平成4298日目

2000/10/14

この日のできごと(何の日)

【若田光一宇宙飛行士】アーム操作

米スペースシャトル「ディスカバリー」で飛行中の若田光一さん(37)は米中部夏時間14日午前(日本時間同日夜)、得意のロボットアームを操作し、「Z1トラス」という重要部品を国際宇宙ステーションに取り付ける作業を始めた。

この日の作業の主役となる、高校球児だった若田さんのため、米航空宇宙局(NASA)は14日早朝、夏の高校野球甲子園大会の大会歌「栄冠は君に輝く」をシャトル内に流して搭乗員を起こした。

若田さんが取り付けるのは、ステーション全体の姿勢制御をする装置や、2種類の通信アンテナなどを装備する部品で、縦横約5メートル、幅約4メートル、地上での重さは約8.4トン。若田さんが、全長約15メートルのアームをシャトル内から操作してステーションに結合し、15日以降、同僚の宇宙飛行士が船外活動で配線などを整備する。

若田さんの作業は、シャトルの貨物室に積んで地上から運ばれたZ1トラスをまず、ロボットアームで持ち上げて点検、ステーション側の「ユニティ」という部分にゆっくりと近づけ取り付ける。

若田さんからZ1トラスとステーションの結合部分は見えないため、アームに設置したカメラや、目標との位置関係をコンピューターで計算するシステムを利用する。作業開始後、このシステムの電源系統の不調が判明、NASAは約2時間半、作業を中断したが、部品を交換してシステムを復旧させ、若田さんは作業を続行した。

宇宙開発事業団によると、これに先立ち若田さんは、シャトルがステーショーンとドッキングした直後の13日夕、日本人として初めてステーション側の入り口部分に入室、地上に「ステーションにいます。快適です」と伝えてきたという。

若田さんは14日午後(同15日午前)も、荷物の運搬のためステーションの中のロシアの基本モジュール「ザリャー」に入る。《共同通信》

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【雪印大樹工場】操業を再開

雪印乳業の低脂肪乳による集団食中毒事件で、北海道による営業禁止処分が解除された同社大樹工場(北海道大樹町)は14日、約2カ月ぶりに操業を再開した。午前7時ごろ、最初の集乳車(10トン)が工場に入り、生乳の受け入れ作業を開始すると、見守った伏見悦夫大樹町長ら関係者から拍手が起こった。《共同通信》

【中国・朱鎔基首相】歴史問題は文書で謝罪を

来日中の中国の朱鎔基首相は14日、都内のTBSテレビで行われた市民との対話番組の収録で、日本の戦争責任問題について「日本は公式文書で謝罪したことがない。謝罪するかどうかはみなさん自身の問題だが、われわれはこの問題をみなさんに考えていただくよう希望する」と述べた。

日本政府は1998年11月の江沢民国家主席来日の際に調印した「日中共同声明」に「謝罪」の文言を盛り込むことを拒否し、中国側に不満を残した。中国首脳が間接的表現ながら公開の場で文書による謝罪を求めたのは初めて。

しかし首相は同時に「われわれは歴史を鑑に未来へ向かい、子々孫々の友好を提案している」と述べ、未来志向の関係づくりを強調した。《共同通信》

【サッカー】第12回アジアカップ第3日

サッカーの第12回アジアカップ第3日は14日、サイダ(レバノン)で1次リーグC組を行い、2大会ぶりの優勝を目指す日本は、連覇を狙う強豪のサウジアラビアに4−1で快勝する好スタートを切った。

日本はシドニー五輪代表7人が先発メンバーに名を連ね、その若い2トップが活躍。前半26分にカウンターから柳沢(鹿島)が先制ゴール。同39分には高原(磐田)が豪快に左足シュートを決めてリードを広げ、後半も名波(磐田)と小野(浦和)が加点し、失点は終了間際のオウンゴールだけだった。《共同通信》

【プロ野球・広島】山本浩二監督が就任

広島は14日、来季8年ぶりに指揮を執る山本浩二新監督の就任を発表した。年俸8000万円で契約期間は3年(金額は推定)。

また、同時に1、2軍の全スタッフも発表され、一軍のチーフ兼打撃コーチにOB以外から招いた松原誠氏、投手コーチに現役引退後初めてユニホームを着る北別府学氏が就任した。《共同通信》

【この日の民主党】

鳩山代表が朱鎔基・中国首相と会談

民主党の鳩山代表は14日午前、来日中の中国の朱鎔基首相と、東京・元赤坂の迎賓館で会談した。菅幹事長、羽田特別代表、伊藤英成外交安保NC大臣、海江田万里、近藤昭一両衆院議員が同席した。

鳩山代表は「朱首相の訪日は大変意義深い。広いアジアで中国と日本の信頼醸成が進むことが何より大事で、よい時期にいらっしゃった」と歓迎の言葉を述べた。続いて、「朱首相の『歴史を鑑(かがみ)とし、未来に切り開く』という言葉を評価したい。歴史認識の問題について、目を逸らさず正直に見つめ直す勇気を持つことが大事だと民主党は考えている」と鳩山代表が発言したのに応じて、朱首相は「歴史を直視してこそ未来が開けると思う。これを共通の認識の上に立って、共に努力することが大切だ、両国人民の相互理解を深め、子々孫々の友好を心から願っている」と述べた。

また、台湾と中国の関係に関しては、朱首相が「台湾の問題について一部貴党と意見を異にする部分があると思う。一つの中国の原則を認めてくれれば、いかなる問題についても話し合いをする。この問題を貴党とさらに意見交換すれば意見の違いはなくなると思う」と述べたのに対し、鳩山代表は「中国は一つだと思っている。中台両者の信頼関係を深め、問題解決にあたってほしい。台湾が一方的に独立することにも、中国が武力行使することにも反対だ」と述べた。朱首相からは「最大の慎重さを持って台湾問題を平和的に解決したいと思っている。しかし、この問題を無制限に延ばすわけにもいかない」との返答があった。

また海江田議員からは「中国は中西部開発に力を入れているが、その際は環境保全に努力してほしい。そのための援助は惜しまない」と発言し、日本にも影響を及ぼす大陸の環境問題への配慮を求めた。

最後に、朱首相は鳩山代表に早い時期に中国を訪れるよう招請し、鳩山代表も「国会日程もあるので、できるだけ今年中に訪問したい」と応じた。

会談は終始なごやかな雰囲気で進み、出席した議員全員が発言し、予定時間をオーバーして終了した。《民主党ニュース》



10月14日 その日のできごと(何の日)