平成3571日目

1998/10/18

この日のできごと(何の日)

【中国・江沢民国家主席】中台の対話強化を称賛

中国の江沢民国家主席は18日午後、北京の釣魚台迎賓館で、台湾の対中交流窓口機関である海峡交流基金会の辜振甫理事長と非公式に会談した。

江主席は、辜理事長と中国側の汪道涵・海峡両岸関係協会会長が、汪会長の台湾訪問など四項目の対話強化策に上海で合意したことを称賛。双方は、中台指導者の相互訪問実現への期待を表明した。

事実上、李登輝・台湾総統の特使として訪中した辜理事長は、国際会議で江主席と何回か顔を合わせているが中台の代表として実質的会談を行うのは初めて。1949年に国民党政権が台湾に渡って以来、最も高いレベルでの中台対話となった。

両氏は対話強化を確認、中台関係改善を内外にアピールした。しかし、統一をめぐる双方の立場は大きく食い違っており、今後、95年6月の李総統訪米で中断した実務協議がいつ再開されるかが焦点となる。

会談終了後、記者会見した辜理事長は、指導者の相互訪問について「具体的なものではない」との認識を示した。

辜理事長は会見で「中国が民主化してこそ統一問題を話し合える」と指摘。一方で、実務的な問題の解決一に向けた定期協議再開への希望を表明した。

主席との会談に先立ち18日午前、辜理事長は中国の銭其琛副首相と会談。銭副首相は「早急に政治協議を始めよう」と、統一に向けた政治問題をめぐる協議に台湾側が応じるよう呼び掛けたが、理事長は中国側が「中華民国(台湾)」の存在を認めないことが中台関係の障害と反論、中国が分断統治されている現実を認めなければ、政治協議には臨めないとの立場を強調した。

「台湾は中国の一部」との立場からこの日の会談では、江主席は共産党総書記、銭副首相は党政治局員の肩書で臨んだ。《共同通信》

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【米・クリントン大統領】イスラエル首相、PLO議長と会談

クリントン米大統領は18日、中東和平交渉が続くワシントン近郊のワイ・プランテーションを訪問し、ネタニヤフ・イスラエル首相、アラファト・パレスチナ自治政府議長=パレスチナ解放機構(PLO)議長=と会談、合意達成に向けた政治決断を迫った。大統領と両首脳の会談は二日連続。

しかし、CNNテレビなどによると、交渉は焦点の一つであるパレスチナ自治政府の治安対策強化などをめぐってなお対立が続いている。米政府はこの日を当初の交渉期限としていたが、ロックハート米大統領報道官は「交渉が明日までずれ込一むのはほぼ確実だ」と述べ、結論が出るのは19日以降になるとの見通しを明らかにした。

15日から始まった集中交渉は、イスラエル軍がヨルダン川西岸の13%に当たる地域から撤退することでは合意に近づいているものの、治安対策に加え①13%撤退後の新たな撤退②パレスチナ人服役囚の釈放③パレスチナ民族憲章からのイスラエル敵視条項削除−などで難航しているもようだ。《共同通信》

【サッカー・前園真聖選手】ブラジル初ゴール

サッカーのブラジルの名門クラブ、サントスに加入した前園真聖が18日、当地でのブラジル選手権予選リーグ、ポルトゲーザ戦にヴェルディ川崎から移籍後、初出場。後半、交代で出て直後にゴールを挙げた。

試合は1−1で引き分けたが、デビュー戦でのゴールに、新戦力の日本選手はサントスのサポーターから、盛んな声援を浴びた。《共同通信》

【大阪球場】お別れイベント

南海(現ダイエー)ホークスのかつての本拠地、大阪球場(大阪市浪速区)で18日、11月から始まる取り壊し工事を前にお別れイベントが開かれた。

名将・鶴岡一人氏や名投手の杉浦忠氏らホークス黄金時代を築いたメンバーや、ドカベンの愛称で親しまれた香川伸行氏などが参加するトークショーと野球教室のほか、遠投、スピードガン競争などを開催。

緑にNHマークの帽子をかぶった杉浦氏は「思い出すのはなぜか打たれた悔しい思い出ばかりだが、心の中ではいつまでも大阪球場が生き続けている」と感慨深げ。香川氏は同球場で盛んにやじられた思い出を披露した。《共同通信》

【プロ野球・日本シリーズ第1戦】横浜9−4西武

横浜が38年ぶりにセ・リーグを制した勢いで、西武を投打に圧倒して日本シリーズ第1戦を握った。一回に石井琢がバント安打と盗塁で築いたチャンスに鈴木尚の右前打で先制した横浜は、三回には3連打で西武の先発西口をKOするなど3点を奪い、四回にも3点を追加。14安打9点とマシンガン打線がその異名どおり火を吹いた。

先発の野村は六回、高木大に2点本塁打され、七回にも2点を失ったが、阿波野を挟んで八回途中からストッパーの佐々木が登板。西武の反撃を許さなかった。《共同通信》



10月18日 その日のできごと(何の日)