応について「野党に軸足をおいている以上、賛成は考えられない」と述べ、反対する考えを明らかにした。

11年度予算案の編成作業は12月から本格化するが、予算編成も終わらない時期に反対の立場を明確にするのは極めて異例。自民、自由両党が予算編成作業を共同で行うことで合意し、今後は自民党側から公明党に対し「自自公」連携の働き掛けが強まるとみられることから、神崎氏は機先を制する意味で自らの立場を鮮明にしたようだ。

消費税の扱いについては「福祉目的税化は私どもの考え方と共通している」と述べ、自民、自由両党が検討している福祉目的税化に理解を示した。

民主党の菅直人代表が公明党に「政権協議」を呼び掛けていることについては「国会協力、選挙協力など現場での積み重ねが大事だ。その上で政権を共にするか判断する」として、今後の民主党の動きを見極めたいとの考えを強調した。

公明党の神崎武法代表と改革クラブの小沢辰男代表は24日午後、国会内で会談し、衆院の統一会派「公明党・改革クラブ」(計52人)の結成で合意、衆院事務局に届けた。旧新党平和、旧公明が合流し公明党が発足したことに伴い、従来の統一会派「平和・改革」を解散し、衣替えした。《共同通信》

【横浜高・松坂大輔投手】西武球団「誠意を感じる」

今年のドラフト会議で3球団と競合しての抽選で横浜高・松坂大輔投手の交渉権を獲得した西武は24日、小野賢二球団社長らが横浜市金沢区の横浜高を訪れ、同投手に1位指名のあいさつをし、入団交渉の了解を得た。

松坂投手は会談後の会見で社会人入りへの意思について「変わっていない」とこれまでの姿勢を崩さなかったが、西武については「誠意を感じます」と話し、入団拒否の硬化した態度は見せなかった。

松坂は訪問を受けた時は授業中で、横浜高は黒土創校長、小倉清一郎野球部長が応対した。西武側は小野社長が指名に至った経緯を説明し、入団交渉開始の承諾を学校側に求めた。これに対し黒土校長は「交渉を始めてください」と快諾した。

この後、松坂がドラフト会議後、初めて西武関係者と対面。約3分間の接触だったが「第1位に指名していただき光栄です」と話したという。

この日のあいさつは約20分で終了したが、松坂は「社長に来ていただいた誠意は感じている。西武はどちらかと言えば好きな球団」と、態度を軟化させる発言をした。小野社長は、「西武グループ挙げて(入団を)応援させていただく。とにかく初対面で興奮した」と話した。

今後は、担当の岡村隆則スカウトと松坂家の間で条件提示などを含めた本格交渉に入るが、西武側にとっては交渉自体を進めることができることで展望が開ける可能性も出てきた。

ロッテがドラフト1位指名した東京ガスの小林雅英投手(24)=182センチ、78キロ、右投げ右打ち=の入団が24日、決まった。契約金は1億円(出来高払い5000万円)、年俸は1300万円で背番号は30。(金額は推定)

中日は24日、大阪府吹田市の日本生命寮でドラフト1位指名した福留孝介内野手(21)=182センチ、84キロ、右投げ左打ち=と入団交渉を行い、合意に達した。

中日はすでに金銭面の条件を福留に提示済み。この日は、本田編成部長と中田チーフスカウトが福留に会った。28日に契約を結び、同日、ナゴヤドームで入団発表を予定している。

福留は「一番高い評価をしていただいた。(約1時間の交渉だったが)あとは世間話をしていました」と終始リラックスした表情だった。《共同通信》



11月24日のできごと