平成3189日目
1997/10/01
この日のできごと(何の日)
【北陸新幹線】高崎〜長野開業
長野(北陸)新幹線「あさま」が1日、営業運転を始めた。東京ー長野間は最速のノンストップの列車で1時間19分。これまでの特急に比べ約1時間半短縮される。フル規格の新幹線としては1982年の上越新幹線以来の開業。
長野新幹線の開業は来年2月に開催される長野冬季五輪の招致活動と連動しており、1988年に長野が国内の五輪候補地に選ばれ、整備新幹線の着工優先一位の座を占め、89年に着工、大会期間中、役員や観客輸送の柱として大きな役割を果たすと見られている。
一番列車は長野駅からの上りが午前6時2分発のあさま500号。吉村午良長野県知事、藤井孝男運輸相、松田昌士JR東日本社長らが並んでテープカット、鉄道ファンの見守る中スタートした。
東京駅でも運転士らに花束が贈られ、午前6時20分、下り一番のあさま501号が新たに完成したホームを発車した。「あさま」には東北新幹線に投入されているのと同じE2系車両を使用。8両編成で定員630人、最高速度は時速260キロ。東京−長野間のダイヤは定期列車が1日24往復で、運賃、特急料金(通常期)は片道計7970円。《共同通信》
昭和64年1月1日〜このサイトをご覧頂いている日の一週間前まで、すべての日の「何らかの」できごとを記しています。
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【GLAY】アルバム「REVIEW-BEST OF GLAY」発売
【磐越自動車道】全線開通
福島県いわき市から新潟市まで本州を横断する磐越自動車道(213キロ)が1日、全線開通し、最後の開通区間である西会津(福島県西会津町)−小川(新潟県津川町)の新潟県側で同日午前10時から開通式が行われた。一般車両の通行は午後3時から。同自動車道は、いわき−新潟間の所要時間を約3時間に縮めるだけでなく、東北地方と近畿地方が混雑の激しい首都高速道路や東名高速道路などを経由せずに北陸自動車道ルートで直結されることになる。この結果、郡山(福島)−米原(滋賀)が約50キロ短縮された。《共同通信》
【酒税法改正】ウイスキーが値下げ
酒税法改正の第一弾が10月1日に実施され、ウイスキーが大幅減税となる一方、焼酎は増税となる。洋酒メーカーが1000円を切る低価格商品を早速発売するなど競争の激化が予想され、焼酎業界への打撃は必至だ。
今回の改正は、最高6倍のウイスキーと焼酎の税率格差の是正が目的で、蒸留酒の税率は3段階で改定され、平成13年には税率はほぼ同じとなる。しかし、世界貿易機関(WTO)の裁定に基づき米国が来年2月までの完全実施を強く要求しており、酒税改正の先行きには流動的な面も残っている。
今回の改正で、ウイスキーの税率が約44%引き下げられ、焼酎が透明度の高い甲類で約30%、ソバ焼酎など乙類で約48%それぞれ引き上げられる。標準的なウイスキーで300円強の値下げ、焼酎の一升瓶で80円強の値上げになる。《共同通信》
【Jリーグ第2ステージ】磐田、初V
Jリーグ第2ステージ第16節(1日・市原臨海競技場ほか=8試合)ジュビロ磐田がジェフ市原に5−0で大勝し、最終節(4日)を待たずにリーグ昇格4年目で初優勝を決めた。
磐田は8連勝で勝ち点を37に伸ばした。2位の鹿島アントラーズが清水エスパルスに0−2で敗れ、この日試合のなかったガンバ大阪とともに勝ち点31のままで、磐田と6点差がついたため、磐田の1位が決定した。
横浜マリノスは名古屋グランパスに1−3で敗れたが、サリナスがリーグタイ記録の6試合連続得点をマーク。《共同通信》
【東京地裁】元建設相に実刑判決
ゼネコン汚職で、建設業界団体の談合告発見送りをめぐり、現金1000万円のあっせん収賄罪に問われた元建設相の衆院議員中村喜四郎被告(48)=無所属、茨城7区=に対し、東京地裁は1日、懲役1年6月、追徴金1000万円(求刑懲役3年、追徴金1000万円)の判決を言い渡した。
池田修裁判長は争点のわいろ性を認定し「建設会社の利益のため、公正取引委員会の処分をゆがめようとした犯行は悪質。国民の政治不信を深めた責任は重大で、厳しく非難されなければならない」と判決理由を述べた。現職国会議員に対する実刑判決は1983年10月の田中角栄元首相(故人)以来。《共同通信》
【政界談話室】
○・・・橋本龍太郎首相は、日本たばこ協会が来年4月から、未成年者の喫煙防止などに配慮し、テレビ、ラジオでのたばこ銘柄のコマーシャルを全面的に打ち切ると決めたことについて1日、記者団から感想を求められ、「世界的にそういう流れにある。その中での日本の関係者の判断だ」。政界でもヘビースモーカーとして知られる首相だが、当然のことといったコメント。野党が政治倫理問題などで追及しようと手ぐすね引く衆院代表質問を前に、喫煙で肩身が狭くなることよりも、国会乗り切りで頭がいっぱいの様子。
○・・・この日昼前の野党3党の幹事長・国対委員長会談で、民主党の鳩山由紀夫幹事長は午後の衆院本会議で代表質問に立つ新進党の中野寛成国対委員長に「質問で『日本の政治は二流、三流どころか“橋龍”になった』とやるんだって」。中野氏は「英国の議会は、皮肉や冗談で攻撃することが多い」と駄洒落の効用を強調。同党の西岡武夫幹事長が「他の人がやると通用しないが、相当なものだね」と冷やかしたが、これを激励と受け取ったのか、本会議では「四流、五流を通り越して八流(はちりゅう=橋龍?)」など、ただただエスカレート。《共同通信》
【橋本龍太郎首相】政治倫理確立に努力
橋本龍太郎首相の所信表明演説に対する各党代表質問が1日午後、衆院本会議で始まり、首相は政治倫理の確立と国民の信頼回復に最大限努力する考えを強調した。また政府経済見通しの本年度実質1.9%成長は「厳しい状況にある」と述べ、達成は事実上困難との認識を表明した。
自民党議員への多額の献金を明らかにした石油卸商・A被告らの証人喚問問題で、首相は「明らかにしなければならないことは、適切な場で政治家自らの判断で明らかにされるべきものと考える」と述べ、献金の事実を認めている山崎拓自民党政調会長らが、国会などで真相を説明すべきだとの考えを示した。
佐藤孝行前総務庁長官の入閣問題では既に「おわび」を表明したことを強調、「行革などに全力を尽くす」ことで責任を果たしたい」と決意を訴えた。
元建設相中村喜四郎被告への実刑判決について、首相は「重く受け止め、政治倫理に関する与党3党の確認に基づき、国民の信頼回復に向けて最大限努力したい」と表明したが、議員辞職要求は「衆院で決めることで首相としてうんぬんすることではない」とかわした。《共同通信》