平成2365日目

平成7年6月30日(金)

1995/06/30

【東京地検、東京都】オウム真理教の解散を東京地裁に請求

東京地検と東京都は30日午前、オウム真理教(代表・麻原彰晃被告)が無差別殺人目的で組織的にサリンを製造を企て公共の福祉を害する行為をしたなどとして、宗教法人法81条に基づき、飛田清弘検事正と青島幸男知事名で宗教法人の解散を東京地裁に請求した。宗教団体の犯罪的な行為を理由にした請求は初めて。

地下鉄サリン事件など数々の事件で信者の逮捕・起訴が相次いでいるオウム真理教は、宗教法人としての存続自体が司法判断にゆだねられることになった。

解散命令申立書によると、麻原被告(40)は信者多数とともに組織的に、不特定多数を殺害する目的で、山梨県上九一色村の教団施設「第7サティアン」にサリン製造プラントを建設、原料を持ち込んでサリンの生成を企てた、としている。

東京地検と都はこうした行為が「法令に違反して著しく公共の福祉を害し、宗教法人の目的を逸脱した」として、サリンの原料調達や製造プラント建設の経緯などをまとめた報告書と、一部の物証を証拠として提出、教団の組織的関与を立証する考えだ。

東京地検は提出証拠が、オウム関連の刑事事件の公判や捜査に影響を与える可能性があることを考慮。請求理由を地下鉄サリン事件など他の重大事件ではなく、供述調書を提出せずに済む「サリン製造の企て」に絞ったとすている。

請求を受けて東京地裁は審問を開き、解散命令すべきケースかどうかを検討する。審問では請求者と教団が意見を陳述し、裁判官が双方から提出された証拠調べなどを行う。審問は民事8部が担当する予定。

地検などはスピード審理によって早期の解散命令を得たい考えだが、審問の進め方が裁判官の幅広い職権に任せられている上、組織的な犯罪行為を理由とした請求の前例がないため、決定にどのくらいの期間がかかるのかははっきりしない。《共同通信》



【TBS系連続ドラマ セカンド・チャンス】最終回

【ロッテ・黒木知宏投手】完封でプロ初勝利

ロッテ2−0日本ハム◇30日◇東京ドーム

ルーキーの黒木がプロ入り初勝利を完封で飾った。毎回の12三振を奪った黒木は力のピッチングだった。典型的だったのは六回二死三塁のピンチで四番の田中を迎えた場面。好調な強打者に対し、すべて直球で攻め、空振り三振に仕留めた。

ロッテは三回、無死の失策絡みでつかんだ無死一、三塁からフランコの中前適時打で先制。九回に堀の左前適時打で挙げた追加点が効いた。《共同通信》

【テニス・松岡修造選手】ウィンブルドン16強

テニスのウィンブルドン選手権は30日、ウィンブルドン(英国)で男女シングルス3回戦などを行い、世界ランク108位の松岡修造(富士ゼロックス)は、ハビエル・フラナ(アルゼンチン)との3時間45分に及ぶフルセットの熱戦を7−6、3-6、6-7、7-6、6-3で制し、男子シングルスの日本選手としては61年ぶりに4回戦(16強)に進出した。松岡は8強入りを懸けて4回選でマイケル・ジョイス(米国)と対戦する。《共同通信》

【村山富市首相】熊本県知事と水俣病救済問題で協議

村山首相は30日午後、首相官邸を訪れた熊本県の福島譲二知事と水俣病の未認定患者救済問題について協議した。

首相は、政府が与党解決案を受け入れ、同問題が政治決着へ向けて動き出したのを受け、「これからいよいよ県が患者団体との間に入って大変苦労な問題に取り組むことになる。こういうのは潮時があるので、できるだけ早くまとめてほしい」と述べ、一時金のランク付けや額の決定などについて、県が地元や患者団体との調整を積極的に行うことを強く要望。福島知事はチッソへの金融支援や地域振興の具体策作りへの国の協力を要請した。《読売新聞》

【村山富市首相】政権発足満一年で抱負

政権発足から丸一年を迎えた村山富市首相は30日、記者団の共同インタビューに答え、「やるだけのことはきちっとやってきた政府だ」と胸を張った。

連立政権の限界論には「もともと連立政権だから、一つの政党が考えていることが100パーセント実現できるわけではない」と原則論でかわした上で「何より良かったと思うのは3党首が信頼し合い、3党が虚心に議論を尽くし、合意点を求めながら努力してきたこと」と、逆に3党の結束をアピールした。

政策面でも「従来のしきたりを踏襲するのでなく、厳しく選択する」と政権2年目へ意欲、首相は「どのくらい続けたいか」との質問にも「あとどのくらいなんてことを言えるもんじゃない。動機はどうあるにしろ、ポストに就いたら全力を尽くすのが政治家の当然の責任だ」と反論。最後には「やらなきゃいかんことはやらなきゃいかんと自分に言い聞かせながら一生懸命やってきた」と語気を強めた。《共同通信》

【橋本聖子氏】政策発表

参院選比例代表に自民党から出馬するスピードスケート五輪メダリストの橋本聖子さんが30日、党本部で記者会見し、「私のめざすもの」と題した政策理念を発表した。「

健康生涯教育」の推進やジャパニーズ・ドリームが実現できる社会づくり、やさしい政治の実現−など7項目。橋本さんはこれまでの競技生活で「障害を持つ人からの手紙が支えになった」と強調。「将来、そういう方々の役に立ちたい」との思いから政策理念をまとめたという。

ただタレント候補が比例順位の上位を占めることに反発が出ているため、急にまとめた様子がありあり。内容に乏しく付け焼き刃の感は否めなかった。自民党内の不満を意識してか「順位よりも自民党のため何ができるか、何をやらなくてはいけないかを考えなくてはならないと思う」と控えめだった。《共同通信》

【政界談話室】

○…村山富市首相は30日、夏のボーナスを支給された。額は約569万円で、国家公務員の最高レベル。記者団から感想を聞かれると「(支給について)まだ聞いてない」。金額の自己評価に関しても「そんなもん聞いとらんから、実感がないんじゃ」とひとごとのよう。使途を聞かれても「考えてない。実感がないんだから」と、ムッとした表情を見せた。緊急経済対黄をまとめ「相当思い切ったことをやるつもりじゃ」と強調していた首相だが、景気の回復基調は依然厳しく、民間ボーナスも抑制気味の中、高額ボーナスには触れられたくなかった?

○…自民党はこの日、参院選比例代表候補29人が党本部に勢ぞろいして、政見放送のリハーサル。現職候補らに交じって登場したサッカーJリーグ前監督の釜本邦茂さんは「イエローカード、レッドカードを受けないフェアプレーの政治を目指します」と口調も滑らか。スピードスケートの五輪メダリスト橋本聖子さんも緊張気味ながら「信頼される自民党を目指し精いっぱい頑張ります」と宣言。比例順位をめぐってタレント候補には風当たりが強いだけに、まずは無難にこなして肩の荷が下りた様子。《共同通信》

【政府】北朝鮮にコメ支援

日本から朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)へのコメ支援協議は30日夕、都内のホテルで署名式が行われ、双方の実務者が契約書(合意書)付属文書に署名した。これに先立ち政府は持ち回り閣議で、北朝鮮へのコメ供与を閣議決定した。

契約書そのものは公表されなかったが、外務省が発表した確認事項によると、合意内容は①総量30万トンのコメを供与し、うち半分の15万トンは赤十字社を通じた無償(贈与)とする②残り半分の有償分は、10年間返済据え置きの30年延ベ払い方式で、金利は据え置き期間2%、その後3%で、円建てとする③必要に応じ在庫米の範囲内で追加的に延べ払い売却の協議を行う−が柱。

日朝政府間で準公式文書が署名されるのは異例で、国交正常化交渉開始以来初めて。中断している同交渉に弾みがつくとみられる。

北朝鮮に供与されるコメは、一昨年の凶作の際に緊急輸入した中国産とタイ産の在庫米。コメの価格は1トン当たり中国米1万4500円、タイ米1万8000円で、供与総額は約48億円になる。来週にも北朝鮮に向けて船で輸送される。

河野洋平外相は同日夕の記者会見で「コメ支援が日朝国交正常化交渉の雰囲気に良い影響を与えることを期待する」と、中断している国交正常化交渉再開に強い意欲を示した。

無償分については、緊急援助とし、外務省の政府開発援助(ODA)予算から約24億円を支出するが、これについて外相は「特例的、例外的措置」であることを強調した。

また契約替には「供与されたコメは民生用消費のために適正に使用されることが保証される」ことを明記。無償分についても、北朝鮮赤十字会から日本赤十字社に対し、コメの配分状況に関する資料を提出することも確認された。懸念される軍事用備蓄への転用や第三国への転売に一定の歯止めをかけた形だ。

日本側が食糧庁の堤英隆管理部長、北朝鮮側が継勝海・国際貿易促進委員会課長が契約書に署名した。《共同通信》

6月30日のできごと