平成2367日目
1995/07/02
この日のできごと(何の日)
【ドジャース・野茂英雄投手】米球宴出場決定
米大リーグで2完封を含む6連勝と大活躍するドジャースの野茂英雄投手(26)が米オールスター戦のナ・リーグのメンバーに選ばれた。日本人の選出は史上初めて。ファン投票と監督推薦による全メンバーの発表は2日、米国の三大ネットワークの一つ、ABCのテレビ番組の中で行われ、「NOMO」の名前が伝えられた。
試合は11日、レンジャーズの本拠地テキサス州アーリントンのザ・ボールパークで行われる。先発投手とオーダーは10日に発表される。
ナの投手はアルー監督(エクスポズ)の推薦で選ばれたが、晴れのリーグ選抜に6球団から投手約10人が出場する日本に比べ、大リーグは14球団が対象で、ナはわずか9投手だけの選出。大リーガーにとって選ばれることが大きな名誉となっている。
野茂投手は12試合に登板して6勝1敗をマークし、防御率はリーグ2位の2.05。連続完封を演じた先週はナの週間MVPに選ばれるなど好成績が選出の決め手になった。また、体をひねる独特なトルネード投法とリーグ最多の109奪三振が新鮮な話題として全米のマスコミで大きく扱われている。
米国の球宴は毎年1試合。過去65回の歴史を持っているが、誕生するきっかけはシカゴの新聞社に寄せられた少年の投書だった。異なるリーグのスターが対決するドリームゲームは、まさに大リーグ挑戦を果たした野茂の「夢の夢」かなえるステージになった。
野茂はことし1月、近鉄を退団し、ドジャースと契約した。
野茂英雄投手 小学生の時からプロ野球にあこがれ、オールスターにもあこがれていた。正直いって今、大リーグでやれていること自体で満足しているので、ここで出場できるなんて最初から考えてもいなかった。選んでもらったことに非常に感謝しているし、大変うれしい。自分のいい経験にしたい。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【大相撲名古屋場所】初日
大相撲名古屋場所初日(2日・愛知県体育館)横綱、大関陣は安泰の幕開け。連覇を目指す横綱貴乃花は、四つの力相撲で再小結琴の若を寄り切り、横綱曙は浪乃花のもろ差しの攻めにも慌てず寄り切った。3大関は、武蔵丸が北勝鬨を押し出し、若乃花は注目の新入幕、土佐ノ海を簡単に引き落とした。かど番の貴ノ浪は苦戦の末、大翔鳳を押し出した。4場所ぶりに関脇に復帰した武双山も白星スタート。関脇魁皇は剣晃の寄りに完敗した。《共同通信》
【横浜市港南区】36人がのどの痛み
2日午後1時半ごろ、横浜市港南区上大岡西の市営地下鉄上大岡駅の地下通路で、通行人らが次々にせき込んで、のどや目の痛みを訴えた。このうち36人が済生会横浜市南部病院など市内5つの病院で診察を受けたが、症状はいずれも軽いという。市消防局と神奈川県警が原因を調べているが、現場から薬物反応は出ず、残留物も見つかっていない。《共同通信》
【南アフリカ・マンデラ大統領】来日
南アフリカのマンデラ大統領が2日午後、特別機で羽田空港に到着した。同国からの国賓の来日は初めて。政府は、アフリカの代表的な指導者である大統領の来日を機会にアフリカとの関係強化を図る方針。
村山富市首相は5日の大統領との会談で、マンデラ大統領への支援、民主化の進展や、復興開発計画の支援などを表明するほか、アフリカとのグローバルな問題での協力について意見交換する。
大統領は4日に天皇陛下と会見する。衆参両院議長との会談や経済団体共催の昼食会が行われる。また早稲田大学で講演し、同大学から名誉博士号を贈られる。6日まで滞在し、その後韓国を訪問する予定。《共同通信》
【新進党・細川護熙元首相】新55年体制と批判
新進党の細川護煕元首相と市川雄一政務会長は2日午後、岡山市内で講演し、細川氏は村山政権に対し「名前は社会党だが、裏では自民党がうまい汁を吸う「新1955年体制ができあがった」と厳しく批判した。さらに細川氏は「これを壊して2000年体制を築いていかなくてはいけない」と述べ、ポスト55年体制を非自民、非社会政権の「2000年体制」と位置付けた。《共同通信》
【新進党・海部俊樹党首】首相続投構想を批判
新進党の海部俊樹党首(元首相)は2日、横浜市内の党支部結成大会で講演し、6日公示される参院選に関連し、「与党3党が皆で数を合わせて勝つことができれば村山内閣(続投)だといっている。なんとだらしない、情けない人の集まりか」と述べ、村山首相が先に示した連立与党全体の獲得議席が改選議席を上回れば内閣が信任されたことになる、との考えを厳しく批判した。《読売新聞》
【薬剤師リンチ殺人事件】麻原被告「ナイフで心臓を突け」
オウム真理教付属医院薬剤師のOさん=当時(29)=がリンチを受け殺害された事件で、教祖の麻原彰晃被告(40)が殺害の実行犯とされる元信者Y容疑者(27)に「サバイバルナイフで(Oさんの)心臓を一突きにしろ」と命じていたことが2日、警視庁合同捜査本部の調べで分かった。
麻原被告が殺害方法を具体的に示していることが明らかになったのは初めて。この後、別の教団幹部がビニールひもを持ってきたため麻原被告が方法を変更、Y容疑者はOさんの首を絞めて殺したという。
麻原被告の具体的な指示が明らかになったことから捜査本部は同被害がOはさん殺害の首謀者として中心的に関与したのは間違いないとみて追及している。麻原被告は逮捕後、いったん容疑をほぼ全面的に認めたが、その後の調べに対し殺意を認している。
調べによると、OさんとY容疑者は昨年1月30日未明、山梨県上九一色村の教団施設にいたY容疑者の母親を連れ出そうとして信者らに取り押さえられた。
捜査本部が逮捕した幹部らの供述によると「第2サティアン」3階の麻原被告の居室に連れて行かれたY容疑者に麻原被告が「お前は地獄に落ちる。Oを殺さなければお前をこの場で殺す。今すぐここで決めろ」と告げた。
Y容疑者が「どういうふうにして殺せばいいのですか」と聞くと麻原被告は、Oさんが母親連れ出しのために用意していたサバイバルナイフで「心臓を突け」と命じた。他の信者らが、麻原被告の居室が汚れないよう工事用のビニールシートを敷きつめ、その上に落田さんを座らせた。
保田容疑者が「Oさんの目を見ているとできないのでふさいでほしい」と頼むと、麻原被告は「自分でやれ」と指示。Y容疑者がOさんの目を粘着テープで巻いたという。
現場にいた新実智光被告(31)らがビニールひもを用意し麻原被告に「これでどうですか」と相談、結局麻原被告の判断で絞殺することに決定したという。《共同通信》