平成3572日目

1998/10/19

この日のできごと(何の日)

【小渕恵三首相】マレーシア・マハティール首相と会談

小渕恵三首相は19日夜、アフリカ開発会議出席中のマハティール・マレーシア首相と都内のホテルで会談し、アンワル前副首相兼蔵相の逮捕で政治的混乱が続いている同国情勢について「一部の国から懸念の声が上がっているので心配している。事態の行方に大きな関心を有している」と述べ、懸念を表明した。

10月19日のできごと(何の日)【小渕恵三首相】マレーシア・マハティール首相と会談
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これに対し、マハティール首相は「閣僚は解任を受け入れてきたが、副首相は拒否した。マレーシアの裁判所は中立、公正だ。これは裁判所で判断される話であることを理解してほしい」と説明、マレーシアの対応に理解を求めた。

小渕首相は11月にマレーシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)に関し、各国・地域が優先的に取り組む9分野の市場開放問題について「水産物と林産物は微妙な問題を抱えている」と指摘、関税率の引き下げや撤廃は日本として困難との意向を示した。マハティール首相は「APECでは『自主的』という点が重要だ」と、一定の理解を示した。

小渕首相はマレーシアの経済危機支援の円借款供与に向け、近く海外経済協力基金(OECF)の調査団を派遣して最終調整する考えを明らかにした。

マレーシアがとった通貨取引の規制に関しては、小渕首相は「緊急避難的なものと承知している」と述べ、外国企業が円滑に活動できるよう配慮を要請。マハティール首相は、国内外の資金の流れや貿易には影響を及ぼさないとの認識を示した。

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【アフリカ開発会議】開幕

アフリカ諸国の開発と先進国などによる支援の在り方を話し合う「第二回アフリカ開発会議」が、19日から3日間の日程で都内のホテルを会場に始まった。会議にはアフリカ諸国をはじめアジア、欧米の80カ国の元首や首脳、開発協力担当相に加え、国際機関の代表など約400人が参加。

午前中の全体会合に続き、午後からは社会開発と経済開発をテーマとした会合に分かれ、地域紛争や貧困、累積債務に悩むアフリカの現状や、経済協力の進め方などについて議論を深めた。

最終日の21日に、貧困人口の削減や初等教育の普及などに関する具体的な数値目標を盛り込んだ「行動計画」を採択する予定。《共同通信》

【みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会】靖国神社を参拝

有志の超党派議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(綿貫民輔会長)のメンバーは19日午前、秋季例大祭に合わせて靖国神社に参拝した。衆院議員16人、参院議員18人の計34人と代理参加111人で、現職閣僚は含まれていない。

主な参拝者は自民党の綿貫氏や山崎拓前政調会長、梶山静六元官房長官、民主党の吉田之久両院議員総会長、自由党の安倍基雄氏ら。事務局によると、国会閉会中の上、月曜日だったことから例年より本人参加は少なかった。《共同通信》

【亀井静香氏】日本再生会議は「政局集団」

自民党の派閥横断の政策勉強会「日本再生会議」(中山太郎議長)は19日午後、大阪市のホテルで結成以来初の地方講演会とバーティーを開いた。

中心メンバーの亀井静香代表幹事は「われわれは政策集団だが、政治を動かしていかなければならない。その意味では『政局集団』でもある」と強調、今後の政局に積極的に関与する考えを表明した。

亀井氏は会合後の記者会見で、与野党連携の枠組みについて「国際政治はスビードが激しい。(政策ごとの)部分連合では有効な政治を行えない」と指摘。安定的な枠組みづくりに向けて「党外も含めていろいろな形で勉強し合うのは当然だ」と述べ、自由党や旧公明党勢力と活発に接触する意向を示した。《共同通信》

【ジャスコ】青森産「落下」リンゴ販売へ

ジャスコは19日、台風10号の影響で落下した青森県産のリンゴを20日から緊急販売すると発表した。津軽地方などの「フジ」や「王林」などを20日から東北、関東の12店舗で販売を始め、22日からは近畿、中部地方など約200店舗で販売する予定。《共同通信》

【プロ野球日本シリーズ】第2戦

プロ野球日本シリーズ、横浜(セ・リーグ)−西武(パ・リーグ)第2戦は19日、2万9076人の観衆を集めて横浜スタジアムで行われ、横浜が斎藤隆のシリーズ史上9人目になる初登板完封で、4−0と第1戦に続き連勝した。

横浜は1960年の前身の大洋の4連勝と合わせ、シリーズ6連勝となった。横浜は一回、鈴木尚の右前適時打で先制した。投げては斎藤隆が無失点で投げ切った。20日は移動日で第3戦は21日に舞台を西武ドームに移して午後6時20分から行われる。《共同通信》

【大相撲・久島海関】引退

大相撲の元幕内で十両の久島海(33)=和歌山県出身、出羽海部屋=が19日、引退した。同日の日本相撲協会理事会で「準年寄」となることが承認され、今後は部屋付きの親方として後進の指導にあたる。

久島海は和歌山・新宮高三年時には高校生として初めてアマチュア横綱に輝き、日大進学後も三年連続で全日本学生選手権を制するなど、大きな注目を集めて昭和63年初場所に幕下付け出しでデビュー。平成元年名古屋場所に入幕、幕内在位は35場所で敢闘賞を2回受賞。しかし三役の経験はなく、最高位は東前頭筆頭。ここ数年は肩や腰などの故障に悩まされ、幕内と十両を往復していた。

久島海は「体中けがだらけで悔いはあるが、今はほっとしている」と話した。秋場所は西十両5枚目で4勝11敗に終わり、九州場所(11月8初日・福岡国際センター)では幕下転落が濃厚となっていた。《共同通信》

【イスラエル】爆破テロ

イスラエル中南部の中心都市ベルシェバの中央バスターミナルで19日午前8時(日本時間同午後3時)ごろ、通勤客らで混雑する中に手りゅう弾2発が投げ込まれ、重傷者2人を含む計64人が負傷した。このうち2人はイスラエル軍兵士。

カハラニ警察相は同日、「手りゅう弾を投げたパレスチナ人1人を逮捕し、犯行を認めた」と述べた。イスラエル放送によると、このパレスチナ人は10代後半の少年で、ヨルダン川西岸ヘブロン近郊の出身という。

米国で続いている西岸からのイスラエル軍追加撤退に関する中東和平交渉は、合意か決裂かの重大局面にあり、今回のテロで悪影響を受けるのは必至だ。

同放送によると、事件の報告を受けたイスラエル交渉団の一人は「交渉は続けるが、パレスチナ側への治安対策強化の要求を強めることになろう」と述べた。一方、イスラム原理主義組織ハマスは、今回のテロへの関与を否定している。

イスラエルは、軍撤退の見返り条件の一つとして、パレスチナ側に治安対策の徹底を突き付けており、アラファト・パレスチナ自治政府議長=パレスチナ解放機構(PLO)議長=は、交渉で窮地に立たされそうだ。

ベルシェバは、パレスチナ自治区のガザの南東約40キロにあり、中央バスターミナルは、ガザのユダヤ人入植地などの警備に当たる兵士らがよく利用していいる。《共同通信》



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