平成2369日目

1995/07/04

この日のできごと(何の日)

【東京・茅場町駅】トイレに青酸ガス発生装置

4日午後6時15分ごろ、東京都中央区日本橋茅場町の営団地下鉄日比谷線茅場町駅で、トイレの女性用個室から回収したごみの中に不審なビニール袋があるのを清掃のアルバイト女性が見つけ、駅職員を通じ警察に届けた。

警視庁が調べたところ、ビニール袋からシアン化ナトリウム(青酸ソーダ)と硫酸が検出され、時計と刃の付いたモーターを使った時限装置で青酸ガスを発生させる仕組みと分かった。

けが人などはなかったが、薬品がすべて反応すれば約8800人分の致死量に相当する青酸ガスが発生する恐れがあった。《共同通信》

昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。

情報量が少ない日は随時加筆中です。

引用記事は名前、住所など一部修正の上、抜粋してあります。

外国の方のお名前、地名などは現時点で一般的に通じるものに書き換えています。(例・ロシアのプーチン氏はかつてプチン氏と表記されていました)

古い記事の多くは「書き写し」のため、誤字脱字が多数あります。見つけ次第修正しています。

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【天皇、皇后両陛下】南ア・マンデラ大統領と会見

国賓として来日した南アフリカのマンデラ大統領歓迎式典が4日午前、天皇、皇后両陛下や皇太子ご夫妻、村山首相らが出席して東京・元赤坂の迎賓館で開かれた。

式典は雨のため室内で行われた。両陛下は車で迎賓館に到着すると、2階の彩鸞の間に入り、笑顔でマンデラ大統領に歓迎のあいさつつをされた。

両陛下が大統領に皇太子、秋篠宮両ご夫妻らを紹介した後、羽衣の間に移り、陸上自衛隊中央音楽隊が南ア国歌と君が代を演奏。土井たか子衆院議長、草場良八最高裁長官や閣僚らとあいさつを交わした。

この後、両陛下と大統領は皇居に移動して宮殿・竹の間で会見。宮内庁によると、阪神大震災の際、南アから救援の申し出があったことに天皇陛下がお礼を述べ、復興の状況などを話された。

大統領はアパルトヘイト(人種隔離)政策後の人種融和などを説明、陛下は「全国民が国政に参加することになって敬意を表します」と述べられたという。

大統領は同日午後、早稲田大学で講演し名誉博士号授与式に出席。夜には天皇、皇后両陛下の主催で皇居・宮殿で、約130人が出席して宮中晩さん会が開かれる。《共同通信》

【政界談話室】

○・・・来日中のマンデラ南アフリカ大統領は4日、国会で土井たか子衆院議長を表敬訪問し「以前お会いしたときは社会党の委員長でしたね。議長就任おめでとう」と型通りに切り出した後「南アでも議長は女性であり、女性は男性と対等であるだけでなく、男性を支配しているようだ」とユーモアを交えたあいさつ。苦笑いしつつ土井氏は、マンデラ氏が議長を務めていたアフリカ民族会議(ANC)大会に一昨年招待されたことに触れ「大変な熱気で感激した。士気がよどんだときはマンデラ氏を思い出し自らを奮起させている」と人権の闘士に熱いラブコールでこたえた。

○・・・自民党の参院選ポスター人権の文言「景気を元気にしたいなら自民党まで」に対し、島村宜伸副幹事長がこの日、党本部での役員連絡会で「景気を悪くした責任は自民党にもあるのに『頼みに来い』との態度はふそんだ」とクレームをつけた。制作にかかわった古屋圭司氏が「無党派層を研究し、従来と違う形が必要と判断した」と釈明したが、武藤嘉文総務会長も「各立場で受け止め方は違うが、もう少し謙虚な気持ちがあっていい」とし、別のポスターも作ることで話を引き取ったが、島村氏らは「謙虚さ」の強調で変わりつつある自民党をアピールしたかった?《共同通信》

【自民党・森喜朗幹事長】改選議席倍増が目標

自民党の森喜朗幹事長は4日午後、日本記者クラブで記者会見し、参院選への対応について「6年前の大敗の失地回復を考えなければならない。改選議席33を倍増させたい」と述べ、66議席獲得を目標とする考えを示した。

参院選の意義について「連立の時代に入り、自民、社会、さきがけの連立内閣が、細川、羽田両連立内閣と比べてどちらが良いかを問われる」と強調。村山内閣の実績を訴えるとともに、「小選挙区制による衆院選を控え、参院選の有権者の投票行動に非常に関心を持たざるを得ない」と、次期衆院選を視野に入れた重要な選挙との認識を明らかにした。

森氏は9月の自民党の総裁選に関しては「河野洋平総裁には与えられた総裁の任期がもう一期あり、挑戦されるとすれば、河野さんを総裁にすべく努力することは幹事長の仕事だ」と述べ、河野氏を支える考えを明言した。《共同通信》

【近畿、中四国地方】大雨被害

本州付近に停滞する梅雨前線の影響で近畿、中四国では4日午前も大雨が降り続き、和歌山県橋本市では約100戸に床上浸水の被害が出たほか大阪、広島、愛媛などでも民家への浸水が相次いだ。阪神大震災の被災地などでは新たにがけ崩れが発生し始めたほか、大阪府河内長野市内では土砂崩れで車3台が埋まり、1人が軽いけがを負った。

大阪府南部や和歌山県北部では午前10時までの1時間雨量が40−60ミリの大雨を記録。大阪管区気象台は大阪府、和歌山県、奈良県に大雨・洪水警報を発今、5日朝までの総雨量は多い所で350ミリに達する見込みで注意を呼び掛けている。

愛媛県警などによると、増水した同県大洲市の川の水が同午前4時50分ごろから堤防を越えて流出、付近住民が自主避難した。同県内では床上浸水13戸、床下が212戸となった。《共同通信》

【大相撲名古屋場所】3日目

大相撲名古屋場所3日目(4日・愛知県体育館)横綱曙と大関若乃花、貴ノ浪の3人が敗れる波乱。曙は捕まえにいったのが失敗、貴闘力の押しに何もできずに土俵を割った。貴闘力は5個目の金星獲得。若乃花は立ち合い琴錦にもろ差しを許し寄り倒され、貴ノ浪は寺尾の寄りに不覚を取った。横綱貴乃花は万全の取り口で栃乃和歌に勝って3戦全勝。大関武蔵丸は小結安芸乃島が休場したため不戦勝で白星を重ねた。関脇武双山は剣晃の上手投げに屈し初黒星、関脇魁皇は浪乃花を下し初日を出した。《共同通信》

【テニス・伊達公子選手】ウィンブルドン4強ならず

テニスのウィンブルドン選手権第8日は4日、ウィンブルドン(英国)で女子シングルス準々決勝を行い、第6シードの伊達公子(ヨネックス)は世界ランキング5位のヤナ・ノボトナ(チェコ)に2−6、3−6で敗れ、6月の全仏オープンに続く、四大大会で3度目の準決勝進出はならなかった。

伊達は、ネットプレー主体のノボトナに主導権を奪われミスが続いた。本来の軽快なプレーを発揮できないまま第1セットをあっさり失うと、ブレーク合戦になった第2セットも調子が出ずストレート負けした。

このほか準々決勝は第2シードのアランチャ・サンチェス(スペイン)が第5シードのブレンダ・シュルツ・マッカーシー(オランダ)を6−4、7−6で下し、この大会初のベスト4入り。また大会連覇を狙うコンチタ・マルティネス(スペイン)もストレート勝ちして3年連続のベスト4。スペイン勢は準決勝で対戦する。《共同通信》



7月4日 その日のできごと(何の日)